« 武力衝突なんていやだったんだけど | トップページ | 駆逐 »

2016年7月27日 (水)

優しさと怒り、やっぱり優しさ

昔、障害者施設を見学したことがある。

そこには様々な障害の程度の人たちがいて、「どこが知的障害なのだろう」と思えるようなごく普通に見える人たちから、重度の重複障害者(心身ともに大変重い状態)まで、段階的に分かれて、それぞれがいろいろな作業をしていた。

繊細な佐賀錦を丁寧に織り上げていくダウン症の娘さんもいたし、奇声を発しながら粘土をこねている青年もいた。

それ以外の重度の重複障害者たちも、職員に手をとられて一応機織りなどをしている体ではあったが、表情もなく焦点の定まらない目はあらぬ方向を向いていて、自分が何をやっているかの自覚はないようだった。

自分で歩くこともできず人の多い場所に出ることは稀であろうから、このような重度重複障害者を目にすることは一般の人はほとんどないのではないか。

こういった場所で日々働く職員の方たちは、ほんの短い時間見学しただけの私などには想像もできないような心理的葛藤と闘いながらも懸命に勤めに励んでいることだろう。

今回の相模原市津久井やまゆり園の殺傷事件は、真相はわからないが、こういう仕事に適性のない人間が障害者と接するうちに歪んだ思考を膨らませ、暴挙に出たものか。あるいは元々ナチスのような優生思想を持っていた人間がたまたまこの職を選んだものか。

人間社会というのは、理不尽や葛藤を包括しつつ、さまざまな立場の人々が折り合いをつけ調整をし助け合いながら共存していくものである。この世のほとんどの人がそれを理解している。

これは、そういうことに思いを致せない一人の異常な人間による異常な事件なのは明らかだ。

.
ところで、テレビにもよく出る紀藤正樹弁護士が、この事件をもって「安倍政権が進める右翼思想の過熱化がこのような事件を引き起こした可能性がある」と書いている。→ http://blogos.com/article/184868/

この人は左翼だろうとは思っていたが、これほどねじ曲がっているとは知らなかった。

事件と安倍政権とを強引に結びつけるその手法は、極左の青木理氏によく似ている。→ http://robita-48.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-7e25.html

「自虐、左、反日」に席巻された戦後の日本を、なんとか普通に戻そうとする指導者がようやく出てきてくれたことを多くの国民が歓迎しているのである。

安倍首相が扇動しているわけでもなんでもない。

それがわからないのか、あるいは、わかっているけど、何としても日本を元の反日左翼天国に戻さなければならない事情でもあるのか。

知識人と称するこの類の人々が、自分たちが劣勢になりつつあることに怯え、焦り、発言が過激になってきているのだとは思うが、大丈夫、君たち左翼だって論理的でありさえすれば、いつだって盛り返せる。

この国には言論の自由がある。


.
   
いつも応援ありがとうございます → 
                              人気ブログランキングへ


.
////////////////////////////////////////

.

|

« 武力衝突なんていやだったんだけど | トップページ | 駆逐 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 優しさと怒り、やっぱり優しさ:

« 武力衝突なんていやだったんだけど | トップページ | 駆逐 »