先日の柳瀬元首相秘書官の国会での答弁が不誠実だと批判されています。
しかし、答弁があのようになるのも無理からぬことと思います。政権崩壊を食い止めなければならない立場でしょうから。
そもそもこんな問題、初期のうちに適切に対処していれば何でもなかったものを、小さな嘘をついてしまったために次々と突っ込まれる羽目になってしまいました。
柳瀬氏も、森友問題で証人喚問された佐川氏も気の毒だなあと私は思うのですがどうでしょうか。
お二人ともいかにも実直そうです。
官僚はなにかと批判され、たしかに中には出世第一の人や左翼思想に侵されてしまっている人もいるでしょうが、多くは真面目に国家のために働いていると思います。
そのときどきの政権を守る立場として、呑み込まなければならないことやつじつま合わせをしなければならないこともあるでしょう。
安倍総理か、あるいは官邸で采配を振るっているという首席秘書官の方針かわかりませんが、初動対応を間違えてしまったために色々な人が苦しさに耐えなければならない事態になってしまいました。危機管理の問題でしょう。
柳瀬氏の参考人招致を終えてやっと事態収拾されるかと思ったら今度は愛媛県の中村知事の発言です。
「柳瀬氏は愛媛県の職員と名刺交換していないと言うが、こっちには柳瀬氏の名刺がある」と怒りの会見をしました。
中村知事にしてみれば、事実を隠すわけにはいかない、という正義を前面に出したいのでしょうが、あえて言わない、という選択肢もあったのではないでしょうか。
これでまた野党もマスコミもこの問題で政権を攻め続けるんでしょう。いつまで続くのやら。
思うのですが、安倍首相は自分の任期中に改憲するのをあきらめたらどうでしょう。
一時より改憲の機運は低下していますし、いま無理して発議しても国民投票で否決されてしまっては元も子もありません。
安倍首相は「自分が憲法改正したい」という強い願いがあるでしょうし、安倍支持派も「何としても安倍さんの手で改憲をしてもらいたい」と思っているでしょう。
しかし、「安倍首相の下での改憲に反対」と思い込んでいる国民が少なくないことや、このところの不祥事で安倍政権に対する不信感が広がってしまった以上、改憲が失敗する可能性は大いにあるのです。
そんなことになったら次にいつチャンスが訪れるでしょうか。
それに、安倍首相の9条改正案は承服できません。
なんで2項を残すんですか。矛盾がそのままでは改憲の意味がありません。
安倍首相やその支持者たちは、「何より国民の思いを酌まなければ改憲はできない。だから、『武力を持たない』という2項を排除しないでほしいと国民の大多数が願うなら、その範囲内での改憲案にせざるを得ない」という考えのようですが、私は、それならば国民を説得するのが先だろうと思うのです。→「アレルギー治療が先」
確かに改憲は急ぐ必要があります。
北朝鮮の脅威というより、中国の脅威だって差し迫っていますし、自衛隊のPKO活動にも支障をきたします。
でも中途半端な改憲をするぐらいならじっくり腰を据えて筋の通ることを実現したほうがずっと良いのです。
ただ、安倍政権ではもう国民を説得することは無理でしょう。
信用を失ってしまったのだから。
野党やマスコミの印象操作によるところが大きいとはいえ、政権側の対処の仕方に不備が多かったのも事実です。
堂々と正直に言えば済んだことを、怪しまれないようにと神経質になり過ぎ、ごまかしたり隠したりして事をこんなに大きくしてしまいました。
安倍首相に改憲をやらせてあげたいと思っている人々には悪いけれど、改憲は安倍首相のためにあるのでなく、国民のためなのですから、しっかりとした改憲をできる人がやればいいのです。
安倍さんは初めて本気で改憲に踏み込み、眠っていた多くの国民が目覚めるきっかけを作ってくれたのです。それは立派な役割として歴史に残ると思います。
「ついに改憲を成し遂げた総理大臣」という名目はどうでもいい、国のために改憲作業を進めるんだという強い意思を持っていた___そういう総理大臣で十分じゃないですか。
総裁三選は諦めて、2項削除を主張している石破さんに後を継いでもらったらどうなるか。
「安倍政権下での改憲は反対」と言っている人たちは、今度は「石破政権下での改憲は反対」と言うのか、「2項削除は反対」と言うのか、どっちでしょう。
石破さんなら「2項削除」の意義を噛んで含めるように丁寧に説明してくれるんじゃないでしょうか。
今「反安倍」のスローガンだけでかろうじて元気を保っている人たちがそのエネルギーを失っていく様子が見られるんじゃないかとちょっと期待します。
ただ、石破さんってこういう人なんですよね:
→ https://i1.wp.com/netgeek.biz/wp-content/uploads/2018/04/ishiba-gekkan-1.jpg
→ https://i0.wp.com/hosyusokuhou.jp/wp/wp-content/uploads/2018/05/pRMrDov.jpg
かといって、岸田さん? 野田聖子さん?
この人たち、これを是非やりたいから総理大臣になりたい、というもの何かあるのかなあ。情熱が感じられない。
野党やマスコミがこうして反安倍活動に邁進し、それに乗せられた国民が何年かたって「あれはいったい何だったのだろう」と思い返すことはあるでしょうか。
ずいぶん小さいことで政権を突っつきまわしたものだ、などと回想することもないかもしれません。
国民は忘れっぽいから、マスコミが今まで何人の総理大臣をこうやって引きずりおろしてきたのかも覚えてないでしょう。
マスコミはこうしてお金を儲け、野党は「万年野党」としての役目を果たして「一仕事終わった」と満足するだけのことでしょうね。
なにやってんだか。
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