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2014年12月 6日 (土)

国民のレベル

流行語大賞なるものの正体を今年初めて知りました。

「だめよ~だめだめ」というあれ、何の捻りも新味もないのに何が面白いのか、なぜ流行るのか不思議に思っておりました。
奇抜な服装や化粧や変顔などで「どうだ面白いだろー」とばかりに笑わそうとするのってまさに「芸がない」ことの表れだと思うんです。
日本人のユーモアのセンスはこんなもんじゃないはずだと思っていましたが、「集団的自衛権」という流行語(?)とセットで受賞したそうですね。つまり「集団的自衛権はだめだめ」ということなんだそうです。
選考委員に、姜尚中・鳥越俊太郎・やくみつる・俵万智、といった方々がおられるそうで、なるほどそういうことかと腑に落ちました。

鳥越氏などは4・5日前ラジオで、受賞した日本エレキテル連合というお笑い芸人を盛んに持ち上げ、いかにも可笑しそうに「だめよ~だめだめ」の正しい言い方を「こういう風に言うんだよ」とレクチャーしていました。アホくさ。

左翼とマスコミが仕掛けを作って自分たちで大賞を決めるというお手盛りで、それが否応なしにテレビから流れてきます。人々は知らず知らず乗せられていくのでしょうか。

ところで、朝日新聞の慰安婦誤報問題の件で日本人が長い長い戦後の思い込みからようやく脱却するかと思いきや、なんだか近頃かえって左翼の勢いが強くなっているような気がするのです。
あの頃「朝日バッシングが異常だ。やりすぎだ」などという意見も多数ありましたが、私は全くそうは思わず、この機会を逃したら元の木阿弥になってしまうと思っていました。 →「異常な朝日バッシング?」 

でも、週刊誌やオピニオン誌もいつまでも慰安婦特集ばかりやるわけにもいかず、朝日新聞も社長が辞めて体制を一新すると決めたらしいですが、まったく期待はできません。
このまま朝日問題はフェイドアウトして朝日新聞社も生き延びるんだろうなあと思います。とても怖い。

生き延びたっていい、意図的に国を沈めようとする反日的報道をやめ本当に反省してまともなリベラル新聞としてやっていくならそれでいいと思います。でもきっとそうはならないと思います。

朝日新聞が息を吹き返し、代案もないのに安倍政権の批判しかしない左翼が攻勢を強めている。そんな風に感じませんか。

安倍首相は頑張っておられますが大丈夫でしょうか。

首相の足を引っ張るのはそういった反日勢力だけではありません。

週刊新潮に載っている数学者藤原正彦氏のエッセイが安倍首相の苦悩をよく表していると思いました。

≪安倍首相が衆議院の解散に打って出た。「大儀なき解散」などと言われるが、大儀は見にくくとも首相の気持ちならよくわかる。
首相の就任以来の最大関心事は、国民、とりわけ弱者を15年間も苦しめてきたデフレ不況の退治だった。当然中の当然である。
思い切ったアベノミクスも成長戦略に強い懸念が残るものの正しい方向だった。不運は民主党野田政権時代の三党合意があったことだ。
2014年4月に消費税を5%から8%に、2015年10月に10%にするという取り決めである。財務大臣経験者の野田、谷垣両氏の主導で作られたものだ。
アベノミクスがデフレ不況克服のアクセルとすれば消費増税は強力なブレーキ、と2013年秋の8%決断前には私もこの欄で再三反対した。
アベノミクスが沈没したら政権はそれまでだから決断記者会見での首相の憔悴ぶりは気の毒なほどだった。
増税に本気の財務省による用意周到な政界対策、マスコミ対策に外堀を埋められたのであった。
国論を二分する大問題なのに、大新聞は横並びで増税を支持したし、普段は口うるさい週刊誌さえ沈黙を保った。
財務省配下には怖い国税庁が控えている。
消費増税と引き換えに法人減税を狙う経団連が賛成だから、広告主を失いたくないマスコミは反対できない。
とりわけ新聞は軽減税率も狙っていた。正義を振り回すマスコミの浅ましい姿だった。
5%から8%に上げる決定前に政府は60名の有識者にヒアリングを行った。
圧倒的多数が増税賛成だった。そういう人選だった。
大多数を占める業界代表や会社社長が、賛成表明と共に自らの業界に有利な減税や支援を政府に訴えたのは見苦しかった。「私」を離れ国家国民を考えて欲しかった。____以下略≫

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「国のために」とはどういうことでしょうか。
世界中どこの国も、「私」が国の方針を妨げることはよくあると思います。
でも我慢強く勤勉な日本人なら、この国難の時、国のために「私」を控えるということはできるのではないでしょうか。

国民が「国のために」と思うと戦争に突っ走る、のではなく、国を立て直すために国を思わなければならないのだと思います。

安倍首相に改革の意志はあっても自民党にはそれを阻むしがらみを抱えた議員もたくさんいます。このままでは成長戦略が立てられない、という維新の党の橋下・江田共同代表の言うことはもっともです。

衆議院選挙には、誰が最も「国」のことを考えているかを見極めましょう。そのためには有権者自身が「国」を思うことが大切じゃないでしょうか。

国を立て直すことができれば、その恩恵はいずれ自分や自分の子供たちにもたらされることになるんですよ。

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コメント

「だめよ~だめだめ」って、面白い面白くない以前に、聞いた事が一度もありませんでしたねー。
当然ながら、あのコンビのネタも何が面白いのかさっぱりわからりませんでした。

投稿: 仮)山田二郎 | 2014年12月 6日 (土) 19時58分

★仮)山田二郎さん

>聞いた事が一度もありませんでした<

えー、そうなんですか。
テレビから流れてくるのはあのフレーズだけなのですが、コントだか漫才は見たことがないので、面白いのかどうか息子に聞いてみたら「全然」ということでした。
せっかく有名になったのに言っちゃ悪いけど一発屋で終わるくらいなら他の仕事するか早いとこ家庭でも持ったほうがいいんじゃないでしょうか、なんて。

投稿: robita | 2014年12月 7日 (日) 10時37分

私も↑聞いたことが一度もありません。もっともあの顔は非常に気持ちが悪いので何か言う前にチャンネルを変えるからでしょうけど。

朝日は酷いバッシングを受けている、安倍さんは極右だと皆さん声を揃えて言っているようですが、私もどこがバッシングなのか、極右なのか分かりません。NYタイムズがまた朝日をバックアップした記事を載せたようです。

おかしなことをおかしいと言い、反省しなければ反省しろと言う。国としてやるべきことをやろうとする。真っ当なことだと思います。

ケント・ギルバートさんがブログで日本擁護をしてくれています。心強いです。http://ameblo.jp/workingkent/entry-11960568017.html

投稿: さなえ | 2014年12月 7日 (日) 15時32分

★さなえさん

ただゴテゴテと顔にいろいろ塗りたくっただけで笑いを取ろうとするなんて図々し過ぎると思います。

朝日新聞と提携しているNYタイムズの東京支局は朝日本社ビル内にあるそうですね。「提携している」ってなんでしょうか。日本のニュースについては同じ事を書くということでしょうかね。

ケント・ギルバートさんといえば、朝日が誤報を認めた時、「朝日の報道を根拠に韓国は日本を責めていたのだから、韓国は恥をかかされたことになる。朝日は韓国にこそ謝るべきだ」とキツーイ皮肉を言ってくれましたね
紹介されているマイケル・ヨンさんの記事を読みました。溜飲の下がる思いです。米国で著名なジャーナリストだそうですから、こちらも心強いですね。
とにかく、できるだけ多くの日本人が、朝日新聞に騙されていたのを知ることが最も大事だと思います。そうすれば韓国がどんなに騒いでも怖くないですから。

投稿: robita | 2014年12月 7日 (日) 22時24分

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