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2016年1月28日 (木)

どの国も変なところはあるけれど

イギリスに亡命しロシア政府批判を続けたアレクサンドル・リトビネンコ氏の暗殺について、イギリスの調査機関が「プーチン大統領がおそらく承認していた」とする報告書を発表した。

長らく自由と民主主義を享受してきた我々としては、なんとまあ恐ろしいことか、と思わざるを得ない。

しかし当のロシアにとってはさほど珍しいことでもないのだろう。

反政府分子が行方不明になったり殺されたりするのは中国や北朝鮮などでもよくあることだ。

ロシア国民だって、中国国民だって、時折そういうことが起こっても、それほどおかしなこととは思っていないと思う。「裏切り者が抹殺された」ぐらいの認識だろう。

危険を冒して政権の圧力に敢然と立ち向かう反体制派はほんの一握りである。

ロシア革命から約100年、中華人民共和国建国から70年近くの長きに渡って、全体主義体制で国民を縛ってきた国々だ。

いくら自由経済を取り入れても、長い年月の間にそういう体制の国で生きることに身も心も慣れきってしまったと思う。

ロシア人や中国人が元々変なのではない。

ロシア人も中国人も共産主義革命以前は優れた思想や自由で多様な文化・芸術を生み出した民族ではないのだろうか。

共産主義が恐ろしいとか工作活動が悪いということではなく、意図的に一つの思想に染め上げることが悪いのであり、それに気づかないのが悪いのだ。

人間の思い込みというのは実に恐ろしい、という話である。


なぜならそれに対抗できる強靭な精神力と様々な情報を受け入れる柔軟性さえ備えていれば、思い込みから脱することができるのだから。

最も強靭な人はそもそも洗脳されず、その次に強く柔軟な人から順番に洗脳から目覚め、意思薄弱なくせに頑固な人はいつまでたっても思い込んだままなのである。

ただしこれはロシアや中国と全く違って、言論の自由があり、どんなに声高に反体制を叫び続けても命を狙われる心配のない日本の場合の話だ。

日本も、他の国から見たら奇異な思想に染まった人々が幅を利かせている。その意味でロシアや中国を奇異だと指差す資格があるだろうか。

様々な情報をたっぷりと得られる立場にありながら、なお一部のジャーナリストや学者や、政治家までもが戦後に刷り込まれ淀んだままの発言を垂れ流す。そしてそれに共感する人々もまだまだこの国には多い。

一国の国民が皆同じ考えになるというのは、たとえそれが正しいことであっても不自然なことではあると思う。

だからおかしな考え方をする人がいてもねじ伏せるようなことはするべきではない。

ただ、今の日本は思い込みからまだ脱してない人が5割ぐらいはいるのではないか。せめて7割の人が目覚めるくらいの状態にはなってほしい。

しかし仮に日本のような国の政権に暴走があるとしても、歯止めをかけるのはその残りの3割の人々ではない。

7割の国民の中にこそ、健全な左翼が存在するはずなのである。

そこのところを、3割の人々は勘違いしないでほしい。

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コメント

お久しぶりです。
相変わらずのお元気な路線ですね。

最近、日本の作家の本で何なのですが清朝末期を書いた「中原の虹」というのを読みました。重たい内容です。とても共産主義になる前はましだった、とは言えません。
先日、ある成功した企業家の方が「中国には国はあっても、国家はないんです。家なんてない。家だから国民を守ろうという発想が、日本のようにないんです」と。
きっと、農奴制のロシアもしかり、だったのでしょう。

歴史を訪ねれば訪ねるほど、なんと被支配階級の人々は過酷な時代を生き延びてきたのか、と思ってしまいます。

そんなのと比べると、なんとマシな世の中なのでしょう。
robitaさんの威勢のよさに比べると、ピンぼけに思えることでしょう。

投稿: 案山子 | 2016年1月28日 (木) 12時49分

★案山子さん

たしかに国の状態が酷かったので革命が起きたわけで、その前のほうが良かったという主旨の文章ではありません。
国がある程度豊かになり国際化が進めば、民主化を求める声が大きくなったり、国際ルールや常識に一応は合わせるよう求められるようになるのは当然です。

まあ豊かになったとはいえ、ロシアでは共産主義時代のほうがまだましだったと懐かしむ声もあるそうですし、中国ではあまりの貧富の差に革命が起きるんじゃないか、なんて革命政権を革命で倒すだなんてブラックジョークみたいなことも言われます。

私の変わらない切実な願いは、日本人はGHQの刷り込みに気づいてほしい、ということです。
そのためにブログを続けているようなものですから「相変わらずの路線」と言われても仕方がないですね。

>robitaさんの威勢のよさ<

私は一生懸命なんです。

投稿: robita | 2016年1月28日 (木) 15時57分

現在の中国共産党の中国も、漢王朝を倒して満州族が清王朝を樹立していたのと同類で、国民が政府代表を選抜して政府ができているのとは別物なのでしょう。
でね、近頃、今の中国を産業資本主義と表現している文章に出会って、納得。日本は世界でもっともうまくいっている社会主義国(ゴルバチョフが言っていたらしい)と評された言葉を思い出して対比してしまいました。苦笑

>切実な願いは、日本人はGHQの刷り込みに気づいてほしい<

robitaさんが列挙しそうなテーマは思いつきますが、その手の論陣を張りたがる人以外の、ほとんどの人にとって、通り過ぎる風景のようになっているような気がします。ゴメン

最近「映像の世紀」という番組を見ました。第2次大戦の情報をかじった人ならば、有名らしいカーチス ルメイという人物恥ずかしながら、初耳でした。
先程ウッキペティアで検索してみました。できれば目を通してください。
日本は佐藤首相時代に、この人に勲一等を授与しているのに驚きです。

投稿: 案山子 | 2016年1月29日 (金) 08時32分

★案山子さん

>robitaさんが列挙しそうなテーマは思いつきますが、その手の論陣を張りたがる人以外の、ほとんどの人にとって、通り過ぎる風景のようになっているような気がします<

まさに案山子さんのこの表現に象徴される姿勢が、誤解されたままの状況を放置する日本人の無責任さを表していると思います。
まるで他人事ですよね。自分たちが依って立つ母国のことなのに。

案山子さんにどう言われようと、私は訴え続けます。
一人でも多くの人に、「日本悪玉論」から抜けだして、防衛を正しく理解してほしいと思うからです(日本人の軍事アレルギーの背景に自虐史観があります)。
普通の人たちにわかってもらいたい一心で主婦のブログランキングにも参加しています。

カーチス・ルメイの名前はよく目にしますね。私はたしかジャーナリスト高山正之氏のコラムで知ったと思います。
高山氏のコラム(週刊新潮長期連載)は、主に「白人が有色人種にしてきたこと」についてなのですが、内容が具体的で、日本人がいかにして悪者の烙印を押されて来たかがよくわかります。
もう何冊もの本になっています。案山子さんがおそらくご存知ないであろうことがいっぱい書かれています。できれば目を通してください。
高山氏の個人的意見としては、反日勢力に苛立つあまり誇張した表現もあると思いますが、歴史的事実についてはジャーナリストとして様々な情報を精査してるでしょうから、嘘は書かないと思います。

投稿: robita | 2016年1月29日 (金) 13時21分

>一人でも多くの人に、「日本悪玉論」から抜けだして、防衛を正しく理解してほしいと思うからです<

そっか、そこがズレているのですね。
robitaさんは「日本悪玉論」の人を啓蒙したいという観点で一貫しているのですね。
私はね、自分が受けてきた教育って、結構一面的だったのかも、、、という思いはあります。第2次大戦に突入していったことに関しても、事情通は負け戦を予測していたのに止めることができなかったこととか、なぜ、そのような潮流が派生してきたのか、勿論、ひとつの正解があるわけではないけれど、先輩方々の文章で、知りたい、解るところに近づきたい、そういうタイプなんです。
勝ち残った側が書いているのが歴史だから、徳川の時代もなんと字句、事件の上っ面を教えられていたにすぎないと、ツクヅク思うばかりです。
外交が絡んでくる問題については、国の担当部署が専門的に精査して、正確に発信すべきだとは思います。それを国民側にも説明してくれると、必要以上に卑屈になることもないと思います。
それにしても、80歳を超えて、70年前の戦争犠牲者を弔う旅をなさっている天皇様ご夫婦、私たちの国の平和の象徴ですね。

投稿: 案山子 | 2016年1月30日 (土) 21時23分

★案山子さん

>先輩方々の文章で、知りたい、解るところに近づきたい、そういうタイプなんです。<

これは個々人のタイプの問題ではなく、戦後の日本人がどんな経緯で勘違いをしてきたか、そのことに気がつくかどうかの話なので、案山子さんの「知りたい、解るところに近づきたい」という向き合い方は本当に素晴らしいと思います。

>それにしても、80歳を超えて、70年前の戦争犠牲者を弔う旅をなさっている天皇様ご夫婦、私たちの国の平和の象徴ですね。<

本当にそうですね。
産経新聞に連載されている「ふりさけみれば」(「昭和天皇実録」に沿って戦前・戦中が描かれています) を読んでいるのですが、戦争がどのように泥沼化していったかがよくわかります。ノンフィクション的小説です。
私は不敬にも昔は天皇は意志のない人形のようなものだと思っていましたが、これを読むと昭和天皇の意志がどのように働いたかがわかります。
平和を強く望まれながらも徹底して「無私」を貫く強い意志をお持ちだったのだなと思います。それはそのように育てられたということもあるでしょうが、「権威」としての昭和天皇の偉大さがわかるような気がします。
自民党が近現代史の勉強会を作りましたが、どのようにそれを生かしていくのか。偏向のない近現代史を教育の場で教えてもらえればいいのですが。

投稿: robita | 2016年1月31日 (日) 13時44分

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