« 2012年12月 | トップページ | 2013年2月 »

2013年1月26日 (土)

一緒に暮らす

日本テレビ「ぶらり途中下車の旅」は、旅人(レポーター)が電車に乗りながら思いついた駅で降り、沿線のお店や施設などを訪ねる、という設定の番組です。

今朝は「湘南新宿ライン」。
横浜で降り、訪ねたのはバウハウス横浜という若者向けのシェアハウス。
タブノキの大木を囲むように傾斜地に建てられた家は大変に面白い構造で楽しそうです。

入居者は個室に入り、お風呂などは共有で、中心にみんなが集まる広い居間があります。
土地の形を利用して段差や凹凸だらけの居間ですが、その複雑な形は芸術的で個性的な魅力に溢れていながらなかなか居心地も良さそうです。
ここで、思い思いの場所に腰掛けたり、お喋りしたり、酒盛りしたり、外部の友人を招いたりとトレンディな若者ライフを楽しんでいるのでしょう。

私は見ていないのですが、いま放映中だというテレビドラマ「シェアハウスの恋人」の舞台にもなっているそうで、こういうレポートを見せられると興味が湧きます。

旅人のなぎら健壱氏が見学を終え、外に出て歩きながら「しかしまあ、私だったら、性格からして・・・、もって一週間だろうね、共同生活苦手だから」とつぶやきました。
はい、同感です。

たしかに若者の共同生活って利点もあるし、こういう形の生活スタイルが増えることは地域社会にとっても大変に良いことであるとは思うのですが、たぶんそんなに広がってはいかないんじゃないかと思います。
うまくいけばそれはとても喜ばしいことですが、共同生活の具体的なあれやこれやを考えると、さまざまなトラブルは予想されるし、うまく運営するのはなかなか難しいものだと思います。

これからは経済発展より絆を重視する時代になるのだから若者のライフスタイルはこのような方向に行くべきである、と力説する社会学者もいますが、外野の人間である中高年がそういう自分の理想を旗印に掲げて若者の生き方を牽引することはできないだろうと思います。

この社会学者は「地域社会で人を孤立させないために」という考えでそういうことを言うのですが、そもそも共同生活ができないから孤独にならざるを得ない若者の問題は、いくら「共同生活のススメ」をしてもどうにもならないんじゃないでしょうか。

シェアハウスに住むことができるのは元々大勢でワイワイやるのが好きだとか人づきあいの要領を心得ている人たちではないかと思います。

・・・・しかしそれでも、と私は思います。

「どうせできないだろう」と批判ばかりするのは良くありません。何でもやってみる価値はあります。

生活上の規則と、優しい気持ちを持つこと、この最低限のことを守るよう努力すれば共同生活はなんとかなるでしょう。その上、何か別の大事なものが手に入るかもしれません。

若いうちに窮屈さをある程度の期間味わって、自由とは何かを考えてみるだけでも意味があると思います。共同生活が苦手という若者も少し発想を変えて思い切って飛び込んでみたら何かのきっかけぐらいにはなるんじゃないでしょうか。

「シェアハウスの恋人」、来週見てみるかな。

.
        よろしくお願いします  人気blogランキング

.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年1月24日 (木)

リビング・ウィル

録画しておいたNHKスペシャル「終の住処はどこに__老人漂流社会」を、妹と一緒に見ました。 

年老いて、病を抱え、身寄りもなく、行き場を失った高齢者の実情をレポートしたものです。
受け入れる病院や介護施設もなく、あちこちの施設の短期入所を繰り返しながら介護スタッフの押す車椅子に座るおじいさんの表情は不安がいっぱいで悲しそうです。

いくつ目かの介護施設のベッドにおじいさんを横たわらせ、スタッフが終末医療に関する聞き取りを行います。
延命措置を望むか望まないかの質問を受けた時、おじいさんは声を振り絞って「命ある限り延命措置をお願いします」と答えたので、妹と私はびっくりしました。

自分で立つこともできない。貯金もない。身寄りもない。先の希望が何もないのに、このおじいさんがそれでも生きたがる理由が私たちにはまったくわかりませんでした。

「楽なんじゃないのかな」と妹が言いました。
そうかもしれません。自分では何もする必要がなく、すべて親切な介護スタッフつまり国がやってくれるのですから。

しかし、もしかしたらこのおじいさんは「延命措置」とはどういうことかわかっていないのかもしれません。
「もういい加減終わりにして欲しい」と思ってもかなわない状態にされてしまうことだということを理解していないのでしょう。

さらに、老人医療費、社会保障費が国の危機を招いているという大問題についても考えたことがないのかもしれません。

そういう老人にあのような質問をするのはあまり意味がありません。だからといって細かく説明するのはなおさら可哀想な気もします。

麻生副総理の言った「政府のお金で(終末期医療を)やってもらうのは、ますます寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしないと」というのは、誰もが思っていることであるけれども、誰も表立って口にしません。

高齢者自身、そしてこれから高齢者になる人全員が、自分で考え覚悟を決めなければいけないことです。

しかし、「覚悟を決める」だなんて、そんなたいそうなことかなあ、とも思います。

だって、チューブにつながれスパゲッティ状態になってもまだ無理やり生かされるって、そんな辛いことが他にあるでしょうか?

悩んだり覚悟を決めたりするまでもなく「さっさと終わりにしてちょうだい」って私なら言いたいけど、「その時」になれば気持ちは変わるのでしょうか?

.
      元気なうちに書いておかないと 人気blogランキング

.

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年1月22日 (火)

人間はサンドバッグじゃない

大阪桜宮高校体罰事件で橋下市長が体育科の今年度入試中止の要請をしたことについて、橋下嫌いの内田樹さんがブログで批判しています。「体罰と処分について」
批判することは自由ですが、これでもかというほど微に入り細にわたり同じようなことを表現を変えて何度も繰り返し、読んでるほうも辟易するほどのこねくりまわした文章を綴っているのをみると思わず笑ってしまうほど子供っぽいのです。
この人はどんだけ橋下徹が嫌いなんでしょうか。

試しに「内田樹 橋下批判」で検索してみたら、面白いブログ記事をみつけました。→http://ameblo.jp/tenzindesutenzin/entry-11314381314.html

この方は内田樹さんが大好きだそうです。内田さんの巧みな文章に「やられる」人は多いのではないでしょうか。
けれども「橋下批判となると気持ち悪くなるほどしつこい」という観察はなかなか冷静です。
結局「内田さんは橋下さんが嫌い」なだけなのだという結論を導き出されました。
そうですねえ。人の好き嫌いは理屈があるからではなく、嫌いだから理屈を後からいくらでもくっつけようとするんですね。

ただ、私は内田氏がこの事件を大人社会の組織に例えていることに疑問を感じます。

自殺した生徒が、耐え難い暴力に悩みながらも退部することさえできなかったのは、辞めれば出身中学の後輩が入学できなくなる恐れがあったからだと聞きます。
追い込まれ逃げ場のない地獄で、次第に自分の存在を消すことしか考えられなくなっていったのではないでしょうか。

この顧問の非情な言動や、見て見ぬふりをしていた周りの大人たちの無責任が招いた悲劇は、果たして内田氏の指摘するように、会社や役所の事情と同列に語れるものでしょうか?

同列に語れるとしたら、構造の腐った組織は解体されるべきだ、という筋は立派に通ります。
東京電力や大阪府大阪市さらには国の官僚組織解体論はたびたび出ています。

橋下市長は「この事件について私が一番情報を持っている」と言いました。表面にあらわれた「体罰」の問題だけでは収まらない学校の構造自体に歪んだものがあるようです。
報道には出ない闇の事情のようなものがあるとするならば、やはり、まずは全てを明らかにしなければ新入生を迎えることはできない、というのも頷けます。

ネット上では内田氏の意見に賛同する人が圧倒的に多いように思いますが、教育評論家の尾木直樹氏や社会学者の宮台真司氏などは橋下氏の決断を支持しているようです。

体育科入試を中止したことが将来どう評価されるのか、今の時点ではわかりませんので、そのことについては良いとか悪いとかいうことは言えませんが、確かに言えることは、何も悪いことをしていない生徒を執拗に殴り続けることは「体罰」とすら言えず、教師のストレス発散以外の意味はないということではないでしょうか。

.
         いつもありがとうございます →人気blogランキング

.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年1月 9日 (水)

足元

葵さんという方から私の書いた文章に関してのご意見を賜りましたので、お返事を書きます。 → http://45946132.at.webry.info/201301/article_1.html


>日本はアメリカと仲良くしただけで、平和と豊かさを手に入れたのではありません。<

仰る通り、アメリカと仲良くしただけで平和と豊かさを手に入れたのではありません。
しかしアメリカという強大な国と同盟を結んだことは日本の発展に大きく影響したのは確かです。
日本は安全保障の大部分をアメリカに委ねることで経済発展に全力を尽くすことができたのではありませんか。

>宗教問題が大きい中東では民主主義は無理でしょう<

はい、難しいし時間はかかると思いますが、少しずつ変わっていくと私は思っていますよ。

>知らなかった『私たち』は、かなり少ないはずですよ。<

そうでしょうかねえ。
戦後のこの国は大いに左翼的雰囲気に包まれていましたよ。「日本はすごく悪い国だった」と思い込まされてきた人は多かったんじゃないでしょうか。
開戦の事情や東京裁判については、わかってる人はわかってたし、知らない人は知らない、関心がない。

葵さんは知らなかった人は「少ない」と言い、私は「多い」と言う(笑)
根拠は・・・・、どこで探したらいいでしょうね。

それはともかく、左に傾き過ぎていたものがだんだんまっすぐに(右寄りでなく)戻ってきたのは、葵さんの批判する小林よしのりの漫画などが若い人に読まれるようになったのもひとつのとっかかりだったと思いますよ。
それとインターネットの発達です。

いわゆる右翼と呼ばれる人たちには色んなタイプがいます。
小林よしのりのようなエキセントリックなタイプもいれば、ほとんど左翼じゃないかと思うような西部邁さんみたいなよくわからない人もいます。
あといちいち名前あげませんが、「右翼」と呼ばれてしまうまともな人はたくさんいますね。
そういう人たちが正しく評価されるようになったのは、戦後50年以上たってからじゃなかったでしょうか。
それでもまだ一部メディアや一部国民はこういう人たちを過激だ右翼だタカ派だといって批判し続けますよね。大きな声で。

>白人の植民地を日本の国益のために奪ったのですよ。
外国人のために日本人が命を落とすなんて、ドアホでございましょ?<

現在の価値観や倫理観をもって、我々の祖先をバカにするような言い方は私はしたくありませんね。

>本多勝一が新聞で南京での百人斬りを紹介し、それを真っ向から否定して大騒ぎしたのが、イザヤ・ベンダサン(山本七平)とその仲間たちです。<

百人斬りって作り話ですよね?

>あの忌まわしい<南京大虐殺紀念館>は、日本人が中国共産党政府に要請して、日本人の資金で、日本人が建てたものだそうです。<

日本人の誰がそんなことをしたのですか?

>南の島で息子を亡くした親や、空襲や原爆で家族を失った人は「東条がアメリカと戦争した!」という、その言葉を貴女はどう思いますか?<

泥沼に陥ったのは軍上層部の作戦ミス判断ミスですよね。彼らには責任があります。
早期に講和に持っていくことができていればあんな酷いことにはならなかった・・・と歴史に「もし」はないですが、私も戦記などを多少見聞きして、もう一度アメリカと戦争すれば今度は勝てるんじゃないかとこぶしを握り締めました。
ただし、当時のままの兵器、軍艦、戦闘機、加えて日本人のメンタリティであればですが。

>日本人てマッチポンプが好きなんでしょうかね?<

論理的に考えましょう。
捏造する人とその後始末を押し付けられる人は別人です。

>何をどうすれば、誇りある国家、国民になれるのでしょうか?  <

ある程度人生経験を積んだ人ならわかることですが、「生き残る意志」と「誇り」の両立はなかなか難しいのです。
特にグローバル時代には多くの矛盾を抱えることになります。

「何をどうすれば」とお悩みなら、国のことを考える前に、まずは、自分自身が品格を備えた日本の婦人として生きることを目指されたら如何でしょう。
葵さん、品格ある老婦人めざしてお互い精進いたしましょう!

.
  東京オリンピックに一票  →人気blogランキング

.

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2013年1月 7日 (月)

祭りだ祭りだ

昨日テレビ朝日「報道ステーションSUNDAY」に猪瀬都知事が出演して、東京オリンピック開催への国民の理解を熱心に求めていました。

前回招致に失敗したのは国民の支持が低かったのが原因と言われています。
今回も、今のところ招致賛成は60%台だそうで、名乗りを上げているトルコやスペインに比べかなり低いので、都民や国民の理解を得たいとのことです。

私はオリンピックを開催することは今の日本にとって非常に大きな意味があると思い、以前こんな記事を書きました。→「何に投資したいですか」 

経済効果だって計算上言われている3兆円どころじゃないようです。

世論調査では、「賛成」と表明しなかった人も積極的に「反対」というわけでなく、「よくわからない」というあいまいな立場にいるということです。
こういう問題で賛成も反対も言わず「よくわからない」とか「どっちでもいい」というのは、もちろん「賛成」にはカウントされず、IOCの査定の材料として何の意味もありません。
白か黒かはっきり決めず「どちらでも」というのは日本人の美徳ではありますが、都知事の説明によると、国際社会ではそのような態度は「何も考えていない」「自分の意見を持っていない」とみなされる、ということです。
オリンピックの開催については賛成か反対かのどちらかしかありません。

招致国の国民の支持率が非常に重要なポイントなので、IOCは極秘にアンケート調査を行うそうなのですが、どうやって調査するのでしょうか。
電話なのか街頭なのかわかりませんが、そういうアンケートが来たら、「どっちでもいい」なんて言わないで是非「賛成」と胸をはって答えましょう。 お祭り、やりましょう! 日本のためになるんですから。

・・・・・とは言え、あまり張り切り過ぎると発展途上国のオリンピックみたいにてんこ盛りで暑苦しくなるので、ロンドンのように先進国らしい洗練されたオリンピックがいいですね、と猪瀬知事が言っておられました。

.
   日本でもう一度オリンピック! →人気blogランキング

..

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年12月 | トップページ | 2013年2月 »