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2015年7月 6日 (月)

時代に舟を漕ぐ

昨日、TBS「サンデーモーニング」でジャーナリスト岸井成格氏がこんなことを言っていました:

「岸内閣が1960年安保を強行したから日本は平和でいられた、と言う人がいますが、戦争をしないで済んだのは日米同盟のおかげというより、自民党の護憲派が頑張ったからなんですよ」

う~ん。例えばイラン・イラク戦争の時、中曽根政権がアメリカに機雷掃海を要請されたが後藤田官房長官が必死で止めた、というようなことですか?
私も以前そのことは書いたことがありますけどね。 →≪どちらにしても「覚悟」の問題≫  

後藤田さんは中曽根さんを羽交い締めにせんばかりに止めたみたいなことが言われてますけど、それってそんなに「勇気」を必要とすることでしょうか。それぐらい私だって言える。「あんた、やめて。そんな危ないところ行かないで。死んだらどうするの」

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日米同盟があったから日本は自主防衛を真剣に考えなくてもよかったし、国際貢献の面でも「何もうちがそんなところまで出て行かなくても」で済んでた時代だった、東西冷戦構造は終結しておらず中国も国力をつけていなかった、日本にとって都合の良い時代だった、つまり政治家がそういう態度でいられた時代だった、それだけのことなんじゃないですか?

それをもって後藤田さんが気骨ある政治家と評価されるなら、鳩山由紀夫さんだって菅直人さんだって福島瑞穂さんだって気骨ある政治家ということになっちゃいますよ。

護憲派政治家が努力したからだなんて、そんな大層なものじゃありませんわよ、岸井さん。

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あ? 自民党でただ一人集団的自衛権に反対している議員(村上某)、もしかして「気骨ある政治家」という勲章が欲しいがために・・・・・なんて、・・・・・失礼しました。

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コメント

そうですか、後藤田さんがとめたんですか。
現役時代の役回りには詳しくないのですが、彼の晩年に新聞の1面分のスペースを使った投稿記事を読んで、高齢でもこんな深い思考の文章が書けるんだ~、の印象が残っています。爪の垢的に。。。苦笑

湾岸戦争のときだったか、派兵しない代わりに、○○億ドルの支出を約束してきたのを思い出しました。海部首相だったかな。
アメリカは古くなった装備を戦地で使い、日本が出したお金は(新型トラックの代金など)軍需産業への支払いに充てられる、とか耳にしたような。残念だけれど、そんな風にして兵器はどんどんレベルアップしていくらしいです。
「行かない」という選択はシンプルそうに見えて、政治の中枢にいて当然わかっているであろうドロドロ部分を受け入れてでも「行かない」主義を貫かれたということでしょう。

後藤田さん、鳩山さんとは、別タイプだと思うけどな~。

投稿: 案山子 | 2015年7月 6日 (月) 12時43分

★案山子さん

>高齢でもこんな深い思考の文章が書けるんだ~、の印象が残っています<

後藤田さんを高潔な政治家として評価する人は多いです。
けれど、ああいう時代にあってそういう役回りができた、ということはあると思います。日本にとって幸せな時代だったと思います。荒波に漕ぎ出でなくても済んだ、という意味で。
世界は厳しく汚いのですよね。

>後藤田さん、鳩山さんとは、別タイプだと思うけどな~。<

タイプは全然違いますね。鳩山さんは改憲派だし。
それに1987年当時の対アメリカ対応はあれで良かったでしょう。後藤田さんが今生きていたらどう判断したかそれはわかりません。イラク戦争には強く反対していたそうですが。
鳩山さんは良い人で理想家だけれど、時代を読まない人なんじゃないでしょうか。

投稿: robita | 2015年7月 6日 (月) 13時12分

↑「高潔な政治家」というのはちょっと違ったかもしれません。
かなりの権謀術数に長けた人だったそうですから。

投稿: robita | 2015年7月 6日 (月) 13時27分

>日本にとって幸せな時代だったと思います。荒波に漕ぎ出でなくても済んだ、という意味で。<

ううん?
私は、今が悪くなっているとは思っていませんよ(私がよく知らないのかしら)。
いいとこいっぱいある。
ただ、国際問題は常にあるもの、あったもの、という認識です。
最高の策を採択できなくても、ドンづまりになるような選択はあってはならない、と思います。

中国の人たちも、どんどん日本に旅行に来たりして、日本バージョンを体験していってもらいたいな、と思っています。
天安門事件の翌年ぐらい(25年前)に日本に来た留学生から聞きました。
(アメリカ資本主義下にあるから)日本は貧富の差がひどく、道端に乞食がいっぱいいると想像していた、と。街がきれいで、乞食なんて見かけないし、イメージがずいぶん違ったとのこと。モノ(ハード)だけでなく、日本のモラルや福祉バージョン(ソフト)も輸入したいという流れになってくれたらいいのだけれど。

投稿: 案山子 | 2015年7月 7日 (火) 09時35分

★案山子さん

「奴隷の幸せ」って言い方ありますよね。
「幸せ」というのは国内の社会状況のことではなく、米国の庇護のもとにあって経済が豊かになることだけを考えていればよかったという意味です。
米国の奴隷とは言わないけれど、国防を他人任せという点では情けないことに自立した国家ではなかったと言えますね。
それでも防衛のこと考えなくて済んだんだから、それも一つの幸せじゃないですか、金魚鉢の中の金魚みたいに。

>私は、今が悪くなっているとは思っていませんよ(私がよく知らないのかしら)。
 いいとこいっぱいある。<

そうですね。今の方がずっと便利で豊かで清潔です。昔より今の方が良いはずなんです。昔はもっと薄汚かったし、人の優しさだって今の方が上だと思います。

中国韓国の人たちも日本に来てくれさえすれば、日本の本当の姿がわかってくれるのに……と長い間思っていましたが、どうなんでしょうねえ。もう長年の交流で知ってるはずなのに、反日感情は強固ですね。ぜんぜん治りません。

投稿: robita | 2015年7月 7日 (火) 23時20分

>「奴隷の幸せ」って言い方ありますよね。<

ごめんなさい。知りません。
言葉としてあるかどうかはともかく、親の庇護のもとで守られている子どもの幸せってとこでしょうか。
イヤ、なんか違う。アメリカも得策だと判断してのことで、日本(子ども)を守らなくっちゃ、ではなかったはずです。

日本が派兵したくないのは、アメリカもしたくないのです。派兵は死傷者が出るだけでなく、帰還兵の自殺や精神障害がアメリカ市民の身近な問題になっていて、選挙民の賛意を得られにくくなった、というのも実態としてあるようです。日本の若者を戦地に送りたくないのと同じようにアメリカもしかり、なのです。
で、実態は、傭兵、またはそれに近いものになっているのでしょう。貧しい若者にとっての大学進学の特典とか、アメリカ市民権取得と引き換えにとか。今、見ているテレビドラマ「情熱のシーラ」でもスペイン内戦に、植民地のモロッコ人がスペインに駆りだされています。植民地のベトナム人がフランスから徴兵されたという記録映像を見たこともあります。
豊かになって、「命を粗末にする選択をしたくない」という世界になってほしい。イヤ、人間社会、諍い(いさかい)はなくならない。それにしても、人類は巨大な武器をもつことになったことか。
巨大な武器の保有国が協調して、威圧して、諍いを抑えていくことしかないのでしょうか。
堂々巡りになってしまいました。は~あ。

長くなって、すみません。


投稿: 案山子 | 2015年7月 8日 (水) 08時19分

★案山子さん

>親の庇護のもとで守られている子どもの幸せってとこでしょうか。<

親子の関係ではないですね。
アメリカはこの小さく美しい国を守ってあげたいと思って守ってるわけではなく、国家戦略として利用しているというだけのことですよね。
結果的に「庇護されてる」という形になっています。
日本としては相手の都合のいいように利用されるのは嫌だけど自立するよりはリスクが少なくて済む、ということでこちらも国の方針としてそういう生き方を選択してきたのではないですか。
ああせいこうせいと何でもかんでも米国から指示され続けてきたのかどうか私は知りませんけれど、日米のそういう関係に対して「言いなりになるな!」と右翼も左翼も自民党政権をずっと責めてきたと思います。
でも、じゃあどうするかの方法については誰も何も言わず、やっと、安倍首相が日米関係の強化(対等に近づく)を目指し始めると、それにも反対します

そう、誰しも戦争なんて嫌なのです。
もう70年の間、世界のあちこちで紛争はあるけれど、大国同士の戦争はありませんね。わざわざ疲弊することなんて誰もやりたくないし、抑止力も働いているということだと思います。
もう大戦争は起きないでしょうが、局地的な争いは世界のあちこちで起こり続けるでしょうね。
今生きている人がみんな死んだあと、何百年か何千年かわかりませんが、争わない世界が実現しているかもしれません。
まあ、生物が生存競争をしないで完全な共存共栄ができるようになるものなのかどうか、私にはわかりませんが。

投稿: robita | 2015年7月 8日 (水) 09時57分

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