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2011年12月 5日 (月)

若者が勝った

大阪府知事市長ダブル選挙で維新の会が支持され、圧勝した。

普段投票に熱心でない若年層や無党派層の心をつかみ、投票率も大幅にアップした。

若い世代はあまり選挙に行かないので、政治はどうしても選挙に熱心な老年世代に有利に働く。老人パワーにはかなわない。

しかし橋下候補は若年層に訴えかけた。
「若いあなたたちが今、政治を動かさないと、あなたたちの未来が危うくなる。いま変えなければ、ツケは自分たちに返って来るんです」と。

そして橋下さんは支持を得、当選した。若者が年寄りに勝った。

支持したのは若者だけではないが、若い世代が自らの意志で未来を選び取ったのであれば、この選挙結果は大きな意味がある。

今回の大阪の選挙戦の盛り上がりを以って、「異様」だとか「ポピュリズム」だとか「劇場型」だとか「景気の悪い時は大衆は独裁者を好む。危険だ」だとか、紋切り型の批評をする人々がいる。
そういう感想を短絡的に発する人々が存在するのも、まあ、意味のないことではないが、やはり、そういう人々が理解するべきは、「構造を変えなければ結局は何も変わらないままだ」ということなのだと思う。

そして、「構造を変えるためには、個々の政策を調整するだけの政治では絶対に無理だ」ということを、我々は長年の経験で知った。

「無駄を省く」「景気を上げる」、このことが大阪の人々の願いであるならば、独裁的と叩かれながら根本のところを作り直そうとしている橋下氏の「本気」を応援したのはまことに正しい。

選挙には「戦略」が必要だから、たしかに橋下陣営は勝つための戦略を練ったことだろう。それが功を奏した部分もあるかもしれない。
しかし、果たしてこの選挙結果は「戦略に乗せられた有権者が動かされた」などということなのだろうか。

有権者は、橋下氏の「本気」に賭けてみたのだ。

体制を根本から立て直さないと大阪は変わらない、ということを理解した人々が、自らの意思で「維新」を選んだのだ。単なる熱狂ではない。

もちろん、橋下氏とて聖人君子ではないから、名誉欲も自己顕示欲も人並みに持っていることだろう。しかし、大阪をここまで衰退させたその元凶を「ここまでしなくちゃ変わらないんだ」と訴えるその真剣な姿に大阪の人々は共感したのだ。

「組合のエゴと、保身のためにそれに媚びた政治家たちの所行が大阪を滅亡に導き国家の活力をさえ奪ってきたのだった。それに異議を唱え、既成の行政のシステムに反発して立ち上がったのが橋下徹だった。」 (石原慎太郎「正論・異端な存在の意味」より) 

橋下を危険人物として批判する人というのは、「今のままでいい」「変わってほしくない」という、つまりは既得権益にどっぷり浸かっているか、あるいは、ものがわかっていないか、どちらかにちがいない。橋下氏の言動に不安を覚える、というのはそういうことだろう。

「大阪都構想などと荒唐無稽なことを口走るだけで、その計画の具体的な道筋について何も語らない」との批判もよく聞かれるが、一般大衆に複雑で難解な行政組織の立て直し計画を長々と説明することに何の意味があるだろうか。

「膨大な無駄を生んでいる現在の行政のシステムを根本から立て直す」、これを理解しさえすれば済むことだ。
やるべきことは決まっているのだ。それをやるかやらないかの問題だ。やる人であるかどうかの見極めの問題だ。

大阪の動きは同様の問題を抱える他の自治体にも影響を与え、やがて国政をも動かすだろうと言われる。

「地方から国を変える」、長年言われ続けてきたこのスローガンを本物にするために「頼もしい独裁者」が出現したと、私は思っている。

ただ、並大抵のことでは改革は難しい、本当にできるのだろうか、という心配は誰しも持っていると思う。

小泉さんにもできなかったことができるかどうか、そして、大阪市民・府民のみならず国民は辛抱強く見守ることができるかどうか、当選後の会見で「これからです」と語る橋下氏の厳しい表情は、行く道の困難さを暗示している。

しかし誰かがやらなくてはいけないことなのだから。

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コメント

「橋下は危険人物」で検索してこちらに来ました。私は橋下氏を大変危険な人物だと思います。ある意味、今の民主よりもっと危険です。彼の頭にあるのは国のことでも国民のことでもなく自分のことだけです。「天下」をとり独裁者になることを目指していると思います。そのためには手段を選びません。公明党とも組むし小沢氏とだって組む。小手先のことしか見ていない人達には受けるかもしれませんが、よく観察すればわかります。どうぞ彼の行動、言っていることをよく
見て考えて下さい。日教組解体とか言いながら日教組のドン輿石氏に擦り寄っている。結局何が一番自分にとって得で有利かだけで市民のためにとか人のためになんていうのはありません。ほんとに怖いです。

投稿: ek | 2012年1月24日 (火) 21時46分

★ekさん

コメントありがとうございます。
今日の記事にしました。

投稿: robita | 2012年1月26日 (木) 10時42分

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