« 日本人の自虐体質はもう治らないのか | トップページ | 国会議員の資質を云々するのであれば »

2019年5月20日 (月)

「女王の教室」の本質はそこじゃないと思う

十数年前に「女王の教室」というドラマがあって、面白く見ていた。

その中のセリフが今の日本を言い当てていると評判らしい。→ http://blog.esuteru.com/archives/9316890.html

 

≪いい加減、目覚めなさい。
  
日本という国は、
そういう特権階級の人たちが楽しく幸せに暮らせるように、
あなたたち凡人が安い給料で働き、
高い税金を払うことで成り立っているんです。
そういう特権階級の人たちが、
あなたたちに何を望んでるか知ってる?
  
今のままずーっと愚かでいてくれればいいの。
世の中の仕組みや不公平なんかに気づかず、
テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず、
会社に入ったら上司の言うことをおとなしく聞いて、
戦争が始まったら、
真っ先に危険なところへ行って戦ってくればいいの。≫

 

特権階級とは果たして誰のことか。
「愚かなままでいてくれればいい」、これは誰が発している言葉だろうか。

今の日本はまさにこういう状態だと思ってこのセリフを掲載した人は「体制側」の批判をしているつもりだろうが、現政権が国民に気を遣って思い切った政策実行ができないのを歯がゆく思っている人は、そんな風には決して思わないだろう。

たしかに与党政治家にも官僚にも利権で潤っている人々は存在するだろう。

誰が政権に就いてもそれらの仕組みを壊すことは容易ではない。

利権構造というのは複雑でしぶとい。政権与党内部でもさまざまな葛藤があるだろう。


日本の歴代の総理大臣で、愚民たちから税金を搾り取って自分たちだけ贅沢をしてやろうなんて革命前の貴族政治みたいなことを企てた人は一人もいない。

それでも利権というものは生まれる。

 

しかし、もし、今まで政治に興味がなかった「愚民ども」が、「女王の教室」のああいった台詞によって目覚めた気になって張り切って選挙に行ったとする。

誰に、どの政党に投票する? 

「弱者の味方」などと自称している立憲民主党とか「国民の生活が第一」なんて言ってるグループに投票するのか? もう経験済みだ。

 

思うに、日本の中で特権階級と言えば、そのトップは左翼知識人(政権の悪口を言うだけの野党・マスコミを含む)じゃないだろうか。

全く日本のためにならず、為政者の足を引っ張るような発言ばかりして憚らない人たちが高額報酬を得、テレビなどで未だに強い発言力を持って大衆を扇動する。これこそ特権階級ではなかろうか。

 

どうぞよろしくお願いいたします ⇒ 
人気ブログランキング

 

関連記事:「究極の愛」 

     「女王の教室」

 

 

 

|

« 日本人の自虐体質はもう治らないのか | トップページ | 国会議員の資質を云々するのであれば »

コメント

>robita様

本当に仰る通りだと私は思います。今やマスコミは、行政・司法・立法の三権の上に君臨する最高権力者と言っても過言ではありません。

中国や北朝鮮では三権の上に中国共産党なり朝鮮労働党なりが君臨していますが、三権の上に国民が何ら手出し出来ない存在がいる点では、日本も中国や北朝鮮とあまり変わらないのかも知れません。


>日本の歴代の総理大臣で、愚民たちから税金を搾り取って自分たちだけで贅沢をしてやろうなんて革命前の貴族政治みたいなことを企てた人は一人もいない。<


確かにいないですね。無理にでも候補として挙げようとして、田中角栄総理とか竹下登総理はどうだったか、と考えてみたのですが、無駄でした(^^;)。

日本の利権構造は、そもそも政治家・官僚・財界(或いは業界でも可)の鉄のトライアングルによるものであり、お互いに便宜を図ってそれぞれが利益を得るという仕組みです。安倍総理はむしろそれに苦しんだ一人ですね。

こういう利権構造では、総理大臣よりもむしろ彼を担ぐ黒幕が私腹を肥やしやすいものです。その代表的な人物を一人挙げるならば、竹下派の事実上のドンとして権勢を振るった金丸信・元副総理です。

ただ、彼もマスコミからトカゲの尻尾切りに遭っては権勢を失うのも早かったような気が致します。マスコミが官僚を国民の敵としてやり玉に挙げたのは過去の話で、今や安倍政権打倒の道具に使う程です。

よくマスコミは「権力と戦うのが我々の使命だ」と吹聴しますが、マスコミという最大最強の権力者と一番戦っているのは他ならぬ安倍総理だと私は思います。

そして、「権力は必ず腐敗する」という言葉が有りますが、今のマスコミの腐敗ぶりは底無しです。自分達に都合の良い政治を実現するために汚い手段を徹底して使うのですから、呆れるしかありません。

駄文につきましてはどうかご容赦下さいませ。それではこれで失礼致します。

投稿: まゆゆファンММ | 2019年5月21日 (火) 23時50分

★まゆゆファンММさん

ひと頃「政官業の癒着」という言葉が盛んにメディアで飛びかってましたね。で、その構造は政権交代によって壊すことができると。
小選挙区制による二大政党制の実現に国民の多くが期待しました。
自民党長期政権の腐敗に嫌気がさして民主党政権を誕生させてしまいましたが、結局政権は自民党に戻りました。
政界は今や金丸さんのような黒幕は存在できなくなっているのではないでしょうか。
さまざまな制度改革や国民の関心度が上がったおかげかと思います。
利権というものはなくならないし不正献金事件などもちょくちょく起きますが、政治家があまり悪いことができない時代になったんじゃないでしょうか。

マスコミが強い権力を持っていることが今は一番の問題だと思います。
マスコミは自分たちの利権を手離したくないので、改革派の安倍政権を許さないというわけですね。

投稿: robita | 2019年5月22日 (水) 14時53分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 日本人の自虐体質はもう治らないのか | トップページ | 国会議員の資質を云々するのであれば »