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2014年6月18日 (水)

「集団的」という言葉が怖い?

最近、集団的自衛権について、二つの場で話題になりました。

ひとつは、役員を務めている女性団体。もうひとつは、地域のシニアクラブです。

シニアクラブのほうは男性が多かったせいか、「集団的自衛権行使」は国際社会の一員である以上当たり前という認識なので議論の必要もなかったのですが、女性団体のほうは私以外ほとんど全員が容認に反対、というか恐怖や疑いを持っていて、「なぜこんなに急ぐのか」とか「歯止めがきかなくなる」とか「アメリカの戦争について行かざるを得なくなる」とか「安倍さんは自分がやりたいことのために国民や自衛官を危険に晒すのか」とか、マスコミで盛んに言われているようなことを口々に発言します。

これが我が国の平均的な女性たちの認識なのか、どこから説明すればいいのかと戸惑いながらも、まず「この問題は何も安倍さんが急に言い出したことではなく、もう何十年も前から無理やりの解釈をし続け、個別的自衛権での対処も限界にきてるのだからもういい加減に決着させないといけない。」と言ってみると、それだけでもう大変、みんなが一斉に色々なことを叫ぶものだから、まともな議論も出来ず、やっとのことで「石破幹事長の説明はわかりやすいから参考にすると良い」と言うと、「石破さんが正しいかどうかわからないでしょ」と、あくまでも「集団的自衛権行使容認を進めようとしている人の説明など信じられない」といった構えです。

まさに多勢に無勢。
3・4人なら落ち着いて議論もできるのだけれど、10人近い人数では私のような押しの弱い者には太刀打ちができません。おばさんのパワーは凄いのです。
しかし、それでも勇気を奮い起こして普段ブログ記事に書いているようなことを述べて行きました。
最後には一番強硬な女性一人との言い合いのような形になり、他の人は押し黙ってしまいました。

いつも和気藹々と作業している仲間たちなのに、なんだか申し訳ないような気持ちになりますが、こんな恐ろしい世界の中で日本という国が存立するための安全保障は、やはり「ダチョウの平和論」を押し通してなんとかなるものではないのだということを理解するべきだと思うのです。

護憲派の人と話したり、護憲改憲の議論を聞いていたりすると、いったいどのように話を持っていけばわかってもらえるのだろうと徒労感に陥ることがしばしばです。

一番の方法は「集団的自衛権を使えるようにしておくんだった」と後悔するような事態に陥ることなのでしょうが、危機管理はそれでは意味がありません。

何も起こらないようにできるかぎりの備えをしておくことが大事なのだと思います。

護憲派(いまや、集団的自衛権反対のあまり憲法改正を言い募る人々)はよく「外交努力」と言いますが、ハハサウルスさんは「外交力を単なる話術だと思っているのでしょうか」と疑問を呈しています。コメント欄がないので無断で貼り付けさせていただきます。 

産経新聞のコラム「一筆多論」でも、「強盗もお茶でもてなせば、何とかなるとでも思っているのだろうか」と論説委員の佐々木類氏が書いています。

「話し合いで解決を」と言うばかりで何ら具体的な方法を提示しない人々というのは、外交を「話術」だとか「お茶でもてなす」といった類のことだと、もしかしたら本気で思っているのかもしれません。

大事なことは「手出しできない国」と思わせることだと、集団的自衛権について実はよくわかっていない無知な私でもわかるんですけどね。

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コメント

最後の一文をマサカナちゃんに言ってあげたらいかがですか?どう彼は私のコメントは非表示にしているので、robitaさんが言えば聞く耳を持つでしょう。

時々、高校の世界史を馬鹿にして間違いまくる彼ですが、そこはご愛嬌です。

投稿: Σ・亜歴 | 2014年6月19日 (木) 00時05分

また~挑発的なタイトル。苦笑
「集団的」という言葉が怖いんじゃないんですよね。
生まれてこの方、平和憲法のおかげで「平和」でいられたのに、なんか、制度が変わる、ルールが変わるのが「怖い」んですよ、きっと。
多くの良心的女性陣は、コレまで夫の給料で、節約しながらも食べてこられた。だから、変わったことしなくても、コレまでのままでいい、その手の思考だとおもいます。違う?
周りの国がすっかり変貌を遂げて、あばよくは、、、という発想もアリの軍事力も備えてきた、ということは、彼女たちには聞きたくない話、なんです。そんなキナ臭いことヤダー、関わりたくない、っていっているほうが、いい人、良心的な人の役割だと思っているのでしょう。

投稿: 案山子 | 2014年6月19日 (木) 07時20分

護憲キチガイの方々を黙らせる一番簡単なテーマは、「竹島」ですよ。
事実上侵略され非武装の日本人漁師達が一方的に虐殺拿捕された、平和憲法なんぞクソの役にも立っていない事を示す実例ですからw
ちなみに、「竹島」の件で日米安保がどうたら反論してきた場合は、他人や他国に人殺しをさせて平気なのかって言ってやれば沈黙しますよ。

投稿: 仮)山田二郎 | 2014年6月19日 (木) 13時59分

★∑・亜歴さん

からかうような言い方が嫌われたのでは?
お二人のやり取りを見たことがありますがそう感じました。
なかなか分かり合えなくても、根気よく冷静に意見を言っていくことが必要だと思います。真魚さんはいつも丁寧じゃないですか。
お説教になっちゃいましたねcoldsweats01まあ年長者の忠告として受け止めてくださいな。

投稿: robita | 2014年6月19日 (木) 22時19分

★案山子さん

>「集団的」という言葉が怖いんじゃないんですよね<

辛坊次郎「ウェークアップ」という番組で、石破さんが集団的自衛権について説明したことがあるのですが、一般視聴者が数十人くらい参加していて、その中のひとりの中年女性がこういうことを言いました。

「集団的自衛権の集団という言葉の響きがイヤなんです。集団自決を連想してしまいます。
 武器など持たずにアメリカに助けてください、と言ったほうが可愛いと思います。
 日本みたいな小さな国が武装しても知れてます」

 石破さんの回答:
  そういうことをみんなが言い始めたら、大国だけが支配する世界になってしまう。小さな国であっても自分の国を守る努力をしていかなければならない。
 「集団」という言葉に怯える人もいるかもしれない。けれども本質は正当防衛です。

 中年女性:
 「それなら(言い方を)そう変えてください」

こんなことを言うのはこの人だけなのでしょうか。
「集団的自衛権行使を認めると戦争のできる国になってしまう。そんなのはイヤです」と言う人は沢山いますが、結局それは本質を理解しようとしていないからで、言葉に怯えているのとそんなに変わらないんじゃないかなー。


>多くの良心的女性陣は、コレまで夫の給料で、節約しながらも食べてこられた。だから、変わったことしなくても、コレまでのままでいい、その手の思考だとおもいます。違う?<

そういう人もいるとは思いますが、例えば福島瑞穂、田中優子法政大学長、フェミニスト活動家の田嶋陽子各氏などのように立派過ぎるほど立派に自立した女性たちがそろいもそろって護憲で凝り固まっているのはそういう理屈では説明がつきませんよね。男性にも護憲派は沢山いますし。
(ちなみに記事に書いた女性たちはいろいろですが、男性と同様に働いてきた人たちももちろんいますし70過ぎてまだ働いている人もいます。一番自立してないアカンタレが私です)
私はやはり日本の特異な戦後平和教育の刷り込みが原因ではないかと思います。

投稿: robita | 2014年6月19日 (木) 22時26分

★仮)山田二郎さん

>事実上侵略され非武装の日本人漁師達が一方的に虐殺拿捕された、平和憲法なんぞクソの役にも立っていない事を示す実例ですから<

そうですね。日本の平和憲法は、周辺の恐い国々にとって都合がいいだけで、国際情勢がこんなに変わってしまった今では日本にとってデメリットのほうがずっと大きいでしょうね。
日本は何をするかわからない恐い国なのだから憲法9条で縛っておかなければ、と日本人自身が自分を縛っている奇妙な状態になんで気づかないんでしょうか。
ただ私はそういう人たちを黙らせるのでなく、どうしても理解してほしいと思っているのです。
外交交渉の相手でなく、同じ国の同胞なのですから。

投稿: robita | 2014年6月19日 (木) 22時36分

>「集団的自衛権の集団という言葉の響きがイヤなんです。集団自決を連想してしまいます。
 武器など持たずにアメリカに助けてください、と言ったほうが可愛いと思います。
 日本みたいな小さな国が武装しても知れてます」<

意見を求められて、発言するのは自由ですけれど、上記の論理はどうかな~。
「集団」は「集団自決」を連想って「?」。
「集団登校」や「集団検診」など、身辺でも使っているのに。とっさにこんな発言したら、気の利いた発言と思えるのではと思っての言い回しじゃないかしら。的外れだけれど。
国家間はギブアンドテイクで成り立っているとおもいます。「可愛い」で生きていける? なんだかな~。日本は小国で、、、と子供のときに教わったけれど、考えてみれば、イギリス、フランス、ドイツよりは規模が大きい。
主婦の無知は強い、ということでしょうか。
石破さんは選挙で選ばれている立場、きっと、さっと質問者を理解し、反感をもたれないように対応なさったでしょう。プロですから。

 

投稿: 街中の案山子 | 2014年6月21日 (土) 09時38分

真魚さんは自分の感動を素直に表せる良い人だと思います。あの美しい文体は私には真似できません。

世の中に完璧な人はいません。知らないこと、間違うことは多々あります。私もそうです。ただ、真魚さんの間違いには独特の愛嬌があるのです。通常は他人様の間違いなどを声高に叫ぶのは躊躇するのですが、なぜか真魚さんの間違いには素直に反論してしまうのです。これも彼の「人徳」なのかも知れません。

ただ、そこで指摘する間違いには基本的なものが多いです。思想や立場の違いを超えたものが、かなりあります。しかも、真魚さんの場合は一つの間違いから連鎖反応的に次々と間違いが見つかることもしばしば。やはり他の人のような遠慮がなくなるからでしょうか?

真魚さんはいつも丁寧?robitaさんに対してはそうですが、私には必ずしもそうではありません。それはそれで結構です。私も調子に乗り過ぎない方が良いのでしょう。ただ、あれだけ素直なくせに、時に私を挑発するようなことも言うんですよね、彼は。

あれだけ繊細な感性の彼です。時代が違えば、何首か短歌でも残したのではと思えます。真魚さんは真魚さんだからこそ「オモロイ奴っちゃ」でもあり美しき感性の持ち主なのだと思います。

投稿: Σ・亜歴 | 2014年6月21日 (土) 10時50分

★案山子さん

軍事にまつわる「集団」は何か怖いものを連想してしまうのでしょうね。

>考えてみれば、イギリス、フランス、ドイツよりは規模が大きい。<

そうですね。決して小さく頼りない国ではない。
日本は世界でも珍しく良心的な国だと思います。その日本がもっと発言力を持ってしっかりした態度をとれば、世界平和に貢献できるかどうかはわからないけど、一目置かれる国になれるんじゃないんでしょうかね。
そのためにも、一国平和主義でなく、国際協力は普通にやったほうがいいと思います。
石破さんは貫禄ありますね。説得力もあるし。あの安定感は総理にふさわしい。次くるかな。

投稿: robita | 2014年6月21日 (土) 22時40分

★∑・亜歴さん

∑・亜歴さんが真魚さんに親近感をお持ちなのがよく伝わってきます。
文章はとかく誤解を生みがちですから、よく吟味してから反映させることが大事ですね。
健闘を祈りますhappy01

投稿: robita | 2014年6月21日 (土) 22時42分

robitaさん

一見まともそうに思える方でも思想や宗教が絡むと思い込みからは逃れなくなります。

以下は、言葉じりは丁寧ですが、明らかなデマを流して開き直ってキチガイ状態に陥っている典型例です。

慰安婦から逃げた橋下
http://taraxacum.seesaa.net/article/347562552.html

ちなみに以下のエントリーでは平然とデマを許すなとほざいていたりします。

美味しんぼの鼻血表現
http://taraxacum.seesaa.net/article/397414294.html

投稿: 仮)山田二郎 | 2014年6月23日 (月) 01時26分

★仮)山田二郎さん

ご紹介の記事、読んでみました。コメント欄はあまりに多くて目がチカチカし、途中で断念しましたが。
慰安婦や放射能の問題などでは、ある思想を持った方々というのは皆さん同じ考え方なのにこの方は珍しい立ち居地ですね。
放射能に関しては冷静に科学的に判断しておられるということでしょうか。

投稿: robita | 2014年6月23日 (月) 23時02分

robitaさん

紹介させてもらったリンク先は典型的なダブルスタンダードの好例です。

慰安婦問題では平然とデマをまき散らし、美味しんぼの件ではデマを流すなと平然とのたまう。
非武装を唱えながら普段から武器を持ち歩き傷害を負わせた9条の会会員や、労働者への搾取反対と叫びながらまともな給与を払わない共産党関連団体とか、普段立派な事を言っている分、左寄りの方々には特に目立つ現象です。

投稿: 仮)山田二郎 | 2014年6月24日 (火) 00時04分

★仮)山田二郎さん

>慰安婦問題では平然とデマをまき散らし、美味しんぼの件ではデマを流すなと平然とのたまう。<

このかたがどちらをデマと認識しているかの問題ですね。きっと従軍慰安婦については本当のことだと信じていらっしゃるのではないでしょうか。
珍しいスタンスだなと思ったのはそこです。
いわゆるサヨク思想のかたがたは、原発、憲法、集団的自衛権、対中韓外交、基地問題など、何もかも考え方が一緒なんですよ。全部一方向。
それなのにこのかたは、「放射能を怖がりすぎるな」と仰っています。珍しいケースだと思います。
両方ともデマだとわかっている私たちから見ると、たしかにダブルスタンダードですけどね。

>非武装を唱えながら普段から武器を持ち歩き傷害を負わせた9条の会会員<

そういうことがあったのですか。
私は昔から「平和主義者」のかたがたがとても過激で好戦的なことに疑問を抱いていました。
ベトナム戦争が終結して一番がっかりしたのは反戦団体だったとよく言われますね。反戦利権みたいなことでしょうか。

でも、純粋に平和を願う素朴なかたがたのほうがずっと多いわけで、そういう人たちにもぜひ「抑止力」とは何なのかを考えていただきたいと思います。これらの人々は深く考えたことがないだけで(ほとんどの国民はそうだと思います)、聞く耳は持っていると思うのです。
バカにしたり罵倒したりでなく、根気よく丁寧に話していくことが大事だと思います。

投稿: robita | 2014年6月24日 (火) 14時50分

robitaさん

>>「平和主義者」のかたがたがとても過激で好戦的なこと

自身を絶対正義と見なした者ほど残虐な行為を平然と行うのは、特に珍しい物ではありません。
古くは十字軍、最近ではナチスや左翼によるものまで実例に事欠きません。
なぜ好戦的で残虐な行為に歯止めがかからないかと言うととても簡単な理由でして、自分が正義なのだから当然自分に敵対するものは悪。悪は滅ぼして当然なのだから、残虐な行為も許される(宗教関係)。自分は優れた人間なのだから優れた自分に従わない愚昧な人間どもは粛清されて当然。(ナチスなどの左翼思想)。
ちなみに、この手の感覚が理解できない方は、ゴキブリや蚊などに対する自身の行為や感情を振り返ってみれば良く解ると思われます。

投稿: 仮)山田二郎 | 2014年6月25日 (水) 01時44分

すいません誤字がありました。m(_ _)m

ナチスや左翼によるものまで
⇒ナチスなどの左翼によるものまで

投稿: 仮)山田二郎 | 2014年6月25日 (水) 01時48分

★仮)山田二郎さん

「平和維持のために憲法9条は守るべき」と主張している方々は平和主義者だと思うのですが、ネットではすごく攻撃的だったり見下すような言い方をする人が多いと思います。
それも「自分が正義なのだから当然自分に敵対するものは悪。悪は滅ぼして当然なのだから」という考え方なのですね。本末転倒ですね。
けれども、本当に心優しい平和主義者も私は沢山知っていますので。

投稿: robita | 2014年6月25日 (水) 14時00分

robitaさん

ただ残念ながら、「本当に心優しい平和主義者」などの人間的理想の体現者は、あらゆる組織の中で重要な位置を占める事は絶対と言ってよいほどないと言うか出来ないので、全くと言って影響力を持つ事ができないんですよ。
実際、robitaさん自身も力づくで発言を封じたり言う事を聞かせようとまでは考えてないのではないですか?

投稿: 仮)山田二郎さん | 2014年6月25日 (水) 21時34分

★仮)山田二郎さん

>実際、robitaさん自身も力づくで発言を封じたり言う事を聞かせようとまでは考えてないのではないですか?<

「わかってもらう」というのは力ずくでやることではないですよね。
ただ、安倍首相は「どんなに嫌われようが批判されようがやらなければならない」という覚悟を示されましたね。
命がけなんじゃないでしょうか。それが国の指導者というものだと思います。
なんだかんだ言っても普通の国民には軍事などわからないわけですから、必要なことで、今決めなければならないことならば、国の命運を預かる責任者としてそれこそ「力ずくで」決めるべきだと思います。

投稿: robita | 2014年6月25日 (水) 23時22分

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