口下手な人
カラテカというお笑いコンビがいて、何度か見たことはあるけれど、あまり印象に残らず、地味であまり売れない芸人、と思っていたけれど、それぞれピンとしてもテレビやライブなどで活動していたようです。
コンビの一人矢部太郎氏が「大家さんと僕」という漫画で手塚治虫文化賞 短編賞を受賞した時は、そんな才能があったのかと驚きましたが、それほど興味も湧かず、書店に平積みにされた単行本に手を伸ばすこともありませんでした。
主人が毎週買ってくる週刊新潮で連載されるようになって初めて読むようになったのですが、なかなか面白く味わい深い作品に好感を持ち、大家さんとの出会いが知りたくて単行本を買いました。良い漫画です。
先日、「矢部太郎の漫画のあの大家さんが亡くなった」と新聞で知り、先週号の連載分を見返してみると、「大家さんが足を骨折して入院した」「僕は大家さんが病院から電話をくれるまでそのことを知らなかった」というところで終わっていました。
あっというまに亡くなってしまわれたのですね。
今週の週刊新潮には矢部さんの「しばらくお休みします」の挨拶文が載っていました。
ネタとなるエピソードはまだまだありそうですが、今は連載を続ける気にとてもなれないでしょうし、挨拶文に書いてあるように、「予定している二冊目の単行本を、大家さんが望まれたような『にぎやかな一冊』にする」ための準備に力を注ぐ決意なのでしょう。
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お笑い芸人は器用な人が多く、違う分野でも活躍する人が珍しくありません。
口下手な矢部さんの手塚治虫文化賞受賞の際のスピーチが聴衆の涙を誘うほどに感動的だったそうです。→ https://www.bookbang.jp/article/554445
自信なさげにおどおどしていて喋りがあまりうまくない矢部さんが、なぜお笑いを職業にしようと思ったのかわかりませんが、こうやって世間に称賛されるほどのことを成し遂げたというのはやはり無意識に備わった強い意志や自信の表れなのではないでしょうかね。
多弁で饒舌で立派なことを言う人もいるけれど、口下手でも実際に汗をかいて結果を出す人のほうがそりゃあ偉いに決まってるでしょうよ。
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いつも応援ありがとうございます
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コメント
おはようございます。
「多弁で饒舌で立派なことを言う人もいるけれど、
口下手でも実際に汗をかいて結果を出す人のほうが
そりゃあ偉いに決まってるでしょうよ。」
心にズキン。
よくわかりもしないのに、ある時の答弁を聴いただけで、
安倍総理は答弁下手と書いてしまいました。
反省。
一面だけをみて評価するのではなく、多面をみて
本質を見極めるようにしますね。
robitaさんのブログをいつも拝読しています。
わかり易い記事をありがとうございます。
更新、楽しみにしています。
投稿: まき | 2018年9月 2日 (日) 02時59分
★まきさん
コメントありがとうございます。
安倍総理は早口だし、滑舌も悪いし、答弁もあまり上手じゃないと、私もどこかで書いてますよ。でも本当のことだから
でも喋りが上手でも口ばっかりで仕事ができない総理大臣は困りますよね。
>わかり易い記事をありがとうございます。<
私は文章が雑なのでわかりにくいんじゃないかと心配になるのですが、そう言っていただけると励みになります。
いつも読んでくださってありがとうございます。
投稿: robita | 2018年9月 2日 (日) 21時41分