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2012年6月29日 (金)

壊し屋小沢

新聞の世論調査では「小沢新党に期待するか」という問いに圧倒的に「期待しない」(78%)、と出たそうです。

それはまあ、「作っては壊し」を繰り返す小沢をもう政治家としては信用していない、ということなのでしょうが、私はその破壊活動に期待しているのです。
ぜひ民主党を出て新党を作ってほしい。政界再編の流れを作ってほしい。

小沢氏は昔から「政界再編をしなければ」と主張してきました。
しかし、党を壊しても壊しても、なかなか納得のいく形で政界が収斂されません。
衆参ねじれで国会運営に苦労していたあの福田自民党との大連立の件も、政界大再編に持っていこうという目論見があったのではないでしょうか。

政治が遅々として進まない原因は、衆参ねじれ以前に、与党内で考えがバラバラだということにあります。

幹事長の輿石氏は「どんなことがあっても党を分裂させてはならない」などと言い続けていますが、「どんなことがあっても」とは「たとえ日本がつぶれようが」ということなのでしょうか。

民主党の常任幹事会で輿石氏は「参院で20人が離党すれば、第1党の座も、議長も失う。そういう事態を作るべきではない」と主張したのだといいます。
輿石氏は政治家としての最後の役職として「参院議長」を熱望しているので、どんなことがあっても第1党の座を守ろうとしている(議長は第1党から選ばれる)、と昨日のラジオで聞きました。
自己の有終の美を飾るために、つけるべきカタをつけない人が政権与党の実質トップにいるということですね。

小沢一郎という人は実際のところ、どういう人なのかよくわかりません。
保守だとかリベラルだとか、そういう範疇にも入らない人のように見えます。
明確な国家観を持っているように見えないのです。

たぶん小沢さんを動かしているのは「国を愛する」だとか「国民を幸せにする」という動機ではないでしょう。「こうしなければこう動かない」といった純粋な「政治のメカニズム」だけで行動をしているのでしょう。
情がなくてもいい、愛国心などなくてもいい、ただきちんと整理すれば政治は動く、そう考えている人なのではないでしょうか。

週刊文春に掲載された奥さんの手紙が本当のことだとすると政治家としても人としても信用はできませんが、細部の真偽はさておき、「情のない冷たい人」であっても、小沢さんが今なぜ政治が動かないかを理解しその打破をしようとしているなら、何度でも壊せばいいと私は思います。

一票の格差の違憲判決の問題があるので、選挙をしても混乱するだけだ、とも言われますが、進むも地獄退くも地獄ならば、進んでみては、と思うのですがどうでしょうか。

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2012年6月25日 (月)

ミルクピッチャー

三月に亡くなった主人の伯母の形見分けに加わらせてもらった。
「良いもの」が好きな人で、結構高級感のある食器なども残されており、義母や義妹が「何でも好きなもの持っていって」と言ってくれたものの、日々の生活で使うようなものではなく、かといって、かしこまった客はほとんど訪れない我が家に持ち帰ったところで箪笥のこやしになってしまうのが関の山だ。
それで、実用的なものをいくつかもらって帰ってきた。

美しいものを使いこなすには手間と時間とお金が必要である。

沖縄県竹富島に住むおじいさんが、自生する月桃という植物を編んで籠などの工芸品を作って細々と商いをする様子をテレビで見た。
「近頃は100均でも同じようなもの売ってるからね」とおじいさんは苦笑する。
しかし、このような工芸品の価値は、その材料の醸し出す独特の風合いと長年培った伝統的な職人技にある。手間ひまかけた品はどうしても高い値段をつけざるを得ない。

星野リゾートが竹富島でこのたび開業した高級宿泊施設「星のや」で、ホテルの備品としてその工芸品を使うことが決まった、とリポートにあった。

全国各地に事業展開する星野リゾートの各施設は、映像などで見るところ、その土地の風土に合った建物とそれを取り巻く全体のデザインが魅力的な景観を生み出している。

竹富島では自然破壊を戒める「憲章」があり、観光開発反対運動も起きたようだ。
しかし、高級リゾートを金持ちが利用することで、おじいの職人技や収入は守られる。

私など手間と時間とお金を惜しんで安物買いになってしまっているが、お金持ちの方々にはぜひ高級品を楽しんでいただきたい。

この世に「金持ち」は必要だ。金持ちを妬んだり恨んだりするばかりでは経済はまわらない。

コーヒーや紅茶を飲む時、クリーミングパウダーや牛乳を直接カップにぶち込んでいる私も、贈答品で戸棚の奥にしまいこんである花飾りのついた磁器のミルクピッチャーを使って、たまには優雅な雰囲気を楽しんでみようかしら。

職人芸は日々の生活の中で愛でたいものだ。

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関連記事: 「地方応援」 .

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2012年6月 8日 (金)

ネジを巻きなおしたほうがいいのはどっち

産経新聞コラム≪賢者に学ぶ≫ 先人に「上から目線」の愚 (適菜収)

この文章のほとんどは正しく、頷けるものだ。
しかし、最後のほう「革命、維新などという・・」で始まる2・3行の部分をなぜ結びの言葉としてくっつけたのだろうかと疑問に思う。

先人の知恵や優れた思想を褒め称え、糧とすること、おおいに結構。
しかし、有史以来、人間社会に革命や刷新が数多く成されてきたことは事実であり、疲弊し腐敗した組織や政治のしくみの建て直しを、それこそ血みどろになりながらも断行してきたのが人間というものではなかったのだろうか。そしてそういう歴史の積み重ねの上に我々は今、生きているのではないだろうか。

「革命、維新などという近代的虚言」とは、言うまでもなく、橋下大阪市長とその賛同者が巻き起こしている風のことを指しているのだろう。

私は橋下徹の言動全てに諸手を上げて賛同するわけではないが、今まで誰も手をつけられなかった病巣をなんとか取り除こうと努力することが「近代的虚言を弄ぶ」などと批判されてつぶされるのなら、これから先、誰もそんな損な役回りを引き受ける人はいなくなるだろう。

適菜氏は「哲学者」とあるが、「先人を敬うべき。だから悪い部分も変えてはならぬ」というような妙な論立ては、哲学者でない私でもヘンだとわかる。

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