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2013年6月24日 (月)

生還

人は冒険をしてはいけないのだろうか? 冒険をして失敗した人が叩かれるのを見るたびにそう思います。

ヨットで太平洋横断を目指していた全盲の鍼灸師岩本光弘さんとニュースキャスターの辛坊治郎さんが、三陸海岸沖合いで遭難し、海上自衛隊航空隊によって救助されました。

テレビなどでは「無事でよかった」という論調が主流ですが、ネットではずいぶんと厳しく批判されているようです。

技術が未熟だったのかどうかは知りませんが、救助に多大な税金が使われるとか、辛坊さんの「命がけで助けてくれた。素晴らしい国の国民で良かった」というコメントがわざとらしいとか、意地悪な小姑みたいなこと言ってるなあと思いました。

どんなにベテランでも、どんなに用意周到に準備しても、冒険は冒険ですから危険が伴います。逆に「安全」が保障されているならそれは冒険とは言えないでしょう。

大航海時代の冒険や宇宙開発事業などの国家プロジェクトは人類の進歩に多大な貢献をしますが、個人レベルで冒険に出かける人の勇気が私たちにもたらすものも小さくないと思います。
冒険する人も救助する人も命がけです。命がけだからこそ当事者にも傍観者にも見えてくるものがあり、生きるとはどういうことか考えるようになるのだと思います。

救助にあたった海上自衛隊の救難チームの勇敢さと、水陸両用の国産救難飛行艇「US-2」が世界最高の性能であることを私はこの救出劇で知りました。
自分たちを救ってくれた自衛隊員と日本の技術が生み出した飛行艇の頼もしさを身をもって知った辛坊さんだからこそ「この国に生まれて良かった」という言葉が自然に出てきたのでしょう。

人それぞれ、いろいろな形の冒険をしていると思いますが、80歳という高齢でエベレストに登ったり、あんな小さな船で太平洋に漕ぎ出したりする度胸はやっぱりすごい、簡単に批判できるものではないと思います。

「体を張る」とか「青春」とか「岳」とか、冒険や若者の挑戦について書いたことがありますので、読んでいただければ幸いです。

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コメント

リンク先の記事にも接しました。
一貫した考えをお持ちのrobitaさんは私の尊敬に値します。
辛抱さんが会見で語ったことで
日本には誇れる救難飛行艇があることが証明されましたね。
色々な事象で意見や考えが二分するのは当然としても
辛抱さんがネットで批判されていることは知りませんでした。

話しが逸れますがこちらの地元新聞の投稿欄。
橋下発言への考えは二分ならず。
非難だけの一般投稿しか掲載されませんでした。
擁護の投稿は皆無・・不思議でなりません・残念。
 (これ・極少数派の私個人の思いなのでスルーなさってくださいね)

投稿: kayo | 2013年6月25日 (火) 10時29分

★kayoさん
 
こんばんわ。いつも応援ありがとうございます。

>辛抱さんが会見で語ったことで
日本には誇れる救難飛行艇があることが証明されましたね。<

仰る通りです。優れた技術や訓練の成果がこういう時に発揮されたと思います。

>辛抱さんがネットで批判されていることは知りませんでした。<

グーグルで検索すると沢山出てくるんですよ。

>橋下発言への考えは二分ならず。
非難だけの一般投稿しか掲載されませんでした。
擁護の投稿は皆無・・不思議でなりません・残念。<

そうなんですか。こっちでは「関西ではまだまだ橋下さん強いんじゃないの?」なんて言ってるんですけど。
橋下さんの言いたかったことからかなりズレて事態は違う方向に行ってしまいましたね。
橋下さんは政治家として未熟なんだろうし、総理大臣になる人だとも思いませんが、あの人つぶしちゃっていいの?という思いでいっぱいです。
しがらみにとらわれた古い政治にとことん嫌気がさしていた国民自身が起爆剤としてのああいう人を待ち望んでいたんじゃないでしょうかねえ。
日本人はいったいどうしたいのかどうなりたいのか、今度の選挙でもよくよく考えないといけないと思います。
まあ、維新の会も頼りになるのは橋下さんだけというのがねえ・・・。政治を変えるのはなかなか難しいものです。

投稿: robita | 2013年6月25日 (火) 23時37分

辛坊さんの「この国に生まれてよかった」という発言。とても重いものだと思います。
これからの辛坊さんの生き方に、大きな影響を与えるのだろうと思います。(えらそうな言い方だけど)
自分の国をそんな風に実感できる経験って、なかなかないですから。

テレビ番組での辛坊さんは、あまり好きな人ではなかったけど、この会見をみてさすがだなと思いました。

投稿: とと | 2013年6月28日 (金) 01時12分

★ととさん

>これからの辛坊さんの生き方に、大きな影響を与えるのだろうと思います<

そうですね。キャスターに復活するのかどうか、しばらくはテレビにも出ないでしょうが、それまであれだけ自信たっぷりの人だっただけに、また、頭の良い人でもありますから、再登場した時にはすごく変わっているかもしれません。

>自分の国をそんな風に実感できる経験って、なかなかないですから<

仰る通りで、私たちはたとえばこの救出劇を見ていて「日本ってすごいなあ」とは思いますが、生死の境い目でそれを実感するということとは全然違うでしょうねえ。

投稿: robita | 2013年6月28日 (金) 13時57分

こんにちは。久しぶりに訪問しました。
「生還」ってタイトル何かしら、とクリックすると、辛坊さんの話題じゃないですか!
視力障害者の方と2人でヨットで横断するのは知っていたし、「たかじんのそこまで言って委員会」つまらなくなるな、と残念に思っていた一人です。で、遭難で航海中断した、と小耳に挟んで、先週の日曜の番組、きっと辛坊さんが…、と期待しました。残念!ピンチヒッター司会者に加えて、東京の読売新聞の記者の方を助っ人として登場されました。新聞記者の方がいらしたから、番組は難破しなくてなんとか行きましたが、来週あたりだと体調も回復して復活されるのかしら、とrobitaさんの記事を読むまで思っていました。
そうですか、ツイッターとかでアレコレ腐されていたわけですか~。ハ~。
「この国に生まれてよかった」発言なども腐されるのですか?
我が家も、思わぬことが起こって、この数年で何度も「この国に生まれてよかった」体験をしています。そんなことは言ってはいけないのですかね~。
テレビ局も状況判断を冷静でかつ的確にして欲しいですね。
世間の風評が収まるまでは、控えておこう…などと思わないで。あの番組の司会者として辛坊さんが欠けると議論の深まりがイマイチだったり、番組が漂流したりする、そう思っているのは、ワタシ、だけ?
新聞の雑誌広告欄に「辛坊氏、税金4000万円」とあって、何だろうと深追いしなかったのですが、意味が分かりました。

投稿: 街中の案山子 | 2013年7月 3日 (水) 16時40分

★街中の案山子さん

お久しぶりです。
「たかじんのそこまで言って委員会」はこっちではやっていないのですが、かなり面白い番組のようで是非見てみたいと思うんですけどねえ。

>我が家も、思わぬことが起こって、この数年で何度も「この国に生まれてよかった」体験をしています<

そうでしたか。
私もついこの間友人と会って、政治の話からウォシュレットの話までしているうちに、日本ってほんとに住みやすい国よねー、という結論に。

>新聞の雑誌広告欄に「辛坊氏、税金4000万円」とあって、何だろうと深追いしなかったのですが、意味が分かりました。<

そうなんですよ。自己負担しなさい、とかね。

投稿: robita | 2013年7月 3日 (水) 23時14分

辛坊さんは、「たかじん…」と週刊朝日のコラムでだけしか知らなかったので、何で航海中止になったのに出ないのだろう、とがっかりだったのですが、上記コメント後にネットサーフィンしてみたら、出帆がテレビ番組で取り上げられていたとか、いろいろあったのですね。
彼は勉強熱心で頭の回転が速く、話に切り込むのも、切り上げるテンポも上手く、かつ計算もする世俗性も隠さないタイプと見ていました。世論という大波もザンブリと被っているところなのですね。
橋下さんから、政治の世界に誘われたであろう時は、彼の判断はNOを選択して、さすがの計算と思ったのに、今回は思わぬ試練のときなのでしょうか。
先週の「たかじん…」は安倍首相が登場していました。「TVタックル」のように、騒がしいだけ、交ぜ返しも芸の内、という雰囲気がないから、増しですよ。

投稿: 街中の案山子 | 2013年7月 4日 (木) 04時35分

★街中の案山子さん

>出帆がテレビ番組で取り上げられていたとか、いろいろあったのですね<

私もこの企画がどういう経緯で進められたのか知らないのですが、辛坊さんとしては、全盲の相棒を死なすわけにはいかないという必死の思いもあったでしょうね。

>「TVタックル」のように、騒がしいだけ、交ぜ返しも芸の内、という雰囲気がないから、<

TVタックルは仰るように、出演者が同時にがなりたてることが多く、誰が何を言っているのかわからないことがよくあります。一人ひとりの意見を聞きたいのに、いつもよくわからないまま終わってしまいます。
「そこまで言って委員会」も自己主張の強い人たちが出ていると思うのですが、しきりがしっかりしているのでしょうかね。
近頃はラジオでニッポン放送「ザ・ボイス そこまで言うか」という番組を聴いています。ラジオは大勢で騒がしく喋るということはないので時事問題の深い話を落ち着いて聞くことができます。炊事しながらなので時々水音でかき消されることがありますけど(笑)


投稿: robita | 2013年7月 4日 (木) 22時16分

最近は、見たいとは思わなくなったのです。
喧々諤々もイヤですけれど、大竹さんの「まぜっかえす、一言」がイヤになったのです。
大竹さんのポジションはわかります。いい一言もあるとは思うのですが、論が進んで、その先を聞きたいと思っているときにも、自分の出番、とばかりに、口を挟んで話を軽くしてしまう。そんな風に感じるようになったのです。
あ~、この人たちは、番組を賑やかにして、スポンサーの期待にこたえることを第一にしているのだと。
そりゃー、どの番組も似たり寄ったりでしょうが、この種の番組で、まぜっかえしの役割が鼻についてしまって…。
思えば、まぜっかえし役の3人で進行しているようなものですよね。

投稿: 街中の案山子 | 2013年7月 5日 (金) 07時31分

★街中の案山子さん

>大竹さんの「まぜっかえす、一言」がイヤになったのです<

ありますあります。「もうっ、こんなところで余計なこと言わないでよ」とよく思います。

阿川さんも司会役なのに、人をさえぎって自分の意見を言うことがよくありますね。番組の進行上必要なことなのかもしれないけど、「あーあ」という感じ。

>あ~、この人たちは、番組を賑やかにして、スポンサーの期待にこたえることを第一にしているのだと。<

そうですね。ああいうやり方で視聴率を保っているのであれば仕方のないことかもしれませんね。

投稿: robita | 2013年7月 5日 (金) 09時15分

阿川さんは聡明だから、百も承知だろうけれど、おじさま族をもてなすホステスみたいですよね。
「女で素人なんだもん、難しいこと知らないわー」路線で、「かわいい女だから許す」の世界でお金稼ぎしている感じです。
ワタシ、口が(文章癖が)悪いでしょ。ゴメン

投稿: 街中の案山子 | 2013年7月 5日 (金) 12時50分

★街中の案山子さん

阿川さんはああいう討論番組の司会は向いてないんじゃないでしょうか。
「サワコの朝」という対談番組の司会はお上手ですよ。

>ワタシ、口が(文章癖が)悪いでしょ<

なんの、私の毒舌に比べたら(笑)

投稿: robita | 2013年7月 5日 (金) 23時04分

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