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2013年2月24日 (日)

ぶざま

NHKテレビ「課外授業_ようこそ先輩」という番組があります。
各界有名人が出身校を訪ね、一日先生になって子供たちに授業をするというものです。
昨日、お笑い芸人の又吉直樹さん(ピース)が出身小学校を訪ね、「恥をさらけ出す勇気」という課題で授業を行いました。

彼が敬愛しているという太宰治の作品(「畜犬談」)をベースに、小学生たちに恥ずかしい思いをした体験談を原稿用紙に書かせ、文章をより良く練り上げるために一人ひとりとの面談を通してヒントを得てもらう、というものでした。

人柄の良さが滲み出る言葉のやりとりの温かみや、読書好きだという又吉さんの目が知性の光を放っていたのが印象的でした。

私の人生、恥ばかりかいてきた、と自嘲的に語る人は多いですが、この又吉さんもそうなのでしょうか、太宰が自分の弱さをユーモアをもってさらけ出している文章を読んで心を動かされたと言います。
恥ずかしいことを隠さずに思い切って喋ってしまうことで共感を得たり自信がついたりするものだ、と子供たちに教えたかったのでしょう。

まあ、そうは言っても、言える恥と言えない恥があって、失敗や惨めな体験を抱えることの重圧はそう簡単に解き放てるものではありません。

それでも、お笑いブームの影響もあってか、近頃の人は結構大胆に恥ずかしいことを告白するようになったと思います。

しかし、そのように告白する人はたいてい、明るくて話のうまい人だというのもまた事実です。

「暗い」とか「話下手」とか「要領が悪い」というのがお笑い芸人としての又吉さんの芸風だと思いますが、人気者として成功している以上、そんなキャラクター設定はどこかいかがわしい。
クイズ番組などで見かける又吉さんに、読書好きにしては教養がないじゃないのと思ったことはありましたが、これもネタだったかもしれません。知的でカッコいい又吉さんではサマになりませんから。

そんな又吉さんが誰をどのように励まそうと、陰気な性格がいきなり陽気に転換するとは思えませんが、それでも、「僕だって恥ずかしいことだらけだよ」と体験談を面白おかしく話してくれる先生は、不器用さに悩む生徒にとっては、強圧的でご立派なことばかり言う先生よりずっと救いになるでしょう。

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コメント

う~ん。
なるほどです。

考えさせられました。。

投稿: 中井知花 | 2013年2月27日 (水) 17時55分

★中井知花さん

ご感想ありがとうございます。

投稿: robita | 2013年2月28日 (木) 13時26分

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