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2010年9月21日 (火)

領土なんかいらない

尖閣諸島は日本の領土である。
これに反日左翼の連中も異論を唱えないので、証拠がはっきりしていて間違いのないことなのだろう。

【明治18(1885)年以来、無人島であった尖閣諸島を実地調査し、清国(支那)を含むどの国にも所属していないことを確認した上で、明治28(1895)年1月14日の閣議で沖縄県への編入を決定、正式に「日本の領土」とした。】

これが歴史的事実である。だから尖閣諸島は日本のものだという主張は誰が聞いても納得のいくものだと思う。

ところが、1970年頃に、国連の調査により尖閣諸島に豊富な地下資源が埋蔵されていることがわかった途端、にわかに中国が領有権を主張し始めた。
あさましいというほかはない。

しかし中国と衝突するととても面倒なことになるので、日本は「尖閣は日本固有の領土である」と面と向かって毅然と中国に言うことを避けてきた。もう何十年もの間、そうしてきた。

今回の漁船領海侵犯問題でも、船長は拘束したものの、そのことを中国にガンガン責められて、結局は起訴もしないでお帰りいただくのではないか。
「民主党、しっかりしろ! 毅然とした態度ではっきり中国に物を言え!」とせっつくのも気の毒である。
民主党でなくても、自民党政権の時代だって毅然と物を言うなんてことできなかったのだから。
日本自体、毅然とできない国なのである。

こういう事件が起きた今こそ、勘違いをしている中国人民に歴史的経緯をきちんと説明する絶好のチャンスだとは思うものの、中国政府そのものが聞く耳を持たないのでは、話が進まない。

なにしろ向こうはこっちの話も聞かず、文化交流をストップするぞとか、商取引をやめるぞとか、軍艦を出すぞとか、どんどん実力行使で攻めてくるのである。

こわいよねえ。

アメリカは「領土問題には中立」という立場を保っているし、政権交代以来、民主党は明らかに「アメリカ出て行け」という態度である。傷ついた日米安保では、それに頼ろうとすれば「そんな虫の良い話があるか」ということになってしまう。

さて、どうしたものか。

まあ、経済でつながっている中国を怒らせないのが日本の当面の国益であるならば、とりあえずは怒らせないようにするのがいいのかもしれない。
民主党政権がこの事件をどう収めようとしているのか知らないが、きっと中国を怒らせないような対応をするのだろう。
情けないけど仕方ない。力で脅しにかかる暴力団には勝てないのである。

 

ただし、しなければならない大事なことがある。
それは日本人の教育である。

民間から新しく総務大臣になった片山善博氏がNHK番組で「もっと領土に対する意識を国民に涵養するような施策が必要だ」と主張したそうである。 → http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20100921116.html

同感だ。

日本の領土はこうなっている、ということをせめて日本人だけでも知っておいたほうが良い。 古い記事だが →「日本ってほんとに長いんだ」 

中国に抗議する以前の問題として、日本人自身が自分の国の広さも領土獲得の歴史もわかっていないのではお話にならない。

しかし、このことを言う閣僚は片山さん一人だけで、「時間が解決する」というお気楽な考えの政府高官もいる、と記事にある。

時間が解決するはずがなく、このままではいずれ尖閣諸島は中国に取られてしまうと私は思うけど、それでもいいや、と政治家も国民も思っているのだろうか。

日本人とはなんと無欲な国民だろう。
それが政府の危機感のなさとなって反映されているだけのことなのか。


実は私も本音を言えば別に取られても構わない。

だって質素倹約を心がけて、色々なことを我慢すればなんとか余生を生きていけるもの。

領土に関心のないおおかたの日本人もきっとそういう覚悟があるんだろうと思うよ。

海洋資源もシーレーンも全部中国にくれてやりましょう。
そして日本人は欲を出さず、
貧しく美しく生きていきましょう。   
周辺諸国と喧嘩をしないためには黙って耐えるのが一番。
日本さえ我慢すれば周辺諸国もご機嫌が良いのですから。
そしてひっそりと滅びていきましょう

 

  日本人は本当にそう思っているのでしょうか? →人気ブログランキング

 

 

 

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コメント

尖閣問題、困ったもんですね。
以前この島々には日本人が住んでいたそうですね。ならばここは一つ、普天間を移せないもんですかね~狭すぎなのでしょうか?埋め立て・埋め立て、勿論莫大な費用がかかるでしょうが、不景気日本の公共投資をかねて、アメリカに中国を睨んでいただきたい。
沖縄の基地を全部移転できたらいいのに・・・と思う今日この頃です。
やっと涼しくなってきましたね。夏の疲れが出るころです、お体ご自愛下さい。

投稿: ハナ | 2010年9月22日 (水) 09時32分

★ハナさん、

>以前この島々には日本人が住んでいたそうですね<

そうですね。尖閣諸島最大の島、魚釣島には鰹節工場があったそうです。
でも、写真で見ると、すごく小さくて海岸からすぐ山になってますよね。基地を作る余地はないでしょうね。滑走路を海上に作ることができたとしても、付随するさまざまな施設は無理なんじゃないでしょうか。
第一中国の憤激が必至でしょうから、できませんね。アメリカだってわざわざ中国と事を起こす気などないでしょうし。

>沖縄の基地を全部移転できたらいいのに・・・と思う今日この頃です。<

そうですねえ。なぜ候補地は辺野古しかないんでしょうね。私もよくわからないのです。地政学的に沖縄のあたりしかない、というのはわかるのですが。

>やっと涼しくなってきましたね<

相変わらず日中は暑いですが、朝晩は涼しくなりました。有難いです。
ハナさんもどうぞご自愛ください。

投稿: robita | 2010年9月22日 (水) 11時25分

片山って売国奴なんですね
「日本海」を朝鮮東海と言っているようです。

http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-3977.html
http://mamorenihon.wordpress.com/category/%E7%89%87%E5%B1%B1%E5%96%84%E5%8D%9A/
http://blog.goo.ne.jp/sakurasakuya7/e/4aa0d7092978107edb303d734f827a17

投稿: ちば | 2010年9月22日 (水) 12時15分

まあ、この件については、石原東京都知事の指摘「やっていることはヤクザと同じ」が適当だと認めないわけにはいきませんなあ。
しかも、支那は、この手のことはアッチコッチでやっておりますから、慣れております。
戦後65年の平和ボケ日本に、とても手に負える相手ではありません。
尖閣はおろか、沖縄も支那の領土だと言いだしていますしね。いずれは、、、だと思います。

しかし、ものは考えようです。
尖閣がなくなり、沖縄もなくなれば、基地移転問題もなくなるでしょう。外国になるんですから。
ヘタをすると、九州や四国、あるいは日本そのものだってアヤシイもんですが、そうすれば「対米追従外交」がなくなって、さぞ左翼知識人(笑)の方々は、さっぱりするのではないでしょうか。
なにしろ、国がなくなれば、外交なんぞありませんもん。

この国の国民には、ふさわしい結末じゃないか、と。(私もかなり意地悪になってますなあ。。。)

投稿: single40 | 2010年9月22日 (水) 14時00分

★ちばさん、

今回入閣した岡崎トミ子さんが国会議員でありながら反日活動家というかなりヘンな人だというのは知っていたのですが、片山さんも要注意人物なのですか。
ご紹介の記事の上杉隆氏のリポートによりますと、片山さんは北朝鮮の主体思想への共鳴者として記帳しているとありますね。それが本当ならあのような国にシンパシーを抱いているということになります。
これから国会で説明を求められるようになりますね。
記帳せざるを得ない状況に追い込まれたのでしょうか。それなら過ちを認めないといけませんね。
「もっと領土に対する意識を国民に涵養するような施策が必要だ」という発言は評価しますが。

投稿: robita | 2010年9月23日 (木) 10時15分

★single40さん、

>支那は、この手のことはアッチコッチでやっておりますから、慣れております。<

ベトナム、インドネシア、フィリピンなども、同じような目にあってくやしい思いをしているそうですね。連携できるものならそうしたらいいと思います。
中国も実は「引くに引けなくなった」ということらしいですが。

>そうすれば「対米追従外交」がなくなって、さぞ左翼知識人(笑)の方々は、さっぱりするのではないでしょうか<

さっぱりするでしょうねえ。
そのかわり生きがいがなくなって退屈でしょうけど。

投稿: robita | 2010年9月23日 (木) 10時19分

はじめまして、

一知半解さんのブログでお名前を拝見して伺いました。
私は素人なので、生半可な知識ですが、領土問題は国土が狭くなる、というような簡単な問題ではなさそうです。漁場やガス田も大事なのですが、日本は基本的に自前の資源なしの海洋国家なので、シーレーンを抑えらたら物資が手に入らなくなり、死活問題なのだそうです。つまり東シナ海を中国が押さえると、例えば原油を中東から輸入することができなくなります。
太平洋戦争前にアメリカが日本を追い詰めたやり方と同じことが再現できます。

徳川家康の大阪の陣ではありませんが、中国は柔剛使い分けてじわじわ日本を追い詰め、気が付かない間にどうにもならなくなった時点で一気に襲い掛かってくる計画だったのかもしれません(人口、経済侵略で自治領か併合ですね)。
今回の出来事は、以外に国力が落ちてきて単独では極東地域の安全保障の確保が難しくなったアメリカが、上手に日本人に中国の怖さを気付かせるよう、中共の権力闘争をうまく利用して仕組んだのかも知れないと思っています。その意味では左翼の主張は結構鋭いかも。

投稿: ap_09 | 2010年10月 4日 (月) 12時36分

★ap_09さん、

はじめまして。
一知半解さんのブログへは久しく行ってないんですよ。長くて難しくてちょっと読みきれない・・・・・・

>シーレーンを抑えらたら物資が手に入らなくなり、死活問題なのだそうです<

そうですね。何もなければいいですが紛争が起こった場合は、仰るように海運が絶たれてしまいますよね。

>人口、経済侵略で自治領か併合ですね<

まさかそこまではしないだろうと私も思っていたのですが、今回のことでいろいろな事がわかり、そこまでする国かもしれないなあ、と思いました。

>その意味では左翼の主張は結構鋭いかも<

左翼は単にアメリカが嫌いだからアメリカが仕組んだなんて騒ぐのでしょう。
アメリカが裏で巧妙に動いたからって、「それがどうした」(笑)
日本にメリットがあればいいじゃないですか、ねえ。
子供じみた嫌米感情のせいで国益を失うことのほうが恐ろしいと思うんですけどね。

今後ともよろしくお願い致します。

投稿: robita | 2010年10月 5日 (火) 23時23分

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