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2017年10月 5日 (木)

本心を明らかにすべき時

保守とリベラルという政治体制がよく対比されますが、この二つはどういう違いがあるのでしょうか。

なんとなくわかった気になっていますが、右翼と左翼、保守と革新、などとも表現されてきた政治思想が、世界情勢の変化とともに定義が困難になり、最近は「保守とリベラル」と言われることが多くなったようです。

以前紹介した宮崎哲弥、山口真由両氏による話が分かりやすいと思います。→ https://www.youtube.com/watch?v=zp-w04EL0Kg (山口さんがスタジオに登場してから)

アメリカの司法における保守・リベラルの考え方を説明したものですが、それは政治のスタンスと不可分に結びついています。

≪保守≫:
 人間は自然の前ではあまりにも小さい存在で、その理性には限界がある。
 人間は民主主義(大衆の判断)の前に謙虚にならなくてはならない。
 長年積み重ねられてきた慣習を大切にし、法律の条文通りに判断すべき。
 
≪リベラル≫:
 人間の理性は進化していくものであるから、法律の条文にこだわらず、その都度、より良いと判断されるほうを選択すべき。
 そしてその判断は、エリート層によって主導される。

つまり、「保守」は、大衆の判断に任せるという考え方をする以上、ポピュリズムに陥りやすいということがあるでしょう。
一方、「リベラル」が、理性が勝るエリート層が大衆を教え導くという考え方をするならば、エリートによる大衆支配であり寛容さに欠けるということも言えるのではないかと思います。

アメリカの「保守」「リベラル」は日本とは全く違った観点から定義されるゆえのそれぞれの傾向があるようです。
・・・と言いますか、日本では、「護憲」「原発反対」「米軍は沖縄から出ていけ」「日本は悪いことをしたので永久に責められても仕方がない」「安倍は極右だ」みたいな主張をする人たちが「リベラル」と呼ばれる傾向がある、なんだかとても頓珍漢な状況です。

それはともかく、日本では自民党が両方の要素を取り込んでいるので、国民には政治的選択肢がなく対立軸もない。だから野党はスキャンダルで攻めるしかない、と宮崎、山口両氏は言います。

しかし今回、希望の党の台頭で、国の根幹である憲法と安全保障では共通の土台ができそうなので、これでやっと国会勢力図はまともな形になるのではないでしょうか。ずっとそれを望んできた私としてはとても嬉しい。

本当は選挙後に自民党と希望の党が一緒になって、しかるのちに整理して分かれたほうがすっきりすると思うのですけどね。

それと、自民党内にも「護憲リベラル」がいると言われていますが、もし本当ならそういう人たちは筋を通して潔く「立憲民主党」に移動するべきだと思います。

大きな政党にいたほうが安泰だという気持ちもわかりますが、今、政界が大きく変わろうとしている時、自分の信念を明らかにするチャンスだと思うのです。

細野豪志氏だって「安保反対してたじゃないか」と批判されていますけど、まあそこは色々苦しい事情があったんでしょうから、それを酌んであげてそんなに責めず許してあげてくださいな。

国の土台造りに参加できる議員が増えることのほうがずっと大事ですよ。

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関連記事: 「普通の国家観」 

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コメント

以前、三浦瑠璃氏が、世界は既に保守・革新、右・左の両極では語れない。ローカル志向・グローバル志向、成長重視・分配重視で判断した方が分かり易い、と書いていました。

しかし、安倍政権はこれらを全部政策に取り入れているから、
いわゆるリベラルの出番がないのですよね。
結局、攻めどころはスキャンダルしか無いらしいですよ。

橋下徹さん風に言うと、「安倍さん、やり過ぎ~!!」

投稿: kai | 2017年10月 6日 (金) 09時49分

★kaiさん

>安倍政権はこれらを全部政策に取り入れているから、
いわゆるリベラルの出番がないのですよね<

そうなんですよね~。
まあ昔から自民党は党内で政権交代やっていたと言われますよね。
最大野党の社会党は政権を取る気もなく枠外から吠えてただけみたいですから、政界の構図は今とあまり変わらないということになりますね。
もう日本は2大政党なんかにならなくていいんじゃないか、と思ってたところに、小池さんの保守政党が立ち上げられて、左派が排除されました。
これはいよいよ、今までとは全く違う2大政党になるんじゃないかと思ったら、また、小池新党のほころびが見え始め、もう明日はどうなることやら、ですね。
でも一連の動きはなかなか興味深く、見る価値ありでした。
左派とされていた政治家が踏み絵を踏まされた上で保守政党に入党したことで、改憲がうまく進むのではないかと思います。

>「安倍さん、やり過ぎ~!!」<

happy01
でも「やり過ぎ」の政治家が出てこなければならない時もあると思います。
「過激な方法でなく丁寧にゆっくりやるべき」というのは良識的ではあるのですが、何十年も変わらないのであればそれは意味がありません。
小池さんも批判されますが、強引だからこそ停滞していたものが動いたのだと思います。
「丁寧にゆっくり」というきれいごとを言うのは簡単で、「悪役」を引き受けるのは並大抵の人にはできないでしょう。

投稿: robita | 2017年10月 6日 (金) 10時52分

robitaさん こんにちは

衆議院選挙を前にして、政界は何だか面白いことになってきましたね。
マスコミが「希望の党」をどんなふうに取り上げているか知りたくて、めずらしくテレビのコメンテーターの話を聞いたりしています。

案の定、左翼かぶれのマスコミは、小池さんの自民党に近い保守思想は受け入れがたいのでしょう。どんどん批判的になってきているように思います。

私は安倍さんに勝ってもらいたいので、しめしめと思っていますが(笑)

ところで今日読売テレビのウェークという番組に前原さんが出演していました。
それを見ていて感じたのですが、彼の「名を捨てて実を取る」と言う言葉の本当の意味は、

小池人気に便乗してとりあえず選挙に勝って,その後で組織も、お金もない希望の党を乗っ取ってしまいましょうという意味だったのです。考えてみればそんなことは簡単ですものね。だから全員一致で賛成出来たのですね。前原さんはやっぱり全員公認を考えていたのだと思います。

でも小池さんも民進党をまるごと受け入れたのでは、民進党に乗っ取られるのは目に見えているから、一部を排除したり、政策協定書を突き付けてお金を要求したり、首班指名に公明党や自民党の議員の名前をだして、前原さんを牽制しているのだとおもいます。

前原さんがすべて「想定内」と言っているのは、今はバラバラになっているように見えても、選挙後、自分についてくる議員を引き連れて名前は変わっても「実質」民進党を立ち上げるということではないでしょうか。それが希望の党という名前かもしれないし、もしかしたら新党かもしれません。

前原VS小池 どうなるのでしょう。小池さん危うしでしょうか。何か奥の手があるかもしれません。

私は、前原さんの思惑や小池さんの思惑を想像して、彼らが次にどんな手を打ってくるのか、まるで政治ドラマを見ているようです。

もしかしたら、上記のことは私のまったくの思い違いかもしれません(笑)

でも前原さんも小池さんも、姑息で、国民をばかにしているのは、同じです。彼らが国政を担当することになったら、日本が受ける損失は計り知れません。

robitaさんがおしゃるような、政界再編を私も望んでいますが、どうなるでしょうね。ドキドキです。

投稿: みどり | 2017年10月 7日 (土) 19時08分

★みどりさん

こんばんわ。
マスコミも以前は安倍政権に果敢に立ち向かう小池さんに肩入れしてましたが、左翼排除の方針が明らかになってからは小池批判に転向しました。
仰るように、そのことが自民党に有利になってますね。

前原さんの本音については、twitterが紹介されています。→ http://blogos.com/article/250906/
ずいぶん長いつぶやきですが、民進党が左傾化したことが支持を得られなくなった原因だということを自覚しているようです。
だから、憲法や安全保障について考えが違う人たちと同じ政党にいることはできないと思ったのでしょう。
たぶん小池さんとの話し合いで、護憲派を排除すれば共闘できるということになったんじゃないでしょうか。
民進党を分裂させることにはずいぶん悩んだでしょうね。
でも「安倍政権を終わらせるために」決断した、というなら、やっぱり「反安倍」にとりつかれているのかな。もっと大きな視点で国のことを考えてほしいですけどね。

とにかく、左翼が「立憲民主党」にまとまってくれたので、わかりやすくなりました。
「希望の党」に行った人たちも、もう憲法や安保法についてゴネることはないだろうと思います。

投稿: robita | 2017年10月 7日 (土) 22時52分

robitaさんおはようございます。

前原さん、テレビでも、ツイッターと同じことを言っていましたが、私には、ただの言い訳にしか聞こえませんでした。
言葉に熱意が感じられませんでしたから。
何か裏で考えているような気がする。

私ってひねくれているのかしら(笑)

枝野さんとも一緒にやりたかったなんて言ってましたが
どう受け取ればいいのかしら?ポーズですか?
なぜかそれは本心のように聞こえたのです。

私のたわごとに付き合ってもらってすみません。

投稿: みどり | 2017年10月 8日 (日) 07時05分

★みどりさん

私は前原さんが喋っているのを見ていないので、よくわからないのかもしれません。
でも、自身が改憲派であるのに、党内に強硬な護憲派を抱えなければならないことには悩んでいたと思いますよ。

枝野さんは護憲ではないですが、いま新しい党を作って護憲派を引き受けてますよね。
ま、なんとかかんとかつじつま合わせをしていくのだろうと思います。
この人は左翼という印象がありますがよくわかりませんね。
長年同じ党で仲間として一緒にやってきたので残念だという前原さんの気持ちは本当だろうと思います。
政治理念が違ってもしがらみで結びつくのが政治家というものなのでしょうか。厄介な仕事ですね。

投稿: robita | 2017年10月 8日 (日) 09時16分

こんにちは…先日、有本香作、・小池劇場が日本を滅ぼす・を知人から薦められ読んでみました・・・小池百合子・・・この方の裏の部分が暴露された内容と、前知事の石原慎太郎氏の功績が書いてありました・小池知事の頭の中には、自分が総理になる・なりたい、なりたいだけの野望しか私には見えません。自ら、ユリのミクスなど発言し、必死に安倍総理に食らいついている(笑)男と女の脳の違いなんでしょうか。今を、今だけを自分だけを考える小池百合子と、未来の日本を真剣に考える安倍総理・・・・大企業の保留資金に手を付ければ、その前に大企業が海外に逃げていきますよ。せっかく、安倍政権が大企業を自国に戻す事をやってきたのに・・・・小池知事のリセットトとは、ご自分が野心に欲に捕り付かれている様を先ずは、リセットすべきでは…・この方は日本を政治を混迷させるだけの政治家だと思います・親戚が、築地で働いていますが、ウンザリすると小池知事の事を話していました・年末から来年に向けて、北の有事、何かあるようですね・・・・その為の解散だと思いました・自民が圧勝し安倍政権継続でなければ、真剣に日本が危ない,怖さを痛感しました。前原代表には、言葉すらありません。策士と策士がガタガタと・・・・小池・前原・馬鹿々々しいです。小池のこのやり方が、枝野勢力と支持者を強化しただけでは・・・・・

投稿: 青山 | 2017年10月 9日 (月) 11時55分

10月8日のアベマTVを是非、是非、観てください。

投稿: 青山 | 2017年10月 9日 (月) 12時01分

★青山さん

有本香さんはニッポン放送「そこまで言うか」に週一で出るのでよく聴いています。小池さんのことも批判してますね。
たしかに小池さんがやってることはメチャクチャなんですよね。強引で非情で筋が通っていない。
でも、ひたすら自分のためだけにやっているとしたらそういう人はいずれ失脚します。総理大臣になったとしても、まともに務められるわけがないです。

政治家は首相を目指すものでしょうが、それは自分がトップになって国を良くしよう、という志からですよね。
もし小池さんがただ権力がほしいとか自己満足のためにそれを目指しているなら、すぐに馬脚が現れますよ。菅さんみたいに。→ 「総理の自己実現」

小池さんがこれぐらい強引なことをしなければ、トップにはなれないんだと思うのならやったらいいと私は思います。
大胆な行動で政界を引っ掻き回したおかげで政党が整理されつつあります。
私は今回小池さんが冷酷非情ぶりを発揮して、護憲左翼勢が小さくまとまってくれたことと、何人かわかりませんが民進から来た人たちが改憲派に転向したことを非常に嬉しく思っています。

何も小池さんが立派なことをしたと言うつもりはありませんが、これだけかき回したその度胸だけは大したものだと思います。

今後、小池さんが失脚しようが政治生命がなくなろうが、それは小池さん自身の人間性に関わることでしょうから、知ったことではないです。

国民も、政治家を利用して役に立たなくなったらポイ捨てするくらいの気持ちでいれば腹も立たないんじゃないでしょうか。

>小池のこのやり方が、枝野勢力と支持者を強化しただけでは<

たしかに枝野さんの党のほうに同情や支持が集まってるみたいですね。
でも、きっと昔の社会党みたいな存在になるでしょうし、かといってあれほど大きな勢力にはもうなれないでしょう。

投稿: robita | 2017年10月 9日 (月) 23時38分

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