お正月にBS朝日で改憲についての新春討論会があったのを録画しておいたのですが、あまりに長いので少しづつ見て、今日やっと全部見終わりました。
ほとんどの人たちが学者、ジャーナリスト、歴史研究家などですが、ひとりだけタレント(というのかな。よくテレビのコメンテーターやってます)の室井佑月さんが入っていました。
室井さんのような素人が入ることで、9条信仰がなぜ愚かしいのか気づく人が少しでも増えるのではないかと思いました。
室井さんは冒頭から「安倍政権は戦後最悪だ」と発言した反安倍ジャーナリスト青木理氏と一緒になって「安倍さんじゃなきゃ誰でもいい」などと言っていました。
司会者が室井さんに「なぜ安倍首相じゃだめなのか」と聞くと:
①安倍さん嘘ばっかりついてる。
②森友・加計問題について「丁寧に説明する」っていうけど、全然丁寧じゃない、逃げてばっかり。
③自衛官が息子に『お父さん違憲なの?』と聞かれた、という話がショックだったとか・・・、あのクッサイ芝居、ムカムカする。
この三点を憎々し気に語りました。
で、一つ一つ見ていきますと:
①安倍氏の嘘(親友の加計氏が獣医学部申請していたのを知らなかったなんて嘘、と室井さんは言います)なんて可愛いものじゃないですか。
もっと悪質な嘘をつく政治家、珍しくないんじゃないですか?
②首相は本当は、「優遇しろと言ったことはない。これ以上何を説明しろというのですか」と言いたいでしょう。
しかしそれを言うと「なんと傲慢な言い方をするんだ」とマスコミが煽り、大衆が沸騰するのがわかりきっているので、「丁寧に説明する」としか言いようがないのですよ。
③左派のクッサイ芝居のほうが目につきますし、それにムカムカする人のほうがずっと多いのでは。
室井さんに限らず、「安倍政権の下では改憲に反対」と言い張る人たちは、その理由として「安倍氏が信用できない」と言い、なぜ信用できないかを問うと、決まってこの①と②を挙げるのですが、そんなに目くじら立てるほどの重大な問題点ですかねえ。
室井さんの向かい側に座っていた評論家の岩田温氏は「個人的に安倍さんが嫌いなだけなのでは」と言って苦笑していました。
やたらと室井さんに同調する小林よしのり氏に対し、三浦瑠璃氏が「そこ二人全然考え方違うのに、小林さん、室井さんを騙しちゃだめですよ」と言ったのがおかしかった。
小林氏も図星だったのか、笑ってごまかしてましたね。
小林氏は安倍氏の改憲が中途半端で生ぬるいので、もっと劇的に改憲したいというのが本音です。
アメリカ製の憲法を変えて自立し、自主防衛ができるようにしなければならないと考えているので、室井さんみたいな宗教的護憲とは全然考え方が違うはずなのですが、味方につけようとしている。
そして、立憲民主党の中にはそういった同類の9条信奉者が少なくないにもかかわらず、小林氏は立憲民主党に肩入れする。
反安倍の護憲派を利用して中途半端な安倍改憲案をつぶしてやろうという魂胆なんでしょうね。
でも室井佑月のような思い込みの激しい素人に、論客たちが丁寧に説明するという形は、意図してそうしたのかどうかわかりませんが、なかなか良かったと思います。
田原総一朗氏が、人が喋っているのに割り込んでくることがしばしばで、落ち着いて聞けなかったのが残念ですが。
室井さんの頑迷ぶりは半端でなく、侃々諤々さんざん討論した末に「どんな議論を聞いても憲法は今のままでいいと思っちゃう」なんて、ずっこけるようなこと言ってました。何を聞いてたの?
しかしまあ少なくとも視聴者には意味のあるものだったのではないでしょうか。
室井さんの不服そうな仏頂面が、内面の激昂を表すかのようにヒクヒク動きっぱなしだったのと対照的に、三浦瑠璃さんが冷静に説明するその理知的で涼やかなお顔がとてもお綺麗でした。
余談もう一つ、司会の小松靖アナウンサーが、青木理氏が「安倍政権は戦後最悪」と言ったことに対して、「そこまで最悪と言うなら対案があるはずだ」と食い下がっていましたが、テレビ朝日にもこういうキャスターいるんですね。というか、BS放送はなかなか自由です。
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