« 進むか退くか | トップページ | タブーを越えて »

2015年6月23日 (火)

平和への思い

安保法制は複雑で、政治家でもちゃんと理解している人は少ないなどと言われます。

それなら一般の国民にはなおさらわからないでしょう。

集団的自衛権行使のための安保法制に賛成する人たちは、ある程度理解した上で「政府に任せる」という考えなんじゃないでしょうか。

反対の人というのはどうなんでしょう。ただ「戦争は嫌だ」という感情だけで反対しているのだとしたら、ちょっと考えてみてほしいのです。

.
国民的人気のあるような有名人が「安倍政権の戦争法案に断固反対!」と声を上げることがありますね。

例えば優しく美しい吉永小百合さんとか、ありがたいお話の上手な瀬戸内寂聴さんなどが旗手になれば、彼女らを大好きなおじさんおばさん達はその旗のもとに集まるでしょう。

でもいくら善意とはいえ、国防をわかっているとは思えないこの手の有名人に安易に同調すべきではないでしょう。国の命運にかかわることなのですから。

.
やはり国の安全を最も真剣に考えているのは政権中枢に他なりません。

個人的な思いとか政権の都合とか、戦争をしたいからとか、そんなくだらない理由で政府が重大な決定をすると思ってる人はそんなに多くはないかもしれませんが、次のような事例はどうでしょうか。

 

昨日のTBSラジオ「デイキャッチ」でジャーナリスト青木理氏が、砂川判決は集団的自衛権の根拠とはならない、という話をしていました。→  https://www.youtube.com/watch?v=5ir3mnZWvB0

青木氏は「地検の判決(違憲)の後、日米の密談があり、アメリカの言うなりに司法を曲げて最高裁の合憲判決に持って行った。国の主権を売り渡した」などと権力の不正を暴いたような言い方をしていますが、それは近視眼的な見方だろうと思うのです。

密談があって良かったと言うべきではないのでしょうか。
基地反対デモで暴れた活動家たちが無罪になり、少数の過激派が世論を煽るようなことになったら日米安保はどうなっていたでしょう。
現に青木氏も「翌年に安保改定を控えていたので、日米安保さえ否定されかねない事態に日米両政府があわてまくった」と言っています。まるで他人事みたいな言い方で。

アメリカと一体でなければ国を守れない現実があるからこそ、涙をのんでアメリカ主導の対策を取らざるを得なかった、ということにどうして思いを致さないのだろうかと思います。

それとも「憲法を守って国が滅びる」ことを選ぶのでしょうか。

60年安保に激しい反対運動が起きたけれど、締結されて以来日本はずっと安泰だったじゃないですか。
それが売国的で屈辱的で許せないと言うなら、どうすれば良かったと青木さんは言うのでしょうか。

彼のような左翼ジャーナリストは結局「国の存立」のことなど考えておらず、ひたすら「国家権力と断固闘う!」と叫ぶことしか頭にない永遠の学生気分の人たちなのかもしれません。

そういう人たちも自由に物を言い、それに疑義を呈する自由もある、日本はまことに良い国ですね。おまけに日本人には平和のありがたさが骨の髄まで染み込んでいます。

こういう国が引きこもっていたらもったいない。日本こそ積極的に平和に資するために、もっと力強く発言できる立場を獲得しなければなりません。
武力というものがもう昔とは違う意味を持つようになったのだと、日本人自身が気づく必要があります。・・・・・と、平和主義者の方々も本当に世界平和を願うのなら、これぐらいの意志を持たないとだめでしょ。

 

.
       
もう少し上に上がらないかな
        クリックよろしくお願いいたします 
→ 
                                     人気ブログランキングへ

 


//////////////////////////////////////////////////////////////

 

 

 

 

 

 

|

« 進むか退くか | トップページ | タブーを越えて »

コメント

はじめまして。

いつも興味深く拝読させて頂いております。

日本は日本の中に敵が沢山いて、正常な議論が出来ませんね。
日本という個体で考えられない。
揚げ足取りのようなことばかりにうんざりします。

金美齢さんの著書の中にもありましたが
「国家なくして個人なし」という言葉。
その通りだと感銘しました。

人権派やエセ平和主義者、芸能人に至るまで
公然の場で、耳あたりの良いことを言っては安倍さん批判をし物知り顔です。

こういう人達がこの不毛な議論の元凶でもある。

今話題のマツコ・デラックスさんも意気揚々と安倍さん批判、橋下徹氏の批判を繰り返しテレビで言っています。

「マツコさんすごいね~、あなたが話せばみんな納得するんじゃない?政界出なよ」などと司会者から持ち上げられていました。
この人の話した内容は、「お腹痛いって国を売った人なんだよ、一国の総理大臣だからね、無責任過ぎる。こんな人に国を任せてた日本は終わる」などと、トンチンカンな話でしたが。
でも中にはこういった風潮に賛同してしまう人もいるでしょうね。

あら、ただの愚痴になってました。ごめんなさい。

これからも更新楽しみにしています。

投稿: よしこ | 2015年6月25日 (木) 09時55分

★よしこさん

コメントありがとうございます。
本当に仰る通りで、日本の「左翼」と言われる人々はまともな左翼ではなく「反日」なので議論が成り立ちません。

マツコさんは、的を射たコメントが好感が持て、賢い人だと評価していたのですが、そんなことを言っているのですか。何もわかっていませんね。影響力が大きいので困ったことです。

日本人は長い間の洗脳から目覚め始めたと思っていましたが、まだまだ抜け切れていませんね。
それどころか、また変な方向に行きそうな勢いです。
やはり日本の中に巣食うある勢力が蠢いているのでしょうか。どうにかならないものかと思います。

身近な日常のことを綴って人気を博していらっしゃる錚々たる専業主婦さんたちが上位を占めるカテゴリー内で、このようなブログをやってても無駄なのかなあと思いつつ、やむにやまれぬ大和魂で書き続けて十有余年。
温かい励ましの言葉をいただくと、もう少し書いてみようかという気持ちになります。
本当にありがとうございます。

投稿: robita | 2015年6月25日 (木) 22時47分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 平和への思い:

« 進むか退くか | トップページ | タブーを越えて »