芸人魂
安保法案が国会を通って一安心なので、ちょっと軽い話を書いてみようかな。
週刊新潮に連載されている「逆張りの思考」(成毛真)というエッセイ、意外な物の見方が面白くてよく読むのですが、ちょっと前の記事で「テレビ見ない自慢」というのがありました。
≪家にテレビがないこと、あったとしても見ないことを得意気に話す人がいる。このところ、その「テレビ見ない自慢」が増えているように感じていたのだが、データがそれを裏付けた。__略__このニュースを聞いて、私はますますテレビを見ようと決めた。__以下略__≫
うん、ここまでは共感できます。
続いて次の記述:
≪私はかなりテレビを見ている。__中略__ただし、ここにドラマと大手芸能事務所所属のお笑いタレントが居並ぶ類の番組は一切含まない。≫
成毛さんが好んで見るのは、「ニュース・サイエンス・情報・教養系の、とはいえ、肩の凝らない番組ばかり」だそうです。
学者とか評論家とか、いわゆる知識人は「バラエティ番組は見ない」という人が多いですね。
たしかに、教養系の番組にも興味があるし、バラエティ番組も見たい、という場合、それらを全部見るには時間が足りないのであれば、自分好みのものを優先するのは当然です。
私はEテレやBSでやっている教養系の番組にも心惹かれるけれど、それは録画しておいて、お笑いやドラマを優先してしまいます。
でも結局その録画は見る機会がないまま何カ月も放置し、結局容量オーバーで残念ながら消去する羽目になってしまうのです。
でも、知識人といわれる人たちが「タレントが自分たちだけで盛り上がってるくだらないお笑い番組」として見下す番組で、私はとても楽しませてもらっています。
人それぞれ、何におかしさを感じるかは違いますからお勧めはしませんが、フリートークならではの見事な「間」と的を射た「返し」に芸人たちの頭の回転の良さが伺え、羨ましいというより尊敬してしまうほどです。
あらかじめ決まったシナリオがある漫才やコントとはまた違う面白さがあります。
もちろん私もすべてのバラエティを見ることはできませんので、せいぜい週に三本か四本で、見ていない中にもっと面白いものがあるかもしれませんね。
教養番組を好んで見る人は教養が深いでしょうし、私のようにお笑いを優先する人間は教養が足りません。でも笑っていられてとても幸せです。
話は変わりますが、前にも書いたように、お笑いの人はバラエティ番組の中ではお笑いに徹してほしいと思っています。
昨日、9条教信者でお笑い芸人の太田光氏がバラエティ番組で安保法制を取り上げ「日本人って、集団になると一気に突っ走る。危ない」というようなことを言っていました。
国会前のデモの熱狂のことを指すのなら、それは当たっているかもしれませんね。
芸能人だって政治を語るのは自由だと思いますが、それならもう少しその事柄について掘り下げて考える努力ぐらいしてほしいと思うのです。
少なくとも、「(安保法制について)賛成の人たちの意見も聞いてみたいなあ」とツイッターで発言したというタレントのつるの剛士氏ほどのバランス感覚は持ってほしいですね。
この法整備がなぜ必要かという説明にはいっさい耳を塞いでいるとしか思えないような独善的な言動は稚拙であるばかりか、有名人としての影響力を考えれば危険ですらあります。
・・・軽い話を、と思いましたが、書いているうちに結局安保の話になってしまいました
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関連記事: 「もっと笑いを!」
「半可通な芸能人の政治風刺のつもり」
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コメント
robitaさん こんばんは
いつもブログを拝見するのを楽しみにしています。
robitaさんの冷静で、簡潔、説得力のある文章に憧れています。robitaさんのフアンです^_^;
投稿: ガーデンママ | 2015年9月23日 (水) 20時26分
★ガーデンママさん
コメントありがとうございます。
女性の方に支持していただけるのは又一段と有り難いことです。
ガーデニングがご趣味ですか。
拙い文章で知識も不充分ですが、わかりやすい言葉で発信するようこれからも努力してまいります。
よろしくお願いしますm(_ _)m
投稿: robita | 2015年9月23日 (水) 22時21分