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2017年1月29日 (日)

頭が固い

今日のTBSテレビ「サンデーモーニング」≪風をよむ≫は「科学者と軍事」と題して、軍事目的で科学を研究することの危険性を訴えていました。

まず最初に、「来年度防衛費が5兆円を超える」だとか「F-35戦闘機の購入費が予算に入っている」だとか「首相が国会で日本独自の防衛強化を訴えた」だとか、軍事費を増大させている現政権がいかにも好戦的であるかのように印象づけ、
「科学技術の研究は軍事のためではなく、国民の幸福のためでなくてはならない」として現政権を危険視する池内了名古屋大学名誉教授の発言VTRを流します。

科学者でも、時々、こういうどうにも頭の固い人がいますね。戦後教育の弊害です。

日本が率先して軍備を拡大しているのではなく、日本を取り巻く環境の危険性が高まっただけなのに、防衛のための科学技術の研究を頭から否定する硬直した思考には驚くばかりです。頭が良いはずの人たちなのに。

これはすべて憲法9条の思い込みが土台になっています。日本の手足さえ縛っておけば安心、という思い込み。

しかし、番組のレギュラーコメンテーター達が「防衛強化」に批判的なコメントをする中、外交評論家岡本行夫氏が「私はこの池内さんの考えには違和感を感じます」と申し訳なさそうに話し始めました。

「技術自体に罪はない。軍事技術を防衛のために使っちゃいけない、というのはおかしい。国民の幸福は平和であることが前提。その平和を守るための国防の研究を罪悪視する国など日本以外にない」と、至極当たり前の発言をしていました。

こういう番組に綿密な事前打ち合わせがあるのか台本があるのかよく知りませんが、岡本氏のようなまともな考えを持つ人を出演させるようになったということは、反日極左のサンデーモーニングも少しは変わり始めたということなんでしょうか。

いや、まあ、最後はやはり岸井成格氏の「ここ数年日本は軍事的に暴走しているので怖い」というコメントで終えてましたから、来週からまた同じような「すべて日本が悪い」路線を続けるんでしょうけど。

左翼活動家たちが何らかの目的があって政権を悪者に仕立て上げようと意図しているのはわかりますが、地上波のテレビ番組というのは多かれ少なかれそういう思想に影響を受けた人々が作っています。

時の政権が、国民を思うまま支配するために何か悪だくみをしている、という発想をしてしまうのが、まさに「革命アタマ」だと思います。 

そりゃ、アメリカのようにドナルド・トランプみたいなのが出てきたら不安にもなるでしょうが、日本の安倍首相がいったいどんなトンデモ政策を発表したり実行したりしたというのでしょうか。

集団的自衛権や特定秘密保護法や共謀罪の問題でもそうなんですが、人権に配慮しつつできるだけ国益に叶う形で法整備しようとしても、右翼だ、暴走だ、危険だ、日本が滅亡する、と騒ぐ人たちが出てきます。

頭から否定して拒否するだけでは、議論に入ることもできません。

そもそも、この国は、言論の自由もあるし、選挙もあるし、王族が代々支配する独裁国家ではないのです。

政権が国民を騙して悪い法律を作ろうとしているというなら、首相も与党政治家たちも引退して「普通の国民」になった時、自分たちだってその被害をこうむることになります。

自分たちにも都合の悪い法律を作ってやろうだなんて普通は考えないでしょう。→「みんながみんな国民」 

政権のやることなすこと「暴走だ」と騒ぎ立てる前に、冷静になって話し合いができる状態にしてほしいものですね。

 

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