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2013年4月 9日 (火)

国に身を捧ぐ

イギリスの元首相マーガレット・サッチャーさんが亡くなりました。

私どこかでサッチャーさんのこと書いてなかったっけ、と検索してみたらありました。 →「信頼できる政府」

小泉政権が守旧派に激しく抵抗されながらもなんとかかんとか制度の作り直しに励んでいたころに書いたものです。

「構造改革に踏み切らなければ国そのものがダメになってしまう」という改革派と、「弱者切り捨てだ」という改革反対派の闘いは、きっとイギリスではもっと凄まじいものだったでしょう。

今でもサッチャーさんを恨んでいる人が多いそうですが、でも彼女はたしかに国を救いました。

国を立ち直らせようとすれば、業界団体あるいは個人レベルで損をする人々が出てくるのは仕方がありません。そして、一人ひとりが自分の人生の主役なので「国がなんだ。私は損をするのがイヤなんだ」ということになります。

国のために自分を殺すのは誰だってイヤですもんねぇ。

 

安倍首相は反対派を抑えてTPP参加を表明しましたが、利権や天下りを生み出す仕組みを改革することについてはどうなんでしょう。

「いずれ増税は避けられないがその前にやるべきことがある」というみんなの党の主張は正しいと私は思っていますが、安倍自民党にそれができるでしょうか。

いま、景気がとても良くなってきているので、もうそんな改革なんかどうでもいい、となったら再び近い将来日本は困った事態に陥るんじゃないですかね。

人間社会に利権が生まれるのは当然、腐敗も必定、と私は思っていますが、それは放っておいていいということではありません。

そういう構造が硬直化して社会の大きな損失となり続けるのであれば作り直さなければならないのは当たり前です。
改革とは永遠に続くものです。その営みが人間を成長させるのだと思います。豚をご覧なさい。改革をしないからいつまでたっても豚のままなのです。

安倍首相が思い切った改革をする決意があるなら、その前後の政界再編は必然でしょう。そうでなければ改革はできないと思います。
自分は一度死んだ人間だからという覚悟と、今度こそという強い意欲を持っている首相です。自民党分裂も恐れず行動してくださることを望みます。

嫌われても憎まれても鉄の意志をもって国のために働いた人が偉大な政治家として後世に名を残すんですよね、サッチャーさん。

 

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