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2010年2月19日 (金)

仮設から新築へ

先日のTBS「サンデーモーニング」で、徳川家康の「しかみ像」のことが話題になっていた。

三方ヶ原の戦いで家康が武田信玄に敗れて浜松に逃げ帰った時に、自戒の思いをこめて画家に自分の惨めな姿を描かせたというものだ。→ http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=18704
負けて野党に転落した自民党は自戒をしなさい、という忠告として取り上げられた。

コメンテーターの田中秀征さんのお話が面白かった。
【細川内閣が成立した時、下野した自民党議員はみな意気消沈していたが、その中で二人だけ元気な人がいた。
 一人は不信任された宮沢さんで、「下野するのは悪いことばかりではない」と言った。
 もう一人は小泉さんで、野党になって暇になったせいか、官邸によく遊びにきた。「秀征さん、出来るだけ長く細川政権が続くようにしてください。その間に自民党を改革します」と言っていた。】

秀征さんは言う。「自民党は老朽化住宅で、民主党は仮説住宅、両方ともダメだ。」

福田さんと大連立を画策した当時、代表だった小沢さんは「民主党には政権担当能力がない」と言った。
小沢さんは民主党単独で政権を担ってもうまくいかないことがわかっていたのだ。
だからきっと今やっていることは民主党を安定させるためではないのだろう。鳩山が困ろうが責められようが知ったこっちゃないと思っているのかもしれない。

よく、政治家がどうしてこんなに劣化したのか、という声を聞くが、私はそうは思わない。

一人ひとりを見れば、優秀で志を持った人は少なくないと思う。

ただ、マニフェストやら苦し紛れの連立やらに混乱し、トップの頼りなさにやる気をなくし(民主党)、どうしても体質を変えることができない党に居続けなければならない事情に縛られている(自民党)、ただそれだけのことなのだろうと思う。

ガラガラポンは、だから必要なのだと思う。

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