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2015年1月18日 (日)

半可通な芸能人の「政治風刺のつもり」

日曜夕方の日本テレビ「笑点」大喜利(司会の桂歌丸の出すお題に、出演している6人の落語家が頓智のきいた答えを出す、というもの)で、三遊亭円楽が政権批判の回答をするのをよく見かけます。なんだか鬱陶しい。
現政権を批判するな、というつもりはないのですが、無粋だなあと思います。

もちろん、伝統的に芸能の世界では「お上」批判を芸の中に巧妙に盛り込むというパフォーマンスは昔から行われていたと思います。
でもそれは、自由に意見が言えず、メディアも発達していなかった時代の数少ない庶民の意思反映の場であったからではないでしょうか。
各種メディアでいくらでも発信できる今の時代に、寄席に政治を持ち込むって、そいつァ野暮ってもんでげしょ。

ひたすらバカ話で笑いたい私など、毎度バカバカしい答えを出してくれる小遊三さんのほうがよほど高尚な精神の持ち主であるように感じてしまいます。

大喜利にも台本があるとしたら、それぞれの役割があるのかもしれないし、円楽さんの答えも制作側の方針であるかもしれないけれど、いつも「現政権は独裁だ」みたいな話ばかりだと、いくら政治問題でもそれはレベルが低すぎるので、円楽さんの人間的評価にとって得なことではないんじゃないかと思います。


サザンオールスターズの桑田佳祐氏が年末コンサート(紅白歌合戦?)で政権批判のようなパフォーマンスをしたとかでネットを中心に騒ぎが大きくなりました。
集団的自衛権を批判しているとか、ちょび髭をつけることで安倍首相をヒトラーになぞらえているとか言われます。その通りたぶん桑田氏はそのつもりでそういうパフォーマンスをやったのでしょう。

でも、集団的自衛権やヒトラーに関して最低限の理解もなく、そういうことをするのであれば、自分では高尚な政権批判をしているつもりでも、恐ろしく低レベルなことであり、無知をさらけ出すみっともない行為でしかありません。

フランスのイスラム問題にも絡んで「言論の自由」が盛んに言われます。

人間は何を言ってもいいのです。自由なのです。ただし、問題になりそうなことを口にする場合は、それが世の中にどういう影響を及ぼすか、自分自身がどう評価されることになるのか、考えてからにしたほうがいいと思います。

そして言ったことの責任はすべて自分が負うのです。その覚悟があるなら何でも言ったらいいじゃないですか。

「政権批判をしてバッシングされた。この国には言論の自由がない」などと人のせいにするのでなく、なぜ批判されるのか、少しは政治を勉強してください。
理解がなければ風刺は活きません。


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