「私たちの憲法」という精神
昨日は憲法記念日だったのでBLOGOSにも、日本の憲法を論じる記事がいくつか載せられました。
いつものように「護憲」「改憲」に分かれています。
民主党参議院議員の小西洋之氏の「もはや“安倍総理”の憲法記念日となっている」 は文章が難しいのか、よくわかりません。
前段では「憲法9条を解釈変更によって変えるのであれば、それは、立憲主義の死滅であり、法の支配の死滅であり・・・」と書いているので、解釈変更するのでなくきちんと改憲するべきだという主張なのかと思ったら、最後の方に「憲法は、7百年でも7千年でも7億年でも決して変えてはいけないものは変えてはならないのです。」と書いています。
今の国際情勢を踏まえていったいどうするべきだと言いたいのでしょうか。
元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏の文章はとてもわかりやすいです。→「憲法って改正するのが当たり前じゃないか?」
長谷川さんの文章は軽薄で扇情的だから嫌いという人もいるかもしれませんが、これぐらいのテンションで面白く書かなければ無関心な人々を惹きつけることはできないと思います。
大事なことを伝えるために、誰でも楽に楽しんで読めるような文章を書くにはそれなりの工夫が必要です。
長谷川さんは前述の小西議員と違って、屁理屈もこねてないし矛盾もないし思い込みの激しさもない。それだけでなく、この文章は非常に良いところをついています。
≪極端な話、全文同じでもいいって思ってるんです。僕の中では9条は変えるべきって思ってるけれど、そう思っていない人も多い訳じゃないですか。じゃあ、そのままでもいいんです。最初から最後まで、全文同じでもいいんです。それでもいいから…≫
≪僕は「憲法改正」って言いながら、僕ら日本人が考えることが出来たのなら、全文が同じでも全く問題ないって思っています。ただ、日本人なので、憲法くらいは日本人が決めたもので生きたいなぁ…と。≫
これは、「改憲」というより、100%日本人の意思で日本国憲法を作り直そうという「自主憲法制定」の考え方で、現憲法破棄という意味があると思います。これは実に真っ当な考え方です。
現実的には現憲法破棄はできないし、憲法9条は変更したほうがいいと思いますが、まずは「日本人自身で自分たちの憲法を作る」という精神こそ呼び起こすべきだと思うのです。
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