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2018年8月 1日 (水)

怒りに震える

稲田朋美元防衛大臣が「憲法教という新興宗教」とツイートしたことが問題になり、「こういう認識の人が防衛大臣をやっていたことに改めて震撼する」などという批判の声が上がっています。

そういえば、例の杉田水脈議員の「LGBTの人は生産性がない」にも、「この言葉を聞いた時、ほんとにもう震えがきました」と、TBS「サンデーモーニング」の谷口真由美氏(全日本おばちゃん党)が怒りのコメントをしていました。

震撼する、震えがきた・・・、うーん、そこまで恐ろしいこととは私は思わないですね。

だいたい、この人たち(稲田氏、杉田氏)がどういう考え方の人たちであるかなんて皆さん先刻ご承知のはずでしょう。

今さらこういう言葉を発したからって、そんなに大袈裟に怖がることはないと思います。

現憲法は占領下でGHQの意向によって作らされた屈辱的なものですから、国民の意思を反映した自前の憲法を作るべきというのはおかしな考え方では全くありません。

その理不尽な憲法を絶対変えたくないという人々が少なからずいて、改憲反対を強固に主張する。それはまるで宗教のようだ、と感じたとしても別に責められることではないと思います。

で、稲田さんはその気持ちを素直にツイートしてしまった。

ただ、そんな憲法とはいえ、国の最高法規として定められている以上、やっぱり建前としては尊重すべきであろうし、国会議員としては軽はずみな発言だったと思います。

現憲法のおかしなところは主に9条なので、稲田さんも「9条教」のつもりでつい「憲法教」と書いてしまったのでしょうね。

いずれにしても、稲田さんの改憲派としての発言ですから、「震撼した」などという反応は、ちょっとわざとらしいのではないかと思います。


杉田さんの言葉だって谷口おばちゃんが震えるほどに恐ろしいものかどうか。

ナチスの優生思想と同じ、って、まあ、杉田さんのような感覚が極端な方向に行くことは止めなければなりませんが、そんなことにはなりません。

ヒトラーのような「優生思想」を持つ者が権力を持つととんでもない事態を引き起こすことを杉田さんがわからないはずはないです。

また、杉田さんが権力を持つとも思えません。

「怒りに震える人」は、優生思想を政策に実現させるほどの影響力が杉田さんにあると思っているのでしょうか。

私は杉田さんの論文を全文読みましたが、全体としてはそんなに過激なことを書いているわけではありません。しかし「LGBTは生産性がない」というのはアウトですね。それにLGBTの人たちにそんなに税金が使われて優遇されているとも思えません。

たしかに、子孫を残さない人が増え続ければ日本のみならず人類の存亡にかかわる重大事ですから、心配になる気持ちはよくわかります。

でもどうにもならない人たちに対して発する言葉ではなかったですね。国会議員が、という以前に大人として。

とにかくおおかたの国民は常識的で優しいですから、「役に立たない人間は見捨てる」などという考えには与しません。だから怖がることはありません。


それより私が不思議なのは、こういう「震えるほどの怒り」を感じる人たちが、例えば日本が被っている「性奴隷」の誤解などに関してはちっとも怒らないことです。

私など、こういう嘘を世界中に広め続ける韓国や中国、また原因を作っておきながら世界に対して全く訂正の発信をしようとしない朝日新聞に、それこそ震えるほどの怒りを感じるのですが、価値観の違いなどとして片づけられてはたまりません。

歴史の真実と国の名誉の問題は、何の威力もない個人の失言とは比べ物にならないくらい重大だと思うのです。


メディアは目の色変えて安倍首相寄りの議員の失言を探し出しては叩きまくりますが、朝日新聞にはとても甘い。老いたりと言えどもやはりオールドメディアの一番の権力者には何も言えないのでしょうか。

アメフト問題などと同類の「老害」を感じてしまいます。

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