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2016年8月10日 (水)

大御心

天皇陛下の率直なお気持ちを聞くことができて本当に良かったと思う。

「天皇陛下は崩御されるまで天皇陛下であってほしい」と願っていた人々にとっても、グゥの音も出ないほど説得力のあるお言葉だったのではないだろうか。

国民への慈愛と配慮に満ちたお言葉に、天皇陛下への尊崇の念を国民はより一層強めたと思う。

生前退位に向けての慣習の変更や法整備はなかなか難しいとのことだが、伝統を守るために、変わらなければならないこともある。変えないだけで伝統は守られるものではない。

天皇陛下の言われたことは実に合理的で誰もが納得する内容であるにもかかわらず、うろたえて問題を先送りするようでは、日本人に天皇制を維持する力も資格もないだろうと私は思う。

知恵を働かせ、迅速に事を進めるべきだ。

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雅子様のご病気のこともあり、皇太子同妃両殿下が皇位に就かれることに不安を感じる向きもあろうが、お二人が覚悟なくしてこの数十年の歳月を過ごしてこられたはずがない。

私はよく覚えている。

今上陛下が即位された当初、偉大な昭和天皇に対する敬慕の念が残る中、国民の中に不敬ながら「不安」の雰囲気があったのを私はよく覚えている。

「カリスマ性を持った昭和天皇に比べて・・・」といった表現も見かけた。

あれから30年近くを経、天皇皇后両陛下のたゆまぬご努力は私たちの心に深い感動を与え、皇室存続の意義を日本人は改めて強く意識するようになったと思う。

こういう喩えは適切ではないかもしれないが、天皇と国民はお互いを映し合う鏡のような関係ではないだろうか。

両陛下から賜る慈しみと寛容は、同時に国民の側からも捧げるべきものと思う。

つまり相乗作用によって日本人の特質が涵養され、国柄が形作られてきたのではないか。

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反論のできない立場にある皇室の方に対する心無い誹謗中傷の嵐(「沈黙と忍耐」)は本当に残念なことだった。 

新しい天皇皇后両陛下も、私たち国民が敬愛の念と寛容の心さえ失わなければ、必ずやご立派にそのお務めを果たされるものと信じる。

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コメント

いい文章というかメッセージでしたね。
象徴天皇の役割を誠実にとらえて実践してこられたひとの言葉なので重く感じます。そして、その役割を滞らせないためにも体力の衰えていない後継者に譲ることがよいというお考え、配慮に富んだ心根がにじみ出ていました。
先例がなによりも大事なエリアに思いがけない一石だったかもしれないけれど、素敵な風穴になればいいと思います。

投稿: 案山子 | 2016年8月16日 (火) 12時43分

★案山子さん

自由な意見を言うことができないお立場で、「個人としての思い」を国民のほとんどが納得するほどに具体的に語られましたね。

>先例がなによりも大事なエリアに思いがけない一石だったかもしれないけれど、素敵な風穴になればいいと思います。<

そうですね。
存続のためには変わらなければならないこともありますね。

投稿: robita | 2016年8月16日 (火) 22時00分

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