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2014年9月10日 (水)

情報識別能力

≪やはり、虚偽であろうな≫ (9/9 産経新聞 【東京特派員】湯浅博)

 ずいぶん前に、日本軍の慰安婦“強制連行”が、「やはり、虚偽であろうな」と考えさせられる出来事があった。争乱が続いた東ティモールでのことである。
独立直前の東ティモールを取材するため、2002年5月に何度目かの現地入りをした。
その中心都市ディリで、NGOスタッフのマリオ・カネラスさんから意外な話を聞かされたのだ。
 カネラスさんは日本のテレビ局、彼に言わせると公共放送の依頼で日本占領時代のティモール人元慰安婦の取材に同行したことがあった。
日本人の謝罪活動家も加わった取材班は、元慰安婦とおぼしきお年寄りを探し当てた。

 「日本軍からたくさんやらされたんじゃありませんか」

 マイクを持つ記者らは、おばあさんに恣意(しい)的な問いかけをした。ところが彼女は「仕事は仕事。みんな優しかったね」と答えた。
おばあさんは兵隊相手の売春を「仕事」と割り切って、とても強制的な感じがしなかったとカネラスさんはいう。兵隊は帰り際に「子供さんに」とお土産までくれた。
島民はみんな貧しかったのだ。

 おばあさんが、何度も「ヤマモトさんは優しかったね」と繰り返す。
彼女が相手の日本兵の誰に対しても「ヤマモトさん」といっていることから、
カネラスさんは「“ヤマモトさん”という日本語を、“兵隊さん”の意味だと勘違いしている」と推量した。いかにもリアルな逸話である。

 それなのに、記者は「悪い人がいたんじゃありませんか」と何度も問い詰める。カネラスさんはそうした取材方法に、「ずっと疑問を抱き続けてきた」と告白した。
戦場で愚かな行為があったにしても、「強制性なし」の事実は揺るがないなと感じた次第である。

 テレビ記者らは、朝日新聞が何度も報じてきた日本軍の慰安婦「強制連行」なる幻想を、素直に信じてしまったのだろう。
朝日は吉田某の「朝鮮半島で慰安婦狩り」をしたという虚偽証言をもとに、「村を包囲し、女性を道路に追い出す。木剣を振るって若い女性を殴り、けり、トラックに詰め込む」とまことしやかに書いたから罪は深い。そして朝日は、32年後にようやく撤回した。

 東ティモールと韓国の違いは、日本人の謝罪活動家があおり立てる工作に乗るか否か、国家が元慰安婦を政治の道具に利用するか否かであるように思う。
というのは、この東ティモールで忘れられないもう一つの奇妙な光景を目撃したからである。

 独立後の支援のために大型輸送機で入った日本の自衛隊員に、空港近くで現地の若者20人と日本人数人が「自衛隊は来るな」とデモ行進をした。
すると、デモを取り巻く現地住民から「助けに来てくれたのに、何で反対するんだ」と、逆にデモ隊が詰め寄られた。
謝罪活動家が現地の若者をたきつけたものの不首尾に終わった。

 戦後の日本は、サンフランシスコ講和条約に従って賠償責任が問われた。
だが、日本が兵を送った東ティモールは、請求を放棄したポルトガルの統治下にあったから賠償責任が生じない。
で、暫定政府のラモス・ポルタ外相は、自衛隊が到着したその日、「相手の罪悪感を利用するような姑息(こそく)なことはしない」と述べた。
もちろん日本は経済援助で東ティモールの国づくりを支えている。

 他方、中国や韓国からの「謝罪要求」は底なしで、いつまでたっても終わらない。日本に対し、いつまでも優位に立てるからだろうか。

 中国は歴史を利用し、韓国は歴史にすがりつく。
欧州が冷戦の崩壊で核のストレスから解放されたのとは逆に、日本は将来とも歴史のストレスと上手につき合うしかない。(ゆあさ ひろし)


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 慰安婦強制連行の虚偽性を示すいろいろな文章は、ずっと前からあらゆるメディアで見聞きしていました。

 なにも今回朝日新聞が訂正記事など出さなくても、虚偽であることはとっくにわかっていたことで、真実を見たくない朝日新聞や左翼言論人がそれを認めなかっただけのことです。

その朝日を支えたのは左翼知識人に加え、メディアリテラシーの低い一般購読者でしょう。

左翼知識人はそもそも朝日と同じ「日本を貶めたい人々」だから確信犯と言えるでしょうが、一般購読者さえもう少し物事に自覚的であればこの問題がこんなにこじれることはなかったでしょう。
新聞が売れなければ新聞社は成り立ちません。
朝日新聞に権力を与え、その傲慢を支えたのは一般の読者です。

 朝日新聞だけのせいにするのでなく、読者も少しは反省するべきじゃないかと思います。

 

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コメント

次々に新しく埋もれていた事実に光が当てられますね。
なかなか時間がとれなくて更新できていませんが、池田信夫さんが何だか非常に大きな話が裏にあると推測しています。北朝鮮と朝日との関係に金丸さんが加わり1兆円という利権が隠れているというのです。
訪朝団と連続して同じ時期に生じた出来事、関係者達の言葉を丹念に拾っていくとかなり信憑性があるのではという気がします。
そうなると32年間も朝日が放置していた訳も分かるというのですが…。確かにジャーナリストがそこまで無責任というのも朝日が反日にここまでなるというのも池田説で説明がつきます。
さらに石井氏は、清田という朝日のキーパーソンが24歳の時に20歳(数字は多少違うかも)の北朝鮮の男性を養子にしていたことを掘り起こしています。その養子はかなり前に死亡したらしいのですが、もしかすると清田氏はとっくに死亡してその養子が清田氏として朝日の重役にまでなった可能性もなくはないかもと匂わしています。怖いですが、単なる憶測としては、なぜ同年代の男性を養子にという点でも片付けられないような。

投稿: さなえ | 2014年9月10日 (水) 14時50分

当時の世間の空気から言って、「朝鮮人に悪い事したんだ。(実態はどうあれ)取りあえず謝るのが良い事。」と言うのがありましたから、今のように専門家でなくても簡単に様々な原典に当たれ反論が発信できる時代と違い、特にそういった事に興味のない昔からの購読者層にそれを求めるのは酷かと…
それに同じ事実であっても人は都合よく信じたい方向に捻じ曲げますし、自ら都合の良い誘導に従おうとしますから。
典型的な例としては白馬事件などがそれにあたります。
この白馬事件、軍が組織立って強制連行やっていなかった証拠とも言えるものなのですが、いまだにキチガイフェミニストやカルト団体の日本共産党などからすれば軍が組織立って強制連行していた証拠だと捉えられていますから。

投稿: 仮)山田二郎 | 2014年9月10日 (水) 18時47分

★さなえさん

池田信夫さんの記事読みました。
北朝鮮利権とか植村記者の政略結婚とか、おどろおどろしい話ですね。
北朝鮮に一兆円あげると金丸さんが約束して、その中から慰安婦の弁護士手数料をせしめようと高木氏や福島氏がこの問題に熱心になったということですか。
韓国でもこのビジネスができると考えた彼らは、騒いで日本政府からお金を出させようと企んだ、ということなのでしょうか。
慰安婦記事を書き続けて朝日新聞の重役にまでなった人が北朝鮮の男性を養子にしていたというのも恐ろしい話ですね。
朝日新聞の件だけでなく、日本人って敗戦後からずっと何か底知れない闇の力で支配されているんじゃないかと思ったことがあるのですが、それは考えすぎでしょうか。

投稿: robita | 2014年9月12日 (金) 10時29分

★ 仮)山田二郎さん

>今のように専門家でなくても簡単に様々な原典に当たれ反論が発信できる時代と違い、特にそういった事に興味のない昔からの購読者層にそれを求めるのは酷かと…<

私も、(たぶん)15・6年前までは朝日がそんなに変な新聞だとは思っておらず、拙宅は何年か前まで朝日新聞をとっていました。徐々にその報道姿勢に疑問を持つようになってきたものの、保守派や親米派の論説なども掲載していたので、私はそういうのを大いに参考にしていました。北岡伸一氏や池内恵氏を知ったのも朝日紙面でのことでした。
河野談話が出された時だって、「日本軍はずいぶんと朝鮮に酷いことをしたのだなあ」としか思わなかったでしょうし、村山内閣が出来た時も「優しそうなおじいちゃんが総理大臣になって良かった」となんとなく思っていました。
産経に変えたのは、販売店から「産経も取っていただけませんか」と頼まれたからで、2紙も取る余裕はないので朝日をやめた、という程度のことでした。
要するに、何もわかってなかったのですね。
けれども、もう何年も前から「メディア・リテラシー」などという言葉が氾濫するようになりましたし、テレビ討論やネット情報などもそこら中に溢れるようになりました。
それでも、朝日以外の情報を知ろうとしない人々はもはや耳を自分で塞いでいるとしか思えないのです。
私も無知で馬鹿だったけれど情報によって目覚めました。
知性も人生経験も豊富であるはずの方々が気がつかないのが不思議でなりません。

スマラン事件は白馬事件とも言うのですね。
軍規に違反した者たちを厳しく処罰したということで、「強制連行」がなかったことの証拠なのに、全く逆にとらえる人がいるというのは驚きですね。

投稿: robita | 2014年9月12日 (金) 10時42分

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