今度こそ「ジャーナリスト宣言」
朝日新聞の虚偽の報道が、日本を辱め、日韓関係を著しく悪化させた元凶であるにもかかわらず、何の責任も取ろうとしない態度を見ていると、門田隆将氏の言うように「朝日は日本人にとっていったい何なのか?」(「吉田調書」についての記事)という疑問を持たざるを得ません。
朝日新聞社はどこか他の国の宣伝機関だとよく揶揄されていますが、もしかしたら冗談なんかではなく、本当のことではないかと思ってしまうほどです。
慰安婦問題についてのこのたびの検証記事では「日本が責められる根拠がなくなった」とは書かず、言い訳に終始しているだけなので、韓国の人の思い込みを解くことには全然なっていません。あちらは「朝日ガンバレ」と励ましているそうです。
門田氏の朝日批判の記事には多くの意見が寄せられます。
ざっと目を通すと、ほとんどが同意し、朝日を批判するものです。
しかし中には、「朝日新聞をこのようにみんなで叩く状況が異常だ。もうやめたらどうか」などと、冷静になることを勧告する意見も見られます。
一見、賢明な提案のように見えますが、朝日批判をやめたら日本人にかけられた冤罪を晴らすことはできるのでしょうか?
たしかに罵詈雑言は良くありません。
しかし批判し続けることが重要だと思います。この機会を逃したらもう冤罪を晴らすことはできなくなるでしょう。
韓国人の建てた慰安婦像はあちこちに残り続けます。「20万人の女性が性奴隷にされた」という碑文とともに。
社会学者宮台真司氏などは、「国際社会は国が『強制連行』したのかどうかなどを問題にしてるんじゃないんです。戦時慰安婦については民間による強制行為がないように国がちゃんと管理するべきであって、『民間のやったことだから国は知らないよ』などと済ませることではありません。愚昧な連中はそういうことを理解しないでとんちんかんなことを言ってますけど、僕はそういうのを見て吹いちゃうんですよね。ふふっ」
・・・・とまあ、こういうことを言い続けています。管理売春だとか女性の自由意志だとかの言葉を使って長々しく論じながら、いつものように「頭の悪いやつ」「愚昧な輩」などと下々の者を嘲笑します。
愚昧な連中とは、宮台氏の言い分から判断するに、日本が蒙っている冤罪について発信し続けている西岡力さん、櫻井よしこさん、門田隆将さん、その他の言論人、また多くの日本国民のことを指しているものと思われますが、これらの人々は、日本が「20万人の韓国女性を性奴隷として働かせた悪辣非道なレイプ国家」と思われていることを問題にしているのです。
「戦時の正しい慰安所のあり方」の話をしているのではないんですよ。それがわからない宮台氏のほうが愚昧ではないかと私は思うのです。
なぜこのような論点のすり替えをしてしまうのでしょうか。いわゆる「右派」が嫌いなのでついやってしまう癖のようなものでしょうか。
私は、例えばアメリカ政府だって日韓の間で長らく揉めている慰安婦問題について色々な情報は得ていると思うのです。だから真相はわかっているでしょう。愚昧でないかぎり。
オバマ大統領が「性奴隷はとんでもない人権侵害だ」と韓国の嘘を鵜呑みにする発言をしたのは、単に彼が個人的に日本の冤罪なんかには興味がないというだけのことでしょう。
で、わかってくれている人たちはいるといっても、その人たちは日本のために弁護なんかしてくれません。それを期待するのは甘えだと思います。
冤罪を晴らすのは日本人自身がやらなければならないことです。
オピニオンリーダーたちは、ぜひともこのことを問題にし続けてほしい。
そして私たちネットで意見を発する一般人も大人にふさわしい冷静な言論で彼らを支え続けるべきだと思います。
朝日新聞は、「わが社の誤報が日本国を不当におとしめ、日韓関係をかくも悪化させたことを謝罪します。」・・・この簡単明瞭なことを発信すればいいだけなのです。
前述の番組で橋下氏が、「朝日は赤字覚悟で国際版を刷って世界に配信するべきだ」と言っていましたが、それをした上で、公平な報道を心がけるならば読者も戻ってきて廃刊に追い込まれるようなことはないでしょう。
でももし朝日が根っこから腐っているならば、素直に謝罪をしないでしょうし、世界に向けて訂正の報道もしないでしょうし、相変わらず偏向の過ぎる紙面作りを続けるのではないか。
そんな新聞はただの宣伝機関でジャーナリズムでもなんでもないので、やっぱり退場いただくしかないと思います。
いつもありがとうございますm(_ _)m →人気blogランキング
| 固定リンク
コメント
前略 御無沙汰している大塩という者です。
>朝日新聞社はどこか他の国の宣伝機関だとよく揶揄されていますが、もしかしたら冗談なんかではなく、本当のことではないかと思ってしまうほどです。
と言われるくらいならサヨクの私にとって、朝日新聞は望みになれると考える。私は報道の役割は現在の政策のまずい点を批判するとともに、過去の政治の悪い箇所を検証することと思うから。誤報したら検証記事を掲載すれば良いと思うので。
しかし今回の吉田清治氏の記事に対する朝日新聞の検証に関して、不十分だとして一斉に批判する図は、日本人の多数派と考えられる(意見の)中間層は「引く」と私は考え。今回の貴方の記事も、語尾は丁寧ですが朝日新聞を応援する私から見れば、論理が飛躍していると認識を。冤罪を晴らしたいなら個別に批判すればいいと私は考えるため。然るに廃刊や退場を意見するなら、「朝日新聞を憎んでいる」人間の意見と私は理解。
草々
投稿: 大塩高志 | 2014年8月25日 (月) 22時51分
私は以前、左翼と呼ばれていましたが、きっと今ではさしずめネトウヨと呼ばれてるのでしょうね。
今回の問題は右とか左の問題ではなく、日本人の名誉の問題だと思っています。韓国は1000年間も恨み続けると言っていますので、永久に日本は20万人も拉致、暴行、性の奴隷にした国だと言われ続けます。
自分の子供や孫がやってもいない濡れ衣を着せられ世界から糾弾され続けるなど、絶対に嫌です。
朝日新聞への圧力は、きちんと国民に謝罪し、各国のメディアに目立つ形で、自分たちが記事をねつ造したことを発表するまで、どんなことがあっても緩めてはならないと思います。
投稿: さなえ | 2014年8月26日 (火) 09時08分
★大塩高志さん
何年か前によくコメントくださいましたよね。
≪報道の役割は現在の政策のまずい点を批判する≫
≪過去の政治の悪い箇所を検証する≫
これらに異存はありません。報道の役割として当然のことでしょう。
>冤罪を晴らしたいなら個別に批判すればいいと私は考えるため<
はい、「性奴隷」が事実として世界に定着してしまっている、この一点を正すこと。それは日本人のほとんどが望んでいると思います。「冤罪を晴らしたいなら」と仰いますが、冤罪を晴らしたくない人がいるとは思えません。
そしてそれには元凶を作った朝日新聞の努力が必要です。でも朝日は世界の誤解を解くようには動いていません。検証記事で何か変わったのでしょうか。韓国、世界はわかってくれたのでしょうか。
朝日新聞は、これほどまでに日本を悩ませる問題を作ってしまった責任を取るべきじゃないでしょうか。橋下市長が言うように、世界に向けて「間違った報道をしてしまった」と発信するぐらいのことはしたらどうかと思います。それができれば廃刊しなくてもいいんじゃないですか。
本当は政府が河野談話を見直して「本当のことを知ってほしい」と国際社会に向けて真摯に説明することが一番望ましいのです。でもそれはできませんよね。なぜなら韓国が激昂するからです。収拾がつかなくなるからです。本当に本当に厄介な問題を放置し続けてしまったものだと思います。
朝日新聞が大嫌いな人がどのくらいいるのか私は知りませんが、その報道姿勢に批判的な人は少なくないと思います。
「廃刊せよ」などと誰かが強要しなくても、誠意のない新聞と判断されれば自然に購読する人は減り、廃刊せざるを得なくなるのではないでしょうか。
戦勝国によって植え付けられた「日本だけが悪者」という思想に基づくのでなく、どこの国にもあるリベラルな姿勢で政府を適正に批判する新聞としてなら、存在し続けてほしいと私は思っていますけどね。
投稿: robita | 2014年8月26日 (火) 14時14分
★さなえさん
>今回の問題は右とか左の問題ではなく、日本人の名誉の問題だと思っています<
仰る通りで、右と左が対立するような問題ではないですね。
私の考えは上の大塩さんへの返信で書いたのですが、この問題で日本が名誉回復するためには、ぜひとも朝日新聞自身の努力が必要です。
朝日が事の重大性を認識し、保身をやめて世界に発信するまで圧力をかけ続けなければ、うやむやになってしまいます。
「圧力」と言うと、憎しみがこもっていると考える人がいるかもしれませんが、手をゆるめてはならないと思います。
因みに評論家池田信夫氏は連続して慰安婦問題を書き続けています。→こちら
朝日信奉者なら「しつこい」とか言いそうですが、しつこいと言われようがなんだろうが、誤解を解くためには書き続けることが大事で、私もこういった書き手の文章を紹介し続けようと思います。
日本が抱える問題は他にも数々ありますが、私としてはしばらく「慰安婦問題担当」をしていこうと思います。
賛同してくださる皆様どうかよろしくお願いします →人気blogランキング
投稿: robita | 2014年8月26日 (火) 14時23分
前略 ロビタさん、丁寧な反論、感謝いたします。
しかし国家や民族の名誉のために正しいことを主張するというのは、弱者の論理と私は考えていて。たとえばポーランドなら三カ国に分割されて世界地図から抹消された時代とか、ユダヤ人ならフランスやドイツで差別されてシオニズムが希望になっていた時代とか。つまり反骨の場合(時代)に限り、国家や民族を誇ることは「美しい」と私は考え。
また敢えて露悪な言い方をしますが、韓国を対等な民主主義国家とみなしているため、名誉を傷つけられたことに反発していると私は考える。つまり民主主義国家としての生みの苦しみの時期と考え、銅像問題も大目にみるべきと考えるのですね。「千年恨」という言葉にしても、韓国人自身が「拙かった」と反省する時期が到来することを期待して、不問に付すべきと考えられ。
日本の未来に必要なのは名誉よりも実利であると、私は考えるから。草々
投稿: 大塩高志 | 2014年8月26日 (火) 21時40分
★大塩高志さん
>反骨の場合(時代)に限り、国家や民族を誇ることは「美しい」と私は考え。<
いやそんな、ことさら国家や民族を誇るとかそういうことではなく、単に違うことは違う、とわかってもらうだけのことです。
>韓国人自身が「拙かった」と反省する時期が到来することを期待して<
どうでしょうか。私は韓国のことをよく知らないのですが、聞くところによると、韓国は「反日」が国是なんだそうです。学校でもきっちり反日を刷り込んでいますよね。
朝鮮研究者の古田博司先生の本を読んだことがあるのですが、一度も自立的な歴史を歩んだことがなく、建国の理念は「反日のナショナリズム」であって「愛国のナショナリズム」がそもそもないんだそうです。
どういうことかというと、反日をやめてしまったら何をもって国の正統性を保つのか、ということのようです。
それを考えると今後、「拙かった」と反省する時期が到来するのかどうか、甚だ疑問に思います。
韓国にももちろん心ある人、賢明な人はいますから、なんとかならないのかなあ、とは思いますけど、少数派で声に出せないみたいですね。大統領からしてああですから。
>日本の未来に必要なのは名誉よりも実利である<
セックス・スレイブの国という悪評が定着することは大いに実利に影響するんじゃないでしょうか。
投稿: robita | 2014年8月26日 (火) 22時36分
前略 早速の反応に感謝。
ただしロビタさんの見方と意見には矛盾があると思います。つまり現在の韓国は「反日のナショナリズム」が全盛と仮定するなら、「セックス・スレイブの国という悪評」を正すことは無理と思うのですね。だからこそ私は韓国にも「愛国のナショナリズム」が育まれるのを待って、日本は不当と思われる批判にも忍従する必要があると考える。草々
投稿: 大塩高志 | 2014年8月26日 (火) 23時03分
★大塩高志さん
私も韓国の国柄を考えると、わかってもらうのは難しいと思っています。
けれども、国際社会には正しい情報を発信しなければなりません。朝日新聞にはその責務があります。
国際社会に理解が広まれば、韓国はトーンダウンせざるを得なくなるでしょう。効果はあると思います。
>忍従<
個人の生き方としてそういう態度が必要な場合もあることは理解しますが、冤罪に黙って耐えるのが国として得策だとは考えません。
また、国民全体に忍従を強いることはできません。
投稿: robita | 2014年8月27日 (水) 09時58分
前略 私の再度の反論に対する丁寧な批判、誠に有り難うございます。
しかし私は、「国際社会には正しい情報を発信」すること自体が日本にとって損という見方で。理由は私も忘れることですが、韓国は分断国家の一方だということ。だから分断された恨みの対象を日本に向けていると私は考える。分断国家というのは私の定義では弱者で、統一朝鮮という強者になった場合、日本の立場は弱くなると考えられ。
参考になるのは前回例示したシオニズム。ドイツやフランスはユダヤ人差別をした過去があるから、シオニズムが成就した国家・イスラエルのパレスチナ人への過度の攻撃に、批判さえ避けていると思うのですね。もちろん韓国自体にも分断を続けたいという甘えがあると推察を。しかし会社でも「三代目が正念場」というし、代が替われば組織が硬直するので、(敢えて)朝鮮民主主義共和国の崩壊を想定すべき時期と私は考え。
だから私は現在を、日韓関係を日本から友好を画策する時期と理解。草々
投稿: 大塩高志 | 2014年8月27日 (水) 23時25分
★大塩高志さん
貴方は日本が忍従し友好の手を差し伸べれば日韓関係は良くなると思っておられ、私はそう思っていない、という認識の違いですね。
いずれにしてもアメリカ各地に建ってしまったあの偽りの銅像たち、これらを未来に残すようなことはしてはなりません。
私は前に「政府が河野談話を見直すなどしたら韓国が激昂するので収拾がつかなくなる」とコメントしましたが、むしろ政府がはっきりと抗議するべきではないのかと思うようになりました。
つまり、韓国が激昂することを恐れてはならず、国として意見をはっきり言う勇気を持つのです。
韓国や日本の左翼は「併合によって韓国に与えた損害」とか「女性の人権の問題」ばかりを言い募ることで論点をずらしてくるのは充分に予想できますが、「性奴隷という捏造」だけについて話そうじゃないか、という態度を明確にすればいいのではないかと思います。
条約で解決済みのことや、「女性の人権」という普遍的なことは、日本叩きの根拠にはならないということをはっきりさせるべきなのです。
これはそもそも日本に巣食う「反日勢力」の問題なのですが、政府として「河野談話」のようなものを出してしまった以上、政府にも責任はあります。
朝日新聞と政府、どちらにも勇気を持ってほしいと思います。
朝日叩きが異常だという意見も見られますが、「日本人に広がっている反韓感情を収束させるためには日本人が朝日叩きをやめて忍従すべきだ」と思い込んでいるかぎり、事態は収束しません。
朝日が海外に向けて大きく訂正報道をするまで、朝日批判をやめてはならないと私は思っています。大多数の国民にとって冤罪は許容できないことなのですから。
_____________________
訴え続けることが日韓関係の修復につながります →ご協力お願いします
投稿: robita | 2014年8月28日 (木) 10時14分
前略 ロビタさん、たび重なる私の批判に対する率直な反論、誠に有り難うございました。今回の対論で、貴方と私との現代という時代の認識の違いが、明確になったと思います。
私は正義の名の下に国家が主張するのは、危険すぎる時代と考える。パレスチナ、クリミア、イスラム国を例にだせば、貴方は日本とは状況が違うと言われるはずで。しかし私にしてみれば、四例とも「戦後処理の失敗例」と括れるのですね。
また政治家が外国を批判するために、国家や民族を標榜するときほど危ういと私は認識。自国民に対しては共同幻想を与え、相手方に対しては国家として認識させることになるから。私自身も韓国人の知り合いはゼロ人ですが、だからこそ現時点での韓国人についての見方は保留を。私が保留する場合、知り合ったら出すのはまず「友好」カード。
だから北朝鮮から帰ってきた拉致被害者も、一旦北朝鮮に戻したほうが良かったと、後年考えを変えたほどであり。人は変わると期待するなら、まず自分が「武装解除」するのが有効と私は考え。ただし中国は、しつこいくらい論理で説得する以外は、未来の国際社会を提示することが有効と考えるけれども。私自身の過程を含めた構想は皆無。
最後は話題が変わりましたが、本記事に対する対論は私の方からは今回で最後。存分に主張できたし、私も気を遣ったつもりなので、たのしく意見交換ができたと考えられ。続きは私自身のブログが妥当なところ。お終いに、私のツイッターで囀ることに許諾をお願い。草々
https://twitter.com/ohshio_t
投稿: 大塩高志 | 2014年8月28日 (木) 23時14分
★大塩高志さん
存分に主張ができたとのこと、大変ようございました。
礼を尽くした意見表明ありがとうございました。
最後に一言:
「寛容」とは、濡れ衣を着せられたまま我慢することではなく、「誤解でした」と認めた相手を責めずに許すことだと思います。
投稿: robita | 2014年8月29日 (金) 10時05分