凡庸な「反権力」
笑いの感覚は人それぞれ違うので、M-1グランプリ(漫才コンクール)などでは「えっ、なぜこれが優勝?あっちのほうがずっと面白いのに」などと思うこともしばしばです。
コンビ「和牛」は2年続けて2位に甘んじましたが、2年とも優勝者よりずっと面白かったなあと私は思いました。
ことほど左様に、何を面白いと思うかは人によって違います。
ウーマンラッシュアワーというお笑いコンビがいて、早口芸というのでしょうか、聞き取れないほどではないけれど、マシンガンのように次々言葉を繰り出すタイプの芸です。
政治ネタをやるようなのですが、以前見た時、あまり好みじゃなかったのでその後特に見ようとも思いませんでした。
なんか話題になってるようです。→≪ウーマン村本、「THE MANZAI」への反響に「賛否両論ないとダメだと思う。でも、この国ではしんどい」≫
彼らの漫才に賛否両論あって、「全然面白くない」と言う人もいれば絶賛する人もいます。(因みに絶賛する人々の顔ぶれを見ると、さもありなんという人ばっかりですけど)
漫才なんだから笑えなければ価値がないですが、この人たちのは腹を抱えてゲラゲラ笑えるんですかね。
ただ政権を批判してるから快感を覚えるのを「面白い漫才」と勘違いしてるだけなんじゃないでしょうかね。
村本氏は「賛否両論ないとダメだと思う。でも、この国ではしんどい」と言います。
自分の漫才に否定的な人が多いからしんどいってことですか?
まあいいじゃないですか、そういう漫才ができる国に住んでるってことだけでも感謝しなさいよ。しんどいのはこっちだ。
村本さん、気づいてます?
日本では権力批判のお笑いは珍しくないけど、「反権力」批判のお笑いは絶対にできないってことを。
反日左翼や護憲派の欺瞞や矛盾や支離滅裂やトンチンカンの滑稽ぶりをお笑いにしたら、ありきたりの政権批判などよりずっと面白いものができると思うんですけど、それをする芸人はいません。
政権批判しても逮捕されることなんてないけど、左翼をお笑いのネタにするのは命がけだからじゃないでしょうかねえ。だって怖いですもん。
結局この国で一番強い力を持って自由な表現をさせぬよう押さえつけているのは、「国家権力の横暴を許さん!」なんて叫んでる左翼勢力じゃないのかしら。
それともお笑い芸人は全員左翼なんですかね。・・・というか、知識がないだけかも。
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