土台の上で二つに分かれる
BLOGOSに掲載の民主党の前衆議院議員、緒方林太郎氏の記事 から :
≪(日本の集団的自衛権の議論が国際社会から見ると意味不明で) 何故、そういう日本特有の議論の発展の仕方をしたかというと、長い国会議論の歴史の中で、憲法9条から「論理的に」導かれてきた日本特有の理論があるからです。日本なりの「論理性」があり、それはアカデミックには本当に緻密ないい議論なのですけども、そもそもそこまで考える動機も、利益もない国が世界の大多数なのです。≫
憲法9条の存在が戦後69年の間に日本人の思考を特殊なものにしてしまったのですね。
「普通の国になる、ならない」の議論はつまりそういうことだと思います。
普通になりたいのか、特殊なままで結構なのか、それは日本人の選択だと思いますが、それは戦争のできる国になりたいとかなりたくないとかの議論なんかではなく、国益の問題です。国益を追求するならばそれなりのリスクは負わなければならない、覚悟も持たなければならない、そういうことだと思います。
民主党は党としては集団的自衛権に断固反対してるみたいですが、中には緒方氏のような国際スタンダードの上に立った考えを持った人がいるのでしょう。
記事に対してたくさん意見が寄せられています。なぜあなたのようなまともな人が民主党に居続けるのか、と。 そして菅直人元総理の記事を引き合いに出します。
なんでしょうか、この市民運動のおじさんレベルの語りは。
この人がいっときでもこの国の総理大臣であったなんて、まったくなんてこったぃ。
そもそも集団的自衛権で与党と野党で対立しているのがおかしいと思います。
国防の基本は与野党の対立軸になるような問題ではないんじゃないでしょうか?
民主党には他にもまともな人が結構います。
松原仁さんとか、長島昭久さんとか、馬淵澄夫さんとか、渡辺周さんとか・・・。
一方、与党自民党のほうにも憲法9条や集団的自衛権についての考え方が違う人たちがいます。
でもそれなら民主党も自民党も割れて政界再編が起き、集団的自衛権や憲法9条の是非で二つに分かれればいいかというと、それもおかしなことになります。それらは与野党の対立軸になるような事柄ではないのですから。
安全保障問題が理解されないかぎり日本では二大政党制は無理なのかもしれませんね。
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