自由な議論を恐れていては足踏み状態が続くだけ
放送法第4条を撤廃する政府案について、昨日聴いた二つのラジオ番組の論評がまったく逆でした。同時刻に放送しているのですが、このニュースを取り上げる時間が違っていたので両方聴くことができました。
TBSラジオ「デイキャッチ」では評論家山田五郎氏が熱っぽく語ります。
≪4条を撤廃して言論の自由度をあげるべきだというけれど、放送局の許認可の権限は総務大臣が握っているのだから、ますます政権に忖度した番組が増えるだけ。≫
山田五郎氏は、見識高く冷静な知性派、ではあるのですが、やっぱりこんな人でも事の本質がわかってないなと思いました。
「ますます政権に忖度」・・・って、今の放送業界って政権に忖度してます? どこにそんな番組があるのか教えてもらいたいものです。
反安倍政権の番組なんかいくらでもあって、言いたい放題じゃないですか。どうしてその現実が見えないんだろうか。
森友や加計問題では疑惑の演出しかしてなくて、反政権勢力に都合の良い報道だけがまかり通っています。
こんな放送業界の現状を打破してくれるのが放送制度改革でしょう。
反日勢力が日本でのさばるその元凶は何かなど、自由に話せる番組ができたら、それは日本人が、一つの考え方に流されることなく色々考えてみることにつながるので、決して悪いことだとは思えません。
極右の番組が出現するんじゃないか、なんて心配してる人もいますが、現在地上波で堂々と放送されている極左の番組に物申してからそういう心配をしてください。
一方、ニッポン放送「そこまで言うか」は放送法第4条撤廃に賛成です。
やはり、テレビ、ラジオが左寄りの番組ばかりなのは健全とは言えません。
しかし、「そこまで言うか」は昨日で終わってしまいました。公平な言論が聴ける番組だったのに残念です。
ところで、右翼とか左翼とかの言い方についてですが、すでにその分け方は適切ではなくなっているのにも関わらず、他に適当な表現が見つからないもので、多くの人が「右」「左」と便宜的に使い続けています。
以前からこういう分け方をしたらどうだろう、などと提案する人もいました。→「健全な野党」
けれども「誠実な人」「不誠実な人」という呼称ではあまりに漠然とし過ぎて議論の中では使えません。
作家の門田隆将氏の指摘は頷けます。→ http://blogos.com/article/286967/
「リアリスト」と「ドリーマー」。
どんぴしゃ、とも言えないかもしれませんが、他に何か良い呼び方ありますでしょうか。
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いつも応援ありがとうございます
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コメント
門田隆将氏の記事はいつも氏のブログ「夏炉冬扇の記」が
更新されるのを心待ちにして読んでいます。
門田氏の取材に基づく冷静な分析は、いつも安定感を持って納得させてくれます。
「左と右」ではなく「ドリーマーとリアリスト」という分け方は、
私は言い得て妙だなと思いました。
私の子供たちはテレビや新聞から情報をほとんど取らないので
どちらかというとリアリストに分類されるかと思うのですが、
遠方に住む息子は仕事や1歳と0歳の子育てにいっぱいいっぱいの生活をしていて、
なかなか政治の話題に興味を持つに至っていないようです。
選挙が近づくと、せめて選挙には行くよう促しているのですが・・・
私の友人曰く、
「時間に余裕のある若い子たちの多くは、
まず自分たちの遊びや楽しみに夢中で政治どころではない」
とのこと。
確かにそうなんやろなと思います。
若い人たちがネットから情報を取りテレビや新聞の嘘に気付いていることは
大変心強く希望の光でありますが、
まだまだ政治に興味のない人や余裕のない人が多くいるのも現実だと思います。
その人たちに一刻も早く、
今が日本人にとってどれだけ大事な時であるのか気付いてもらうために
私たちは何ができるのでしょう。
「あなたたちのかけがえのない将来がかかっているのですよ!」と伝えるには・・・
先月末までBSフジプライムニュースのMCをされていた反町理氏が
地上波の夕方の情報番組に移動されたようなので大変期待しています。
わが地域では地元局の放送の合間の時間限定放送になるようで残念なんですが・・・
投稿: 花水木 | 2018年4月 4日 (水) 21時38分
★花水木さん
門田さんの文章は読みやすいし、すごく共感できるので私も大好きです。
>まだまだ政治に興味のない人や余裕のない人が多くいるのも現実だと思います<
政治に興味あるなしは世代の問題ではないとは思いますが、若い世代は安倍政権になって景気も良くなってきたことを歓迎しているでしょうね。
現役引退した団塊世代より上の人たちはお金より「道理」を政治に求める人が多いかもしれません。
その「道理」も、リアリストかドリーマーかによって主張が違ってきますね。
私がよく見るBLOGOSのコメント欄などから判断すると、40代・50代の人たちはリアリストであり、正義にも目を向けるというバランスのとれた考え方をする人が多いと感じます。
末息子は「友達同士で政治の話なんかほとんどしない。自分も親がこうでなかったら、興味持ってなかったと思う」と大学生の頃は言ってましたから、家庭の影響もあるかと思います。
>反町理氏
新しい番組はまだ一回見ただけですが、普通の報道番組だったような・・。
BSプライムニュースと違って討論の仕切り役ではないので、反町さんらしさが出るのかどうかわかりませんね。
今日しっかり見てみます。
投稿: robita | 2018年4月 5日 (木) 09時44分