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2011年11月 3日 (木)

空を見る

週刊新潮今週号の三記事が興味深かった。

・大阪府橋下知事のスキャンダル

 これは誹謗中傷の類なのだろうか? 誹謗中傷というより、人間橋下徹の逞しさの根源を探るものであり、3年9ヶ月という期間で府の財政を黒字に導いたその「冷酷さ」はどのように育まれたものであるかを描いた記事と読めなくもない。
国の非常時にあって改革を断行しようとすると、急激な変化を嫌う勢力に抑えられ、結局はだらだらと悪習や制度温存を続けることになる。そんなだらだらが国でも地方でも長年続いてきた。
「全体」のためにそれを突き破る意志が必要であるならば、リーダーは「いい人」でなく「冷酷な人」でなければならない、と読めた。

・アップル創始者スティーブ・ジョブズの「悪い逸話」は枚挙に遑がない

 「メディアが狂ったようにジョブズ礼賛を繰り返し、アップル本社前で人々が泣くのが、私には理解できません」と、彼とのビジネス経験のある人物が語る。
冷酷な独裁者ぶりが各方面からの証言で露わになる。前期アップルを追われた理由がわかるようだ。
しかし、記事はこう結ぶのだ;
「もっとも古来、たいていの変革者は奇人、変人だった。すると「悪い逸話」も時代の閉塞感を破るための処方箋になるか___。」

橋下氏とジョブズ氏の記事はリンクしているようにも見える。

もう一つ、
・科学作家、竹内薫の「サイエンス宅配便」

 専門家や天文ファンの間ではとっくに知られたことだろうが、オリオン座の一角を成すベテルギウスが近い将来、超新星爆発を起こすかもしれないということだ。この赤色超巨星がここ15年で大きさが15%も縮んでしまったという。ものすごく膨らんだものが縮む傾向を示すという不安定な状態は星の終焉の可能性がある、というのだ。
ベテルギウスは地球から640光年と極めて近い距離にあるのでもし爆発を起こせばきっと、昼間でも明るく輝いたという1054年の超新星とは比べものにならないくらいの強い光を放つだろう。
ただし、今爆発が起こっても、それがここから見えるのは640年後ではあるけれど。640年前に起こっていれば、もうそろそろかもしれない。見たい。

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コメント

橋本氏の評価は何ともわかりませんが、スティーブ・ジョブズ氏に関しては、彼はエンジニアでも経営者でもなく芸術家だった、というのが私の評価です。つまり、彼は自分自身に確固とした美的感覚を持った芸術家で、それを体現するものが絵画でも彫刻でもなく、コンピュータだったというわけです。

彼にとってアップルの社員、もしかすると共にガレージで会社を立ち上げた「もう一人のスティーブ」ウォズニアック氏ですら、自分の作品を作るための「絵筆」に過ぎなかったのかもしれません。そして自分の期待に応えられない社員を罵倒するのも、芸術家が自分の美を表現できない絵筆を放り出すのと同じです。

そして、ジョブズ氏の真骨頂であるプレゼンテーションも、それが自分の美を世界に知らしめる舞台なのです。つまりジョブズ氏は芸術家にして一流の舞台俳優。彼のプレゼンを真似しようとする経営者は、まず舞台俳優にならなければなりませんが…まぁ、それができる経営者は彼しかいないでしょうね。

そもそも、芸術家に人格者は多くいません。その辺りがジョブズ氏の好悪相半ばする評価に繋がっているように思います。

投稿: かせっち | 2011年11月 3日 (木) 20時14分

★かせっちさん、

>彼はエンジニアでも経営者でもなく芸術家だった、というのが私の評価です。<

なるほど。私はコンピュータについてもジョブズさんについてもほとんど何も知りませんが、かせっちさんの仰ることは納得がいきます。

>彼のプレゼンを真似しようとする経営者は、まず舞台俳優にならなければなりませんが…まぁ、それができる経営者は彼しかいないでしょうね。<

思うのですが、人間誰でも一人ひとりが「芸術作品」を作り続けているのかもしれません。それが「モノ」であったり、人生と言う道程そのものであったりするんじゃないかと。
どれだけ多くの人を感動させるか、どれだけ多くの人に影響を与えるかによって「芸術家」としての偉大さが評価されるのかな、なんて考えてみました。

>そもそも、芸術家に人格者は多くいません。その辺りがジョブズ氏の好悪相半ばする評価に繋がっているように思います。<

そうですね。だから、「良い人」という評価を得たいほとんどの凡人は芸術家たり得ないのでしょうね。

投稿: robita | 2011年11月 4日 (金) 10時27分

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