旗日
心地よい気候のこの季節、都合良く祝日が集中して、日本人は旅行や里帰りやハイキングやバーベキューなど思い思いの楽しみ方で連休を過ごします。
景気が良くなってきたことですし、国民挙って活発に遊ぶことでさらに日本経済は盛り上がることでしょう。まずはたいへんけっこうなことだと思います。
ところで、祝日とは何でしょうか。
それぞれに意味があるのは当然ですが、私など昔から「お休みお休み嬉しいな」ぐらいの感覚しかなく、祝日だからといって特に身を引き締めてその意味を噛みしめるなどということをしませんでした。
民主党政権の時、週刊新潮で元外務省主任分析官の佐藤優さんのこんな文章を読んだのでメモしておきました;
≪ 政府が休日分散化などという頓珍漢なことを考えている。
休日とは、国民全体が同じ日に休むことによって、同胞意識を確認するためのものだ。
クリスマスだって、イエス・キリストの誕生日である12月25日と結びついているから意味があるのだ。
休日に観光を促進するなどという経済合理性の原理を持ち込むという発想自体が間違っている。
休日分散化が実現すると、日本が、北海道・東北・北関東、南関東、中部・北陸信越、近畿、中国・四国、九州・沖縄の5地区に分割される。
4月末から5月初頭のゴールデンウィークは憲法記念日、みどりの日、こどもの日をそれぞれ記念日として残し、南の地区から順番に土日を合わせて5連休とする。
秋の大型連休では海の日、敬老の日、体育の日を残し、その3日分の休日を土日と合わせ北の地区から5連休をとるという内容だ。
形だけ記念日を残しても、実際にその日に仕事をするならば、それは休日ではなく労働日だ。
その結果、ただでさえ弱くなっている日本人の同胞意識が一層弱くなる。
むしろ必要なのは、1947年5月2日に廃止された皇室祭祀令を復活させ、2月11日の紀元節(建国記念の日)、11月3日の明治節(文化の日)、11月23日の新嘗祭(勤労感謝の日)などに、日本国家と日本国民の統合を確認する儀式を行うことだ。
休日を単なる非労働日と政府が考えるようでは、日本国家が崩れてしまう。≫
私が子供の頃はどこの家も祝日には普通に日の丸の旗を門前に掲げていました。
いつの頃からか、世代交代に伴ってその習慣を忘れてしまったのか、あるいは世間の空気に負けてしまったのか、国旗の掲揚は一般家庭に見られなくなりました。
何年も前から、祝日に国旗を揚げたいと思いながら、右翼だなんて思われたらやだなァと尻込みしていましたが、今年の建国記念日に初めて日の丸を揚げました。
特別な思想でもなんでもないのです。子供の頃に親がやっていたように国の記念日に国旗を揚げてお祝いをする、ただそれだけのことなのです。
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関連記事:
「日の丸のデザイン、君が代の歌詞とメロディ、私は好きなんですけど」 2005.3.28.
「国歌を歌いたくない若い人たち」 2006.3.29.
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コメント
>子供の頃に親がやっていたように国の記念日に国旗を揚げてお祝いをする、ただそれだけのことなのです
同感です。
親がそうしたように・・は習慣や子育てなどいろんなところで考えることです。盆、正月なども親元に集まり、息災を喜び祖先に感謝し、行く末を祈り決意を新たにする、静かに過ごす日であります。長期連休だからレジャーだ、海外旅行だというのでは先祖さんも浮かばれません。
投稿: Kozaka | 2013年5月 5日 (日) 06時03分
★Kozakaさん
お元気そうでなによりです。
伝統を守ることは世界中どこの国にとっても大切なことで、でき得るかぎりそれを次世代に伝えていかなければなりませんね。
同時に経済も停滞させてはならず、楽しく遊んでお金をまわすことも必要なので、なるべく海外でなく、国内で遊びたいなと私は思ってるんですけどね
投稿: robita | 2013年5月 5日 (日) 10時27分