女を捨てろとは言わないが
民主党の元衆議院議員井戸まさえ氏が、川崎中一殺人事件に関しての週刊文春の林真理子氏のエッセイを批判しています。→http://blogos.com/article/107780/
エッセイを読んでいないので、詳細はわかりませんが、林さんの文章は「お母さん、たとえ貧しくてももっと子供に目を向けてあげて」という主旨のようです。
で、井戸さんは、貧困の実態も知らないでこんな「上から目線」の文章を書くなんて言語道断、というわけです。
シングルマザーの困窮がどんなものか理解してない者が偉そうに言うんじゃない、というのは一面でもっともな言い分ではあるでしょうが、シングルマザーも貧困も、すべてひとくくりにして「弱者なのだから叱ってはいけない」というのもどうかしら、と思います。
だって、貧乏だろうが金持ちだろうが、子供のことより自分の色恋のほうが気になる母親は少なくないからです。
両立できれば良い、というようなものでもないとは思いますが、両立できないのであればやっぱり子育てを優先すべきなんじゃないでしょうか。
事件の被害者の母親に恋人がいたという情報などを得た上で林さんは叱咤の文章を書いたのでしょう。
井戸さんは「林真理子の曽野綾子化」と言いますが、それは「曽野綾子化」なんかじゃなくて、林さんも高齢者の域に達しつつあるということだと思います。
曽野綾子氏はずいぶん前から若い世代をよく叱ります。そういう文章を目にした若い世代の人たちは「またか」と鼻で笑うのでしょう。
昔と違って今は年寄りも嫌われたくないから下の世代を叱らなくなりました。
しかし私はよく思うのですが、年配者が下の世代を叱らないというのは果たして良いことなのだろうか。
対立を避け、相手を怒らせないよう気を遣い、年配者が経験から得た知恵を本気で若い世代にぶつけない、それでいいのだろうか。
嫌われるかもしれないけど、叱ることは必要だと思うのです。
たとえその中に年寄りの思い込みからくる的外れなものがあったとしても、萎縮したり阿ったりするよりはずっといい。
「どこまで上から目線なのだろうか」と井戸さんは怒ってますが、年配者だからこそ上から目線なんですよ・・・といっても、極端な平等思想に頭が硬直化している人には通じないことでしょうが。
井戸さんも60歳70歳に達する頃には若者を叱咤してるんじゃないかな。いや、してもらわないと。
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