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2010年7月12日 (月)

浮かれないで

今回の選挙で躍進した「みんなの党」の渡辺喜美党首は駄洒落がお好きのようだ。

そういう年齢でもあるだろうし、単に「ダジャレを連発するオヤジ」の側面を見せるだけなら何も問題はないが、頑張ってる人を小馬鹿にしたり、人格を貶めるような毒舌はやめたほうがいい。
何だか田中真紀子的な、ウケだけをねらった軽さを感じる。

「たちあがれ日本」を、聞き間違えたフリをして「立ち枯れ?」と揶揄していたが、一目置くべき先輩に対して敬意を欠く態度は、教授をつるし上げた全共闘の若者に通じるものがある。

まともな有権者は渡辺さんのダジャレに感動して支持したわけじゃない。そんなことで頑張らなくていい。

そこのところをわかってくれるだろうか。誰か渡辺さんに伝えてくれないだろうか。

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「みんなの党」が掲げる政策課題や渡辺代表の語る政治手法には大いに期待しているし、起爆剤としての党の躍進は非常に喜ばしいことであるが、どうかお調子に乗ることのないよう、気を引き締めてもらいたい。

今はホクホク顔だが、いつなんどき何らかの理由で党内のギクシャクが始まるかもわからない。
そんなことにならないよう、国のため、一致団結して行動してもらいたい。

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コメント

 初めまして、mugiさんのところで、このブログを知り、時折読んでいます。みんなの党について、少し感想を述べさせてください。
 小生、渡辺氏のテレビ発言で、この党が「道州制」論に立っていることを知り、嫌な気がしました。
 地方にもっと権限を与え、国家は地方行政にあまり細かく口を出すな・・・という議論は、その通りとも思うけど、しかし、それならなぜ今の47県体制でダメなのか、より大きな単位の道州制では、これまでの県庁所在都市が衰退してしまって、地方のためになりません。

 道州制で得をするのは、北から札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡くらいではないか?そしてこれら地方の大都市に、各県県庁より大きな官僚組織が生まれ、それぞれが中央政府とは独自の動きを示したら、それこそ日本国の統一性もなくなっていく恐れもある。
 せっかく幕末、明治維新の動乱期を経過して、「日本国」という意識が確立されたのに、またもや行きすぎた地方分権で、統一性がバラバラになってしまう、という危険性があると思う。

 米国の場合、各州には本当に大きな権限があり、税制とか、各種の法制度さえ、色々別で、州を超え移住すると、消費税は異なる、物価も違う、教科書もすっかり違う、税金の額も違う、運転免許の取得に関連する制度も違ったり、投票システムも違う、などややこしいです。州兵制度もあり、各州にはその州毎におけるシステムで、小規模とはいえ軍隊もある。州空軍もあって、少し旧型ながら、ジェット戦闘機などもあるので、本当にびっくりした。

 道州制は、日本国がバラバラになり、地方エゴを強め、更に現在の県単位の文化も破壊される恐れもある。県庁所在都市としてだけ、何とか生き残っているような、小生の故郷三重県の津市などは、名古屋に行政を取られて、何も残らず、既にシャッター通りが増えているのに、町全体が幽霊タウンとなるでしょう。
 現在の東京一極体制の弊害、といいますが、道州制の弊害は、更に大きなものとなるでしょう。
 こういうことも、きちんと議論されていないことが、この「みんなの党」に関し、小生が疑問を持った点です。国から県へ、或いは市町村へ、予算配分を増やすことには賛成ですが、県単位を崩し、道州にくくることで、官僚数が削減できるとは限りません。それに、各州の軍隊まで作れば、「独立論者」などまで出てくる恐れすらある。せっかく定着した県という制度を守っていく方が、正しいやり方です。

投稿: ブルガリア研究室・室長 | 2010年7月12日 (月) 22時42分

★室長さん、

はじめまして。ご意見ありがとうございます。

前記事にも書いたのですが、「みんなの党」というのは政界再編やあるいは議論を深めるためのひとつの手段としてのグループという位置づけだと思うのです。
私も道州制がいいのか、県のままのほうがいいのかはよくわかりませんが、みんなの党は「政策課題」という言葉を使っていますね。これは「マニフェスト」という細かい約束を具体的に表明するものではなく、「われわれはこういう課題についてはこのように思うがどうか」と与党に対して議論を挑むためのおおまかな方向性を示したものではないでしょうか。
ねじれで与党の立場が弱くなった今こそ、大いに議論が盛り上がるチャンスだと思うのです。
「国会を議論の場にするべきだ」と渡辺さんは言っています。どうしても折り合いがつかなければ、分裂や融合が起こるでしょうし、考え方が収斂されて行くのではないでしょうか。
議論を重ねて、日本の良さが保てるような制度に落ち着くといいですね。
本音を言うと、議論より利権が勝ってしまうのかもしれませんが、でもやっぱりより良くするためには活発な議論を見せてもらうしかありませんね。

投稿: robita | 2010年7月13日 (火) 14時28分

>「立ち枯れ」と揶揄・・
同感です。
渡辺代表のダジャレに対する笑いよりも、性格の卑しさを感じました。

投稿: トトロ | 2010年7月13日 (火) 17時05分

★トトロさん、

個人的に知ってるわけでもなくただの勘なんですが、性格が良いというわけでもなさそうです。
でも、政治家の評価は性格が良いとか悪いとかより、特にこういうどんづまり状態の時は突破力のあるグループに頑張ってほしいです。今やみんなの党は与党を揺さぶったり、与党の暴走を止めたりする力を持ったわけですから。
革新派というのはいつの時代も古いものを壊そうとしますが、上下関係の良さまでも壊してほしくないですね。日本社会の良き伝統を守りつつ、経済を悪くしている古い制度やしがらみを壊してほしいものです。

投稿: robita | 2010年7月14日 (水) 09時43分

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