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2013年4月20日 (土)

ムーブメント

今週始まったTVドラマ「家族ゲーム」や、3月に終わった「夜行観覧車」にはひどいいじめの場面があります。

本当にこんなひどいことをする子供たちがいるのだろうか、ドラマだから大げさに描いているのだろうか、とも思いますが、実際に自殺に追い込まれる子供が後を絶たない現実を考えると、あながち大げさでもなさそうです。日常的に起きていることだとすると、本当に恐ろしい。

「家族ゲーム」では、教室で粗相をしてしまったことがきっかけとなって男の子がいじめられるわけですが、私が子供の頃であれば、学校でおもらしをしてしまった級友に、「気の毒」「可哀想」「胸が痛む」といった感情を抱きはしても、いじめの対象にはしませんでした。男の子たちだったらからかうぐらいのことはしたかもしれませんがあのように執拗にいじめるなどということにはならなかったと思います。

 

「夜行観覧車」のいじめは少女グループが一人の少女を標的にします。かなり悪質なやり口です。

こういうのが現実の学校で起こっているとすれば、「えっ、この女の子たち、どういう大人になるの? この子たちいずれ結婚して子供生むの? 母親になるの? こんな残酷な悪魔みたいな子たちが? やめてよ。子供産まないで。育てないで」と思ってしまいます。

実際にいじめに関わっていなくても見て見ぬふりをする子供がほとんどでしょうが、なぜ「やめなさいよ」と止めることができないのかは、「そんなことすれば、今度はこっちが標的になるからだ」という理由は周知の通りです。

今の子供社会がどんなものかは今の子供でないとわからないのかもしれませんが、声をあげたくてもあげられない人間のほうがずっと多いなら、それは一大勢力なのではないだろうか、団結してなんとかできないものだろうか。  子供社会のいじめを、学校が何とかするべきだとか親が気づいてあげなければいけないとか、周りの大人のせいにする前に、子供たち自身、正義のために立ち上がるという意志を働かせることはできないものだろうかと思わずにいられません。

 

誰かそういう筋書きの小説書いてくれないかしら。それをテレビドラマにしてヒットしたら子供たちに何らかの影響を与えるかもしれませんよ。

誰かによって作り出された流行に人間は乗りやすいものですから。

 

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コメント

ドラマには接していないのですが、今、子供が生きるに厳しい時代のようですね。
イジメや自殺が、ある一定の地域に偏らないのはテレビなどメディアから受けた影響もあるような気がします。
自殺問題が一度あるとどのメディアもが挙って一斉にそれだけを大きく取り上げる。
(痛まし過ぎてその報道を何度も見ることは私にはできないのです。)
苦しいどん底にいる子は、自分に似た境遇の子が自殺したのを見て、
「自分も自殺によって苦しみから逃れられるのだ」と、考えてはならない道(人生を絶つ)を選ぶという最悪の決断をしてしまうのではないでしょうか。

後を絶たない自殺問題。
報道だけが単純に自殺の原因・きっかけだとは言い切れませんが。

小学生低学年のある母親の話。
男子が学校で女子から「死んでくれる?」と言われ怖くて親に。
親から担任に相談・・クラスで取り上げ教室で大きく問題にして話合われたそうです。
女子の家庭環境・母親にも問題がありそうだとのことも判明。

メディアだけでなく、家庭のあり方の如何によっては
子供自身が加害者にも被害者にもなりうるかもしれません。

おぞましい事件や人間関係を扱うより、
まさに誰が見てもホノボノと楽しめて
自分もあんなになりたいなぁ!なんて思えるドラマを期待したいところです。


投稿: kayo | 2013年4月21日 (日) 10時20分

★kayoさん

>自殺問題が一度あるとどのメディアもが挙って一斉にそれだけを大きく取り上げる<

そうですね。
子供の自殺は昔に比べて増えていない、というデータがあると聞いたことがあります。どのぐらい昔かちょっとわかりませんが。
でもやっぱり、今の子供は自分がいじめられないように本音を言わないまま表面的な友だちづきあいをする傾向があるなんて話を聞くと、子供の世界は私などの時代とはずいぶん違ってきているんだなあと思います。
仰るように自殺の連鎖もあると思いますが、報道しないわけにもいきませんしねえ。

>おぞましい事件や人間関係を扱うより、
まさに誰が見てもホノボノと楽しめて
自分もあんなになりたいなぁ!なんて思えるドラマを期待したいところです。<

そうですね。kayoさんらしい優しさだと思います。
私もホノボノは好きなんですけど勧善懲悪ものも好きなんですよ
それに時には子供も、恐ろしいもの、理不尽なものを見て考えてほしいと思います。

投稿: robita | 2013年4月21日 (日) 15時25分

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