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2014年4月24日 (木)

「右傾化」という空気の作り方

「奥さまは愛国」という本を書店で見かけました。
題名だけで判断してはいけないと思いつつも、たぶん「こんな内容であろう」と想像しながら、家に帰って検索で書評などを読んでみました。

「こんな内容」というのは、厳しい社会状況の中で愛国という精神的よりどころを見出そうといていると言われる「ネトウヨ」になぞらえ、家事育児に追われる普通の主婦がよりどころを求めて愛国心に目覚めることを皮肉交じりに描いているのではないか、という憶測です。

しかしいくつか書評を読むと、愛国主婦たちは特に帰属先を求めているというのでもなさそうです。

そして、ごく普通の、どころか綺麗に装った素敵な奥さま方がヘイトスピーチをしながらデモ行進している様子を、「右翼思想にかぶれた女たち」と切って捨てるのでなく、彼女たちが何を守ろうとしているのかなんとか「わかろう」とするその真剣な取材を評価しているものが多かったように思います。例えば作家の雨宮処凛さんの記事です。

私はこの本を読んでいないし、ヘイトスピーチをする愛国主婦を実際に見たことはないのですが、こういう現象は、この本の執筆者である北原みのりさんと朴順梨さんが「わからない。本当にわからない」と悩むほどのことだろうかと思います。

むしろ私は、こういう特殊な奥さまたちを取り上げてことさら「不可解だ」というリポートをまとめあげた、そのことにこそ怖さを感じるのです。

つまり「世の中が右傾化しておかしくなっている」「愛国心は不気味だ」、そういった空気が広がることに手を貸しているのではないでしょうか。

意図的にやっているのではないのかもしれませんが、自分でも気づかぬうちに知らず知らずある「空気」へと誘導してしまうことはあると思います。それはとても怖いことです。

はっきり言いましょう。
「腹が立つから罵倒してやる」、ただそれだけの単純な人たちのことを、何を大げさに「わからない。でもわかってあげなければ」などと親切に庇ってあげる必要があるのでしょうか。

簡単なことです。
あの人たちは、あからさまな排斥行動や汚い言葉で罵倒することはかえって自らを貶め、国益を損ない、日本人全体に迷惑がかかる、ということがわからない人たちなのです。

ああいう人たちの行動を見て、今の日本全体の傾向だと決め付けるのはいかがなものでしょうか。それこそ偏った空気を広めることに加担しているのではありませんか。
日本人のほとんどは、彼ら彼女らの品のない言動に眉をひそめているにちがいありません。

私たちはノイジーマイノリティのふるまいにのみ目を奪われるのでなく、常にサイレントマジョリティの存在を意識していなければならないと思います。

騒がしい少数派にうっかり乗せられて、奇妙な空気を広める手伝いをしてはなりません。

また、聞くところによると、ああいったヘイトスピーチや中韓排斥デモというのは、日本人の評判を落とすための工作員の仕業という疑惑さえ囁かれているというではありませんか。いわゆる「なりすまし」ということでしょうか。
嘘かまことか、いずれにしても本当に愛国の気持ちがあるなら、感情にまかせて日本人の品位を落とす行為などしないはずなのです。

執筆者の北原みのりさんも朴順梨さんも、「理解してあげたい」などというポーズをとるのでなく、「愛国は叫ぶものではない。吼えるのはやめなさい」と率直に言えばいいじゃないですか。

ポーズでないとしたら、お二人とも、そして雨宮処凛さんも、きっと善良な人々だと思います。そして善良さは時に罪深いものです。

本のおおまかな内容は雨宮さんの記事で読み取れます。しかし、本体を読まずに意見を言うのは公正とは言えませんから、時間があれば読んでみましょう。その時、別の感想を持つかもしれません。

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2014年4月14日 (月)

時代は変わった?

埼玉県の県立高校で50代の女性教諭が長男が通う別の高校の入学式に出席するため、担任を務める1年生の入学式を欠席し、その賛否がネット上で論じられているそうです。今日ラジオで聞いて検索してみました。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ikedahayato/20140413-00034455/

意外だったのは、コメント欄をざっと読んでみるとこの先生は当たり前の行動をとっただけ、という意見のほうがずっと多いことです。
この先生はちゃんと欠席願いを出していて、校長は許可を出しているのだから、問題があるとしたら、先生ではなく組織のほうだというもっともな意見もありましたが、そもそも公務員としての大事な仕事を休んでまで高校生の息子の入学式に出席するという発想が私の世代にはなかったと思います。

やはり時代は変わったのでしょうね。
「公務員は公務を優先すべきではないか」とか、「小学校の入学式だったらともかく、高校生の入学式に公務を欠席してまで親が出るものか」、などというのはもう頭の固い古臭い考え方のようです。

大学の入学式に親が出席する時代ですからね。

そういえば5年前にこんな記事書いてました。→「まあこんなもんでしょ」   

まあ、息子さんたちがちゃんと親離れしてしっかり自立するならば、親が入学式に出ようが文句を言う筋合いはありますまい。

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2014年4月 5日 (土)

マスコミの威力に勝てない

ブログ「非韓三原則」「日本は特アに敗北する」 という記事で、保守活動に疲れた知人の方のことが書かれています。わかるなあ、と思いました。

私自身は特別な活動をしているわけではないし、ブログで自分の思うことを書いているだけですので、疲れるということはないですが、このごろちょっと面倒くさくなってきました。
書いても書いても、訴えても訴えても、事実でないことが世界中に広まっていくような状況の中、「世界の人々に本当のことをわかってほしい」と願っているだけの普通の人々が疲労感を覚え始めているのではないでしょうか。

きっとほとんどの日本人はそんなことどうでもいいのです。冤罪に無関心なのです。
日本人の誇りを取り戻そうという首相が現れれば「右傾化」などと言ってつぶそうとします。

たしかに中国や韓国が非常に厄介な国だということは多くの人が認識するようになりましたが、まるで「それとこれとは別」だとでもいうように、安倍政権のやることなすことイチャモンをつけます。
それは主にマスコミがやっているのですが、それならそういう新聞をとらなければいいのに、そういう新聞社はつぶれません。

結局国民が本気になってないからこういうことになるのですね。

だから、件のブログ記事にあるように「今の日本人と昔の日本人はメンタリティが変わりすぎていると思う。昔の日本人と今の日本人は、もはや別の国の人だ。」などと言いたくなる気持ちもわかります。
戦後教育による刷り込みの影響はあまりにも根深い。

「愛国心」に対する忌避感情は多くの日本人の頭に染み付いています。洗脳されている人には説得はききません。
「愛国心を持つと戦争になる」、この思い込みは絶望的に強固です。

インターネット上では議論をすることは可能ですが、問題は現実社会で政治の話はタブーだということではないでしょうか。

先日、近所の70代の女性が灰谷健次郎の「風の耳朶」という本を貸してくれました。

灰谷という人は典型的な左翼だと聞いていたのですが、「もうほんとにすっごくいいから読んでみて」と目をキラキラ輝かせながら熱心に勧めてくれたので読んでみました。

大部分が年寄りの説教みたいで、天皇や靖国神社批判、戦時の残虐行為を日本は謝罪していないなどの記述もあり、小説としても全然面白くありませんでした。この本を返す時、感想を求められたら何と言えばいいのか。私はこの70代の女性に対して「この本は左翼的なので嫌いです。」とはっきり言うことができないでしょう。

ネットでは言えることも、現実の生活の中ではなかなか難しいものです。

ネットの力って・・・・・、あるんでしょうか?

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(わかりにくい文章を一部削除しました。4/7)

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