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2019年7月23日 (火)

国がどうなってもいいのかと嘆くのなら

今回の参院選の投票率は48%で、有権者の半分以上の人が選挙に行かなかった、と皆さん嘆いておられます。

「これほど多くの政治に無関心な人たちがそれでも自分は政治に関係なく生きていけると思いこんでいる」といった意見です。

こんなツイートも見かけました。
≪選挙のことで彼女と喧嘩までしたんだけどな、どこの政党を支持するとかって話じゃないんですわ。

「わからないものはわからない」って言われたんです。
学校で政治や選挙のことなんか教えられてないから、選挙に行けとか言われると上から目線に聞こえる、って言われたんですわ。≫


「投票を義務化して、罰則を設けたらどうか」と、いつも言われるような意見も数多く発信されます。

たしかに国民が自分の国の未来に関心を持たなければ、国が衰退していくのは事実でしょうが、義務化して無理やり投票させてもあまり意味はないと私は思います。
何もわかってないのにただやみくもに投票されても困ります。

左派としては、「棄権した人たちがみんな選挙に行って野党候補に投票すれば安倍政権をストップさせることができる」と思っているのでしょうが、棄権するのはどの年齢層が多いのでしょうか。

最も投票率が低い20代若者はネット情報を仕入れることが多いし、彼らこそ自民支持層だとも言われています。

国政選挙の投票率は時代を経るごとにだんだん下がってきているようです。メディアでは選挙というと大いに盛り上がり熱を帯びますが、投票率の低さは有権者のほうはそれほどでもないということを表しています。

現状を容認しているのか、不満があっても諦めているのか、単に面倒くさいだけなのでしょうか。

投票率が低いのを嘆いているのは主に反政権である左派の人たちであろうと思います。現に左派の人たちは「選挙に行かなければ、組織票の強い与党に有利になる」とたびたび言います。

 

そこで野党勢にアドバイスをしたいと思います。

私が思いますに、国政に関心がないというのはつまり国民の国家への帰属意識が希薄だからじゃないかと。

まず教育が必要だと思うのです。

政治のしくみなどは学校で当然教えているでしょうから、それだけでは関心を持たない、ということになります。

大事なことは「国家」というものについての正しい認識を持たせることだと思います。

大切な自分の国を良いものにするという国民としての意欲を高めるためには、国家への帰属意識が不可欠です。

帰属意識が高ければ国への関心も強くなり貢献しようという気にもなります。

日本人は戦後、「国家=民衆の敵」というような思い込みをしてきましたよね。

しかし民主主義の国では国家は国民の意思で成り立ちます。

国民一人一人の利益は、国が安定し発展することによってもたらされます。国のありようによって国民の幸不幸が決まるというわけです。

国を豊かにしようとか安全にしようという意欲、これが愛国心というものでしょう。

サヨクに忌み嫌われる「愛国心」ですよ。

以前テレビドラマ「下町ロケット」について書きました。→ http://robita-48.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-0cc0.html

会社だって家族だって、何らかの共同体に属する人は、その存続にかかわる問題にはみんなで力を合わせて取り組みます。なのに日本では国民が一致団結すると戦争に突っ走るから一致団結してはいけないことになっています。

そんなことだから、国民が国を愛さず選挙に関心を持たないんじゃないですか。

どうでしょう。野党の皆さん、愛国心教育強化を提案してみては。

世界の国々では普通にやられていることらしいですよ。

大丈夫、日本のような自由な国でそれをやっても中国や北朝鮮のようにはなりませんから。

 

まあでも、自分の国に誇りを持つとか愛国心を持つことが悪いことで、教育基本法の改正の時も滅茶反対していた野党ですものね。仕方がないですわね。

 

この矛盾、といいますか、与野党の国家観におけるねじれ状態、みなさんおわかりになります?

 

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コメント

>robita様

仰る通りですね。投票率が高まるような教育をするには、愛国心を高めれば良いのです。それをしないから、政治に無関心だったり、或いは現状に満足して安倍政権を支持しながら投票しない有権者が増えるのです。

しかし、それをやれば確実に野党は壊滅状態になるでしょう。今の若年層が投票に行かないのは、むしろ現状にそれなりに満足している可能性が有ります。不満が有れば野党に投票すればいいだけの話です。

実際、マスコミが総力を挙げて安倍政権叩きを続けて来た北海道では、衆院選では確実に議席を増やしていますし、3年前の参院選では2議席を獲得しました。

今回はそうならずに総投票数の過半数を自民党の二人の候補に持っていかれたのは、マスコミの作り上げた「脱原発神話」が昨年の大地震による全域停電で崩壊したのも一因だと私は考えています。

今後、憲法9条が有れば日本は平和でいられるという「9条神話」も崩壊すれば、他の地域でも野党は総崩れになると思います。その時には投票率もかなり上がっているのではないでしょうか。

駄文につきましてはどうかご容赦下さいませ。それではこれで失礼致します。

投稿: まゆゆファンММ | 2019年7月25日 (木) 08時29分

★まゆゆファンММさん

>しかし、それをやれば確実に野党は壊滅状態になるでしょう。<

おそらくそうでしょうね。
野党の言動は愛国とはとても言えませんから。

私は選挙区のことは何もわからないのですが、北海道は左翼が強いという印象があります。でも今回は改選数3のところ自民が2議席取ったのですね。

>「脱原発神話」が昨年の大地震による全域停電で崩壊したのも一因<

そういうことですか。
電気の供給が不安定になると生活、場合によっては命が脅かされる、と身をもって体験したということですね。

9条については、侵略されてから気がついても遅いんですけどねえ。
中国やロシアや朝鮮半島の動きを見て気がついてほしいですね。
護憲派は「安倍の態度が悪いから周辺諸国を怒らせるんだ」なんて本末転倒なこと言いそうですけど。

投稿: robita | 2019年7月25日 (木) 13時03分

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