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2017年3月 5日 (日)

話せばわかる

昨日のTBSラジオ「デイキャッチ」で、宮台真司首都大学教授が「教育勅語」について解説していました。

教育勅語とは、天皇が国民に対して述べられるお言葉なので、本来は校長先生が代読するものを子供たちがこうべを垂れて拝聴するというのが正しく、子供に唱えさせるのは世が世なら不敬罪に問われるとんでもない行為だそうです。

たしかに「朕惟ふに・・・」で始まりますからねえ。天皇ご自身から発せられるべきものでしょう。
まあ、不敬罪のない今、暗唱したかったら誰でも自由にやったらいいとは思いますがね。

宮台氏は最近、自分は天皇主義者であると頻繁に言うようになりました。

昔、メディアに出始めた頃からずっと長い間、この人が天皇について話しているのを私は聞いたことがなく、思想的には典型的左翼だとばかり思っていたのですが、5・6年前ぐらいからでしょうか、天皇崇拝をしきりに表明するようになり、「僕は靖国神社の火入れ奉行をやっています」などと昔から靖国神社には思い入れがあるかのようなそぶりを見せ始めました。

宮台氏の母方祖父は昭和天皇に動物学を御進講する生物学者で、父方祖父は居合道九段で祝日ごとに天皇陛下万歳をしていたそうです。

そのことをもって昔から天皇主義者であったという根拠にしているようですが、まあそれはわかりません。

祖父が天皇を崇拝していたとはいえ、若い時は「人間は平等であるべき。天皇制は理不尽なものである」という思想を持っていたとしても、若者が古い価値観に反発するのはよくあることです。

宮台氏も中年になって考えが変わっただけかもしれません。

ともあれ、最近とみに「天皇主義者」を喧伝する宮台氏が、天皇について、また教育勅語について語るときの態度はいただけません。

日本人の無知を嘲笑し、保守派を十把一絡げにして「コスプレ右翼」呼ばわりし、「こんなことも知らないお前らが保守を名乗るんじゃねーよ」と言わんばかりです。大人の態度ではないですよ。

たしかに日本人でありながら国の成り立ちや天皇がなぜこの国におわしますのかを知らないのはおかしなことだと思います。

なぜこのようなことになったかというと、それはもう言うまでもなく敗戦と戦後教育のせいでしょう。

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宮台氏は、あんなふうに無知をあざ笑うことに終始するのでなく、正しい知識を普及する役割を担ったらどうでしょうか。

著書でそれをやっているのかもしれませんが、難しい本にいくら書いても一般の人には広まりません。

テレビにはいっさい出ていないようですし、唯一出ているラジオの「デイキャッチ」では、安倍首相や「日本会議」を軽蔑して罵倒するだけです。それではだめ。
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私たち一般市民には力がないからネットに書く程度以上のことはできないのですが、専門家であり、保守派との人脈も豊富な有名人でもあるのですから、批判対象である日本会議の人たちとの対話などを申し入れてみたらどうなんでしょう。
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彼らと共に日本を考えるという現実的な行動が効果的なのではないでしょうか。
そういった動きを目にするうちに徐々に国民の理解は広まっていくのではないでしょうか。

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考え方が全然違う、といって避けていてはお互いを倒すことしか考えなくなります。

小林よしのり氏などもそうなのですが、なぜ遠くから「馬鹿にする」だけで満足してしまうのでしょうか。

本当に日本をなんとかしなきゃと思ってるなら、もう少し努力をしたらいいのにと思います。

安倍首相嫌いの左翼とも柔らかな態度で話し合おうとする昭恵さんを少しは見習ったら。
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いつも応援ありがとうございます → 


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関連記事: 「小林よしのりに告ぐ」  
        「大人同士の話し合い」  

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