洗濯室にて
介護施設の洗濯室で週一回ボランティアをしているのですが、先日いつも一緒にやっている同年代の女性職員がお休みで、替わりに来た若い女性職員と作業しました。
洗濯物を畳んだり繕いものをしながら世間話などしていました。
その彼女が「日本は戦争するんですかねえ」と言ったのです。
私は「自衛隊の活動が広がるとリスクは高まる。しかし国際社会から利益を享受しながら危険なことは他国に任せるという良いとこ取りはできないのではないか」「安倍さんが戦争をしたがっていると言う人がいるが、戦争をして安倍さん個人や政権にとって何のメリットがあるのか。できるだけ国民の幸せに資する成果を上げ、日本のために適切な決断をした政権だという評価を得たいはずだ」といったことを、手短に説明しました。
彼女は聞きながら「たしかに」と一つ一つ相槌を打ってくれました。
洗濯室は介護士さん達がしょっちゅう出入りし、会話が中断されることもしばしばなので、今回は国際協力と政権の立場についてしか話すことができませんでしたが、今度もし彼女と一緒になった時、日米安保の強化の重要性について話せればいいなあと思っています。
きちんと説明すれば、わかってくれる人の方が多いのではないでしょうか。
彼女のように向こうから話を振ってくれると話しやすいのですが、政治的なことはこちらからはなかなか切り出しにくいものです。
でも、戦争は嫌だと思ってるなら、気軽に「なんで安倍さんは・・・」と言ってみてほしいのです。こちらもそれを待ってるだけでなく、人と話す時、きっかけを逃さず何らかの発信をしていこうと思います。
以前のような場合でも、穏やかに「さわりの部分」だけでも言うことができたのではないかと後から思いました。
大事なことなのです。まず国がしっかりしなければ個人の幸せもないのですから。
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コメント
そうですね。短絡的に、これで日本は戦争をする国になる、という短絡的な喧伝がまかり通っているような、、、ですね。
自民党は会期延長で法案を通そうとしているけれど、通っても違憲裁判が目白押しに提起されるだろうし、不毛だな~という思いがあります。
これが民主主義のコストなのでしょうね。
よその国はいざ知らず、私たちの国では、文字に書かれたものを理解できる文化度を持っているから、図解でもなんでも取り入れて、状況を適切に説明できないのかしら。
国家として存在するためには国防不要では立ち行かないだろうし、国境線(すべて海だけど)に近いほうもそうでないほうも、役割同一というわけではないと思う。力のある人はたくさん稼ぎ、たくさん納税して、そのお金が福祉に回る、とか、役割分担ってあると思うのだけれどね。
今の自民党のやり方では、すごい回り道になると思う。
回り道した結果、道は開かれるのか、先細りなのか。
戦争だけはしたくありませんね。
どんな形に収まるのがいいのかしら、と傍観しています。
投稿: 案山子 | 2015年7月 2日 (木) 12時40分
★案山子さん
>これが民主主義のコストなのでしょうね。<
そうとも言えますが、日本の場合、国としての基本的なことが国民的コンセンサスとして共有されていないことが問題だろうと思うのです。
>私たちの国では、文字に書かれたものを理解できる文化度を持っているから、図解でもなんでも取り入れて、状況を適切に説明できないのかしら。<
本当にねえ。与党の政治家より、ラジオやネット上で見聞きする評論家たちの方がよほど説明が上手なんです。
でも、たぶんそういう人たちはみんなが見るようなテレビには呼ばれないんだと思います。
政府が設ける説明の場に、そういう人たちを呼んで代わりに説明してもらうなどということもできないでしょうしねえ。
>役割分担ってあると思うのだけれどね<
同感です。それぞれできることで貢献するしかないですね。
>今の自民党のやり方では、すごい回り道になると思う。<
そうかもしれませんね。急がなければならない法案だからと、急いでしまった結果、野党もマスコミも怒らせてしまいました。
仰るように違憲裁判が待ち構えているかもしれないし・・・。
時間がかかるでしょうね。
投稿: robita | 2015年7月 2日 (木) 23時13分
>ラジオやネット上で見聞きする評論家たちの方がよほど説明が上手なんです。<
彼らはそれが商売、生活の糧ですから。
常にアンテナを伸ばしていて、得た情報を披歴して、聴衆を頷かせることも、多々あります。
でも、系統だっての情報を把握しているのは、内閣であり、行政府です。国防がらみではシークレットにしなくてはならない部分もあるとは思いますが、沖縄にどんな形で予算配分されている、とか、原発事故以降、どれだけの費用が投入されているとか、政府にアクセスすると情報が得られるようになっていたらいいですね。以前調べたのですが、遠隔地地方県は軒並み人口減少していたけれど、確か沖縄は増加していました。産業のあるところ(お金の動くところ)に人が集まって、街ができる、という自然の習い、なのだと思います。普天間基地のような危険な状況は避けるべきです。でも隣国に近いという沖縄県が日本の別の場所に移動はできないのですから、どうしても嫌というなら、住居移動は禁止されていないし、、。
うーーん、でも、政府広報になってしまうと、難しいのかもしれない。テレビ番組で聞いた情報だったと思うけれど、海外の生徒の被災地視察の交通費を復興費用で支出していたり、そんなの表だって公表するはずありませんものね。
やっぱり、民主主義のコスト、、、ですか。
「民主主義はなんという手間取るやり方だ。でもそれより他によいものがないから、民主主義でやっていくしかない」(言い回しは不確かです)
といったのは、チャーチルだったと、時に反芻します。
投稿: 案山子 | 2015年7月 3日 (金) 07時39分
★案山子さん
>系統だっての情報を把握しているのは、内閣であり、行政府です<
たしかに。
けれども、国民にわかってもらう説明の仕方こそ大事なので、やっぱり大衆を頷かせる術は必要だと思うのです。
大事なことは高尚でなければならない、という官僚的発想では国民を惹きつけることは難しいのでは。ほとんどの人は政府のHPにアクセスしたり専門書を読み比べたりしませんから。
「大事なことを伝えたいのならチョコレートにくるみなさい」という映画監督の故ビリー・ワイルダーの名言があります。→ 10年前の記事ですが。
面白おかしく、とまでは言わないけれど、退屈させずに関心を呼び起こすのが理解を得るための一つの道ではないかと思います。
投稿: robita | 2015年7月 3日 (金) 09時39分
こんにちは。
更新されるのを、いつも首をなが~くして待っています。
今回の記事も興味深く拝読しました。
私は不勉強で、robitaさんのように上手く表現できないのだけれど、やはりrobitaさんの仰る
「日本の場合、国としての基本的なことが国民的コンセンサスとして共有されていないことが問題だろうと思うのです」
この一文、正しくその通りだと思います。
もし、中国が尖閣や沖縄、日本までもを取りにやって来たとしたら、国力の違いに両手をあげ降参しろというのでしょうか。
それとも、9条があるから中国は襲ってこないと本気で信じているのでしょうか。
違憲だどうのと言ってる場合じゃない。
中国は尖閣・沖縄を狙って軍事演習を大々的に行いました。
「戦争の準備をしろ」とトップが号令を掛けているのです。
こういった国に対し、ではどう対応すればいいのか、
対案を出していただきたいものです。
確かにニュースを見ていても、経緯も問題点もよくわからないというのも事実ですが。
そもそも関心すら持っていない人も沢山いるんじゃないかなぁ、などと私も感じます。
受け取るだけではなく、積極的にこの危機的状況に対し、国民ももっと感心を持つべきだと思うのですが。
興味そのものがない人に、耳を傾けてもらうのは
至難の業です。
なんですかね、これは平和ボケというのかなぁ。
それとも私達が極端で懐疑的なのでしょうかね。
乱筆な上、かなり感情的に書いてしまいました。
お許し下さい。
投稿: よしこ | 2015年7月 3日 (金) 17時04分
ごめんなさい。乱筆ではなく乱文の間違えです。
感情的に書いてはいけませんね。
投稿: よしこ | 2015年7月 3日 (金) 17時39分
★よしこさん
抑止力が必要、という最低限の共通認識がないのが問題なんですよね。
>違憲だどうのと言ってる場合じゃない<
そうなんですね。抑止のために何をどうしたらいいのかを話し合うべきなのに、のんびり法律論を語ってどうする
>なんですかね、これは平和ボケというのかなぁ。
それとも私達が極端で懐疑的なのでしょうかね。<
まさに平和ボケというのでしょうね。
でも、関心がないとは言え、多くの人が「安倍さんは戦争をやりたがってる」と思ってるらしいので、そういう人を見つけ次第、「はいそこ!」とやるしかないでしょうかね。
投稿: robita | 2015年7月 4日 (土) 00時02分