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2013年11月12日 (火)

希望がいっぱい

歌手の島倉千代子が亡くなって「人生いろいろ」という歌がテレビからよく流れてくる。
演歌とか歌謡曲に普段あまり興味はないのだが、聴いていると、そうかこんな歌詞だったのか、と初めて気付いた。

・・・・・
ねぇおかしいでしょ若いころ
ねぇ滑稽でしょ若いころ
笑いばなしに涙がいっぱい
涙の中に若さがいっぱい
・・・・・

なんと巧みな表現だろうか。

死んでしまおうなんて思うほどの苦境に陥ったことは自分はないけれど、まあそれなりにあれこれ経験しながら生き延びた年配者にとってグッと来るような文句である。

歌詞の内容は恋の悩みのようだが、島倉自身が「私の人生そのもの」と言っており、お金やら仕事やら健康やら人間関係にまつわる人生の試練全般に当てはまる。
うまくいくだけの人生では喜びも感動も成長もないとか、若いうちの苦労は買ってでもしろとか、年月を経て振り返れば笑い話だとかいう言い古された教訓がこの短くも味わいのあるフレーズの中に凝縮されているようだ。

本人がどのくらい真剣に悩み苦しんだのかは定かではないが、我が家の末息子にも「笑い話になる時が来るよ」と言ってやったことがある。(「本日、未熟者」)
今では希望の職種に就くことができたけれど、あの頃のことを笑い話にするには若すぎるし、まだまだこれからいくつもの困難が待ち受けているだろうから決してめでたしめでたしではない。

若者だけではない。我々高齢者だってこれから死ぬまでの間に何が起こるかわからない。
人生は油断ならないのである。

二番の歌詞
・・・・・
いまかがやくのよ私たち
いまとびたつのよ私たち
笑いばなしに希望がいっぱい
希望の中に若さがいっぱい
・・・・・

いくつもの国難を抱える今の日本だが、高齢者とてぼやぼやしていられない。

希望の中に若さをいっぱい詰めざるを得なくなる時代が到来するかもしれない。

これからの日本人にとってどんな生き方が望ましいか、そのヒントが「里山資本主義」(藻谷浩介・NHK広島取材班)の中にある。

というわけで、次回はこの本について書いてみます。

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コメント

歌詞に座布団一枚❗ ですね。

投稿: 街中の案山子 | 2013年11月14日 (木) 10時53分

★街中の案山子さん

ヒットする歌ってやはりそれなりの理由があるんですね。
私は主に旋律の方に関心がいくほうなのですが、どんなジャンルの歌の詞もじっくり聴いてみるものだと思いました。

投稿: robita | 2013年11月14日 (木) 22時12分

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