君が代が嫌い
野党時代に、故ミッキー安川のラジオ番組に出演した時、君が代を歌うことを拒否した菅首相が、それを国会で質問されると、激昂して否定した、といいます。
「私はそんなこと言ってない!」「嘘だ、嘘だ!」「証拠を出してください!」、そんな風に声を荒げたそうです。
何をそんなに狼狽して否定するのでしょうか。
「君が代」が嫌いで、新しい国歌を作るべき、という信念を持っているならそれを貫けばいいでしょうに。
君が代が嫌いだと総理大臣をやめなければならないのでしょうか。
そうでないなら、堂々と「君が代は国歌として認めない。国旗国歌法は変えるべきだ」と言えばいいじゃありませんか。
この問題は実に面白い。
「国家とは何か」を、否応なくわれわれ国民全員につきつけてくれます。
これは「左翼」という反国家思想を持った連中が政権を取った時に起こる珍現象であり、本当の革命を起こす肝っ玉のない人の姿がわかりやすい形で現れていると思います。私はそう思うのですがどうでしょうか。
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コメント
私も、これは面白い話だと思いました。
国家というのは、なにかしら統合の原理が必要なんですね。例えば歴史とか民族とか。そうしないと国家権力が取る税金が単に「他人のものを取り上げる」だけの泥棒とか強盗行為になってしまうからなんですね。
だから、国家というフィクションのもとに「みんなで負担している」という幻想が必要なんです。
その張本人たる首相が、歴史も(謝罪の歴史はともかくとして、それは国民統合にはなりえない。すくなくとも、謝罪する民族してまとまろう、なんて話は成立しないでしょ)民族も(日本は他民族国家らしいので)地理的条件も(北方領土にせよ竹島にせよ、あるいは尖閣にせよ、決然と国境線を引くという覚悟は見えない)曖昧にしたままで、とにかく税金を上げましょう、みたいな話はできません。
仕方がないので、結局、自民党がえんえんと続けてきた国旗国歌というシンボルによる統合に「抱きつき」をした。消費税10%と同じ構図ですなあ。
もっとも、本当の革命をする気があるような人は、今の日本では政権を取れません。そういう意味では、腰砕けなところが日本の宰相らしいところで、菅さんもいよいよ総理らしさが板についてきた、という見方はいかがでしょうか(笑)
投稿: single40 | 2010年8月24日 (火) 15時20分
思想はともかくとして、確かに「君が代」という曲そのものは鈍臭い感じはあります。今ほど愛国気運が高くなかった80年代には、私は「右翼も左翼もない、もっと格好良い国歌に代えろ!」と思っていました。
ただ、どんな国歌もその国の歴史に根ざしているんですね。ロシアなどは、あのいかにもスターリン好みの荘厳な交響曲がプーチン政権の成立時に、共産主義に関する語句を除いた歌詞で歌われるようになりました。
ただ、この国歌にも大祖国戦争、すなわちナチス・ドイツを撃退した戦争で祖国を鼓舞したという歴史があります。日本人が「あの戦争を繰り返してはならない」と悔恨と懺悔の念に浸る終戦記念日ですが、ロシア人はあの荘厳な交響曲で大戦の勝利を誇らしく歌っています。日本人の平和主義がいかに独善的かよくわかります。
「君が代」と「日の丸」、諸外国の国旗や国歌に比べると確かに単純素朴で田舎臭いです。しかし、それも「日本らしさ」があって味わい深いなと今では思っています。まあ、「間違いだらけのアクション・ヒーロー」には他にはない愛すべきキャラがあるのと相通じるものがあるのかも知れません。
投稿: Shah亜歴 | 2010年8月25日 (水) 01時03分
★single40さん、
>そうしないと国家権力が取る税金が単に「他人のものを取り上げる」だけの泥棒とか強盗行為になってしまうからなんですね<
国家というものに愛着がなければ人は国家に対してどうしてもそういう感情を持ってしまいますね。
>仕方がないので、結局、自民党がえんえんと続けてきた国旗国歌というシンボルによる統合に「抱きつき」をした。消費税10%と同じ構図ですなあ<
そういうことになりますねえ。
>腰砕けなところが日本の宰相らしいところで、菅さんもいよいよ総理らしさが板についてきた、という見方はいかがでしょうか(笑)<
かつて自民党が批判された同じ事で、民主党が批判されているのを見ると、やはり民主党が政権をとって見事に自民党化しているなあ、と(笑)
ただし、経験不足と人材不足で民主党はまだまだ自民党に及びません。経験も人材も豊富になってくると、自民党そっくりの政治になるんでしょうかね。
投稿: robita | 2010年8月25日 (水) 10時13分
★Shah亜歴さん、
「君が代」という曲、私は好きです。
たしかに世界の国々のような勇ましく元気の出るような国歌もかっこいいとは思いますが、Shah亜歴さんも仰るように我が国歌は日本らしくていいんじゃないでしょうか。
何より私は子どもの頃から学校で歌っていたので抵抗がないです。
この「抵抗」というのが曲者で、国旗国歌に反対する人たちというのは、それらを見たり聞いたりすると、本当に体に湿疹ができたりするアレルギー反応を起こすそうなんです。
以前 こういう記事 を書いたのですが、その後週刊誌で実際にそういう症状が現れる公立学校女教師の症例を読んでお気の毒だなあと思いました。
刷り込みによるものですね。
投稿: robita | 2010年8月25日 (水) 10時19分
日本には職業選択の自由もありますから、アレルギーを持っていらっしゃる方が無理に公立学校職員として働かれることも無いと思うんですよね。
蕎麦アレルギーの方は、立ち食い蕎麦屋さんでアルバイトしようなんて思わないように。
「日の丸」「君が代」に対する好悪の感は、その人の思想の自由ですから何も問題は無いと思います。
しかし、「公の場で、国旗、国歌に敬意を表する」というのは国際的な儀礼慣習でありますから、教師の方が生徒に儀礼、マナーとして教える必要があると思いますよ。
「日の丸」「君が代」に問題があるなら、「国旗国歌法」を改正すれば済む話なんですが、「日の丸」「君が代」反対派の方々って、法律改正の方向に運動されませんよね。
ちょうど死刑反対派の方々が刑法改正に動かないのと同じように。
投稿: えまのん | 2010年8月31日 (火) 11時21分
★えまのんさん、
はじめまして。
>日本には職業選択の自由もありますから、アレルギーを持っていらっしゃる方が無理に公立学校職員として働かれることも無いと思うんですよね。<
そうですね。
「アレルゲンは自分より後から学校に入ってきた」と考えていらっしゃるのかもしれませんが、子どもたちに同じアレルゲンを植え付ける行為はやめてほしいです。
>法律改正の方向に運動されませんよね<
国会を通らないのがわかってるからじゃないですか。
投稿: robita | 2010年8月31日 (火) 15時01分