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2019年1月 9日 (水)

仮想敵国に一番近い場所

沖縄県では米軍普天間飛行場の辺野古への移設の賛否を問う県民投票を行うことになっています。

しかし沖縄、宮古島、宜野湾の3市がこれに参加しないと表明していますし、他にもいくつかの市や町が態度を保留しているということです。

それらの市や町にはそれぞれの事情があるのでしょうが、宮古島や石垣島は中国の脅威を日々間近に感じている最前線の島ですから、辺野古基地建設はむしろ歓迎なのではないでしょうか。

基地反対の評論家やジャーナリストなどがよく言います。
≪普天間飛行場の移転先は辺野古しかない、というのは嘘で、当初複数の案があった。それが有無を言わせぬ形で辺野古に決められてしまったのだ≫

その複数の案とはどんなものだったのでしょうか。
もし他に良い案があったのなら、民主党政権の時になぜ再浮上しなかったのでしょうか。もう一度他の案を検討してみることをなぜあの政権はやらなかったのか。

結局、辺野古以外に移転先を見つけることはできず、当時の鳩山総理は「学べば学ぶほど米海兵隊の抑止力が大事だとわかった」と言いました。

つまり抑止力として「沖縄」という防衛の要の場所に米軍基地が必要だということを、政権に就いて初めて理解したということですね。

「本土が引き受ければいい、なぜ沖縄ばかりなのか」という言い方はよく聞きますが、本当に本土のどこかでも十分に抑止力になるんでしょうか。私にはよくわかりません。

でも例えば、「在韓米軍が撤退し、統一朝鮮が中国の影響下に入ると、日本の防衛ラインは38度線から対馬海峡まで南下する」、などという事態になることを軍事関係者は心配します。

そこは突破されないようしっかり守る必要がある場所だということですよね。

沖縄だって同じだと思います。

中国は尖閣をどうしても手に入れたい、それどころか沖縄をも狙っています。

ここから米軍がいなくなったらどうなるんでしょう。

自力で、つまり米軍に引き上げてもらって自衛隊で守るのが理想ですが、それは防衛費の大幅増大を意味します。

アメリカと同盟を結び、駐留してもらうのが一番安上がりだからそうしているのだと思います。


もう一つ、基地反対運動は「埋め立てで貴重な海の生き物が死んでしまう」「沖縄のきれいな海を守ろう」という名目を掲げています。

しかし沖縄では海の埋め立てはあちこちで行われており、沖縄空港の第二滑走路も埋め立て建設中です。

それなのに反対派のターゲットは辺野古だけ。

このことからして、「きれいな海を守るため」という反対理由はまやかしであることがわかります。

沖縄の人たちには本当に申し訳ないことだけれど、やはり、米軍がそこに駐留することは日本の防衛上、仕方のないことなのだと私は理解しているのですが、何か他の考え方もあるのでしょうか。

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     .よろしくお願いいたします ⇒ 


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