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2015年5月27日 (水)

なんでそう過激なの?

小林よしのり氏が子供みたいになっちゃってます。

この頃よくBLOGOSに記事が掲載されるのですが、コメントを受け付けてないからか言いたい放題で、文章というよりわめき散らしのようです。例えばこちら →「自称保守の知性劣化は底なしである」 

この中で:
≪安倍くんが言った「日本にとってアメリカとの出会いは民主主義との出会い」なんて、歴史教科書に載せられちゃたまったものじゃない。
歴史的事実として、完全に間違いだからだ!≫ 
と書いています。

先日、宮台真司氏とラジオに出演した時もこの件で二人して怒ってましたが、どうも彼らは、安倍首相の演説の中の「日本のアメリカとの出会いは民主主義との出会いだった」という部分を、「敗戦後」のことと勘違いしておられるようです。

日本では神代の昔から民を大事にする日本独自の「民主政治」が行われていたということが知られていますが、議会、選挙制度、自由な議論等の欧米型の民主主義のしくみを知るようになったのは幕末、欧米諸国との接触があったからではないんでしょうか。
安倍首相は、「19世紀末」とちゃんと言っているので、敗戦後アメリカから民主主義を与えられたなどという意味でないのは明らかです。

宮台氏などは「いいですか、みなさん。僕たちは安倍首相のせいで侮辱されてるんですよ!」なんて言ってましたね。

小林氏は、以前は「日本人の自虐史観を正す」ということをしきりに強調していてそれには私も共感していたのですが、近頃は極端な「反米・自主独立」に先鋭化されてしまって柔軟さのかけらもありません。

正論も大事、誇りも大事だけれど、世界で生きていくということはそれを押し通してうまくいくほど単純なものなんでしょうか?

アメリカのご機嫌なんか取るな、ということなのでしょうが、相手の心証を良くするというのはこちらにとっても得だと思いますよ。(それより、さっきのBSフジ「プライムニュース」の二階俊博氏の中国への媚びのほうがよほど気持ち悪い)

月刊誌「WiLL」に掲載されたという金美齢さんの文章、検索してみました。  
小林さんがあれほどこき下ろすような内容でしょうかねえ。

「平易な文章で日米関係の戦前、戦後の関係性がよく分かり 同盟関係の重要さを理解できる。」 

いいと思いますけど。


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関連記事:  「宮台真司と小林よしのり」

 
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コメント

リンク先の金美齢『安倍総理米議会演説は、教科書に載せるべき歴史的名演説』を読みました。
英語の発音、特にリズムについてはもう少し何とかならないかと私も思いはしましたし、少々持ち上げすぎな気もしましたが、彼女の言うとおりですね。
で、リンク先のブログの最新のブログの欄に全く同じ題名の記事が並んでいましたのでそれも読みました。どうやら続きのようでした。
ブログ主の行為は著作権法的にはかなり問題がある行為ですが、おかげで読めて良かったですw。
この金美齢さんの記事のどこが問題なのか、分かりません。なんだか日本や日本の総理大臣をけなすと自分が利口に見えると思っている人たちが多いようですが、国がなくなるとはどういうことなのか、国力が落ちるとどうなるのか、想像したことがないのでしょうね。

ネパールの大地震の救援活動を訴えた登山家の野口さんの話が非常に象徴的でした。ネパールは国としてほとんど機能しなくなっていて、支援物質も渡す相手がいない。つまり区長とかが存在しない。顔役に渡せば懐に入れられてしまう。避難民にどうしたら届くのか苦慮しているというような話でした。

大災害が日本を襲い、ああでもないこうでもないとの協議に時間をかけずに独断でつまりリーダーシップを発揮して救援活動を進めても、独裁だと叫ぶのでしょうか。安全な場所に避難してから叫ぶかも知れませんね。

隣接する国々の脅威だけではなく、負債の異常な額や今後の少子化、福祉費の増大、CO2排出量の急増での罰金など、日本はかなり非常事態に近いんですけどね。

投稿: さなえ | 2015年5月28日 (木) 05時48分

おはようございます。
小林よしのり氏や宮台氏の番組を提供しているラジオ局の質の問題です。⇒スポンサーがつくから継続。⇒スイッチを入れる人が減らないから継続。
       ↑
だからrobitaさんも継続に貢献しているってこと、じゃない?
…ワタシ、いじわるおばさんでしょ。苦笑

多分「氷川清話」だったと思うけれど、勝海舟が臨海丸でアメリカへ行った時の感想を、殿様に尋ねられて、彼が答えた言葉を思い出しました。
「かの国では、能力のある人が能力に見合った役職についています。独立の父ワシントンの子や孫が今、どうして暮しているかなどは、アメリカの人たちは知りませんし、関心も持っていません」
武家社会という世襲優先の社会に育ちながら、きちんとアメリカ社会の仕組みを捉えて戻り、問われて説明もしている。印象に残った箇所でした。

小林氏も宮台氏も、論客としては教養不足なんじゃないですか。うっふふ。

それから、さなえさんの前コメントに対してだけど、

>なんだか日本や日本の総理大臣をけなすと自分が利口に見えると思っている人たちが多いようですが<

全く同感、です。
先記事にコメント欄に書いた話題ですが、「集団的自衛権の法案反対」の署名を求められた時も、「安倍さんは恐ろしいことを考えている…」とか、彼女にとっては自分こそは良心的リベラルなんです。断った私に対しては、「それではあなたは、どんな行動で示すの?」と問い返されました。苦笑
…70年安保反対の学生運動をキャンパスで眺めていた人、そして、生活費を稼ぐために現実社会で働いたことのない正義の人のありうる行動パターンだな、と思ったんですよ。


投稿: 案山子 | 2015年5月28日 (木) 07時28分

つづき。
robitaさん、そう40年前は、たぶん彼女がワタシだったのです。
行動に表わさないと、と「佐藤訪米反対」のデモの列に加わり、べ平連のデモにも一人で参加したものです。
その後の月日で、多くの情報を知り(主に書物からですが)、結果、腰が重い人、に見えちゃうかしらワタシ。苦笑

投稿: 案山子 | 2015年5月28日 (木) 12時15分

★さなえさん

安倍総理の英語は・・・そうですね・・・日本語の滑舌もあまり芳しくないのでねえ
金さんの文章は仰るように持ち上げ過ぎとも思えますが、批判するしか能のないマスコミの中でこれぐらい言ってもらってもいいのではないかと思いました。

>なんだか日本や日本の総理大臣をけなすと自分が利口に見えると思っている人たちが多いようです<

日本独特の現象だと思います。よその国のほうが権力に立ち向かう意志は強いと思いますが、日本の場合、マスコミがまず偏向気味でそれに人々が流されてしまう傾向が強いんじゃないでしょうか。

>日本はかなり非常事態に近いんですけどね<

そうですね。取り組むべき問題が山とあるのに、今の国会は安保法制関連で揚げ足取りや的外れな質問ばかりのようですね。
こういう場合はどうするんだとか、こうなったらどうするんだとか。
そんなの現場を知ってる自衛官を議会に連れてきて答えてもらえばいいんだ、と青山繁晴さんがラジオで言っていました。

>ブログ主の行為は著作権法的にはかなり問題がある行為ですが<

はっ、そうですね。リンクはずしときます

投稿: robita | 2015年5月28日 (木) 22時48分

★案山子さん

>だからrobitaさんも継続に貢献しているってこと、じゃない?
…ワタシ、いじわるおばさんでしょ。苦笑<

いやいや(笑)
いつも夕方のあの時間はニッポン放送を聴いているのだけど、金曜日だけはテリー伊藤司会の別番組で興味がないので、TBSに廻します。
で、宮台さんの番組はとても興味深いので聴いています。疑問がうずまくという意味でね
私がそれをブログに書いて興味を持った人がいたとして、そういう動きが考えるきっかけになるんじゃないかなあ。できるだけ多くの人に聴いてもらいたいと思ってます。
番組の聴取率には貢献してるかもしれないけど、反論したい人だって増えるかもしれないからね。

>武家社会という世襲優先の社会に育ちながら、きちんとアメリカ社会の仕組みを捉えて戻り、問われて説明もしている<

ジョン万次郎なんかもそういう役割を果たしたのですよね。
宮台氏小林氏は教養不足というより、読み間違いをしていると思います。

>行動に表わさないと、と「佐藤訪米反対」のデモの列に加わり、べ平連のデモにも一人で参加したものです。<

私はその頃何も考えてなかった
何も考えず、なんでアメリカは他国に介入してくるの、ベトナムの人が可哀想じゃないの、と思ってただけでした。
人って、深く考えて行動したりしなかったり、深く考えないで行動したりしなかったり、若いゆえ、年を重ねたゆえ、いろいろ変わるものですね。

投稿: robita | 2015年5月28日 (木) 22時52分

またまた横道にそれますけれど。
>テリー伊藤司会の別番組で興味がないので、TBSに廻します。<

そうですか、テリー伊藤さんの書物で印象に残っているのがあります。
「お笑い大蔵省…」「お笑い外務省…」
手に取りやすい本ですが(月刊宝島のシリーズだったかも)、書かれている内容は衝撃的。目から鱗の本でした。大蔵省と銀行の癒着がらみのノーパンしゃぶしゃぶや、外務省がらみのいろんな事件が世間をにぎわす前に出版されています。だから、芸能番組でひな壇に並んでいるテリー伊藤さんのほうが、ワタシには「?」なんです。取材して重たい本を書くよりも、軽くまぜっかえすおしゃべりのほうが実入りがいい、と選択なさっているのでしょうね。
省益に終始する官僚たちの姿に唖然でしたけれど、、、。出版から20年は経っているかもしれない。ネットで検索して情報が出てくるかしら。

投稿: 案山子 | 2015年5月29日 (金) 07時36分

★案山子さん

テリーさんの「お笑い外務省」もう処分してしまいましたが、持ってました。一連の官僚批判が注目を浴び始めた頃でしたね。
もうひとつ「お笑い 日本の防衛戦略」という青山繁晴氏との対談本、10年以上前のものですが、これはまだ手元にあります。(表紙の「お笑い」という字に赤いバッテンがつけてある。笑うような内容じゃないということでしょうね)
テリーさんは昔はずいぶんと政治的な発言もしてたと思います。
最近テレビなどで見ないので、どういう発言があるのか全然知りませんが、政治的な話題からは遠ざかっているんじゃないでしょうか。ニッポン放送の番組も一回聴いたけど、興味のある内容ではなかったので。

★さなえさん
書き忘れましたが、金美齢さんの文章、私後半しか読んでなかったんですね。
さなえさんの指摘で読んでみて、なるほど良い内容だと思いました。

投稿: robita | 2015年5月29日 (金) 09時56分

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