これからは侵略者の思い通りにはさせないように
北方領土について、政府は歯舞、色丹の『2島先行返還を軸に』交渉を進める方針です。
まずは「2島返還」。残りの2島については引き続き交渉を続ける、ということなのですが、「国後・択捉はあきらめる」ということじゃないか、と右派も左派も共に、安倍政権を「弱腰」「外交下手」と非難します。
右派がそれを言うのはまだわかります。
しかし、他国と決して喧嘩はしてはならない、という信条を持つ左派がそんな言い方をするのはおかしいと思います。
奪われた領土を元通りに取り返すのは戦争でも覚悟しない限り、ほとんど不可能です。
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1982年、イギリスとアルゼンチンの間にフォークランド諸島の領有権をめぐって軍事衝突が起きました。アルゼンチン軍を負かしてイギリスは自国領土を守りました。
サッチャー首相は「侵略者が得をすることはあってはならない」として譲歩を拒んだのです。
軍隊を出すことをためらう閣僚たちに向かって女性であるサッチャー氏は「この内閣には男は一人しかいないのか」と叱咤したと言われています。
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北方領土も竹島も、軍隊が出せない日本が強い姿勢で交渉できないまま長い年月が経ってしまいました。
多くの民間人が既に定住している島に奪還のために攻め込むことはもちろんできません。
その点、尖閣諸島は誰も住んでおらず、もし中国軍が上陸したら、今度こそ「侵略者が得をすることはあってはならない」というしっかりとした対処をしてほしいと思います。北方領土や竹島のようなことになってしまわないように。
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今進められている北方領土返還交渉について、評論家やマスコミや野党は政権批判のネタとして勝手なことを言っていますが、平和を愛する左翼の方々は、どうか文句を言わず、交渉を見守ってください。
そして2島返還された暁には「よくやった」と交渉にあたった関係者を国民みんなでねぎらいたいものです。
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よろしくお願いします
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コメント
robitaさん
100%同感です。
私が普段思っていることを言葉にして発信して下さることが嬉しいです。応援しています。
投稿: みどり | 2018年12月22日 (土) 11時03分
★みどりさん
ありがとうございます。
北方領土に関心がなかった人でも、安倍政権攻撃に利用できるとなると「4島返還じゃなかったのか。プーチンにやられてしまってるじゃないか!」などと騒ぎ立てますね。まったくサヨクという人種ときたら・・・。
2島返還でも御の字だと私は思いますけどね。
記事の中で「尖閣諸島に中国軍が上陸したら」と書きましたが、上陸されないようにしっかり対策をすることが大事ですね。
そのための日米同盟であり、沖縄の基地配備なのですが、なかなかわかってくれない人もこの国にはたくさんいます。
投稿: robita | 2018年12月22日 (土) 13時17分