原点にかえろう
フジTV「ワイドナショー」で、前々からやっている乙武洋匡さんの義足での二足歩行プロジェクト。今日は足だけでなく、義手もつけて歩く様子を放映していました。なかなか思うようにいかず、それでも必死の努力の結果20mほどの歩行の結果を出しました。
スタジオで見ていた女優の泉ピン子さんが涙ぐみながら「私たちは五体満足でもそれを当たり前と思ってる」と言って乙武さんの血のにじむような努力をねぎらいました。
ピン子さんの素朴な反応ですが、やっぱりそれは人間の生き方の基本として心に抱くべきことだと思います。
「体が不自由な人でもこんなに頑張ってる。五体満足で生まれたことを有難いと思って、怠けたらあかんねえ」、子供のころ母からよくそのように教え諭され、素直に肝に銘じたものです。
ほとんどの人はそのような教訓を周りの大人から受けていることと思います。
健康な体があっても、努力とはなかなか難しいもので、あれこれ理由をつけては怠惰に流れ、色々なことに不満を持ったりします。
それでも折にふれて「もっと不自由な思いをしている人はたくさんいるのだから我慢しないと」と反省して奮起するのは、やはり幼いころに受けた素朴な教えのおかげでしょう。
世の中がこんなに豊かになっても不平や不満のタネは尽きず、曽野綾子さんがよく指摘するように、私たちは世界の貧困を想像することさえ怠りがちです。
政治を語るテレビ番組などでは「日本は不幸な国」のように言う人も多いですが、日本はそんなに不幸でしょうか。世界的に見てもかなり恵まれているしうまくいっているほうじゃないかなあ。
日本人の気質とか国土や気候の特徴等が合わさってこういう国ができ上がったのだと思いますが、その有難さを「これだけ恵まれている」と噛みしめる原点にかえって、不平不満を並べるより、与えられた利点を最大限に生かす事にもっとエネルギーを注がないとなあ、なんて思いました。
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コメント
>robita様
ネットでも「日本の子供の7人に一人は貧困に苦しんでいる。これは先進国の中では最低レベルだ!」という主旨の記事が有ります。
種明かしをしますと、世帯当たりの経済状態などでは充分に貧困から外れているにも関わらず、国別で平均値未満を「貧困層」と見做しているので、7人に一人の家庭が平均値を下回るという訳です。
この場合、国全体が貧しくてもほぼ平均値に近ければ「貧困層」の割合は少なくなり、程度の差こそ有れ全体的にそれなりの暮らしをしていても富裕層の存在で平均値が引き上げられれば「貧困層」は増してしまいます。日本も恐らくそれでしょう。
こういう数字のトリックで「アベノミクスは金持ちだけを潤した」というデマには騙されないようにしたいものです。
駄文につきましてはどうかご容赦下さいませ。それではこれで失礼致します。
投稿: まゆゆファンММ | 2019年11月26日 (火) 06時57分
★まゆゆファンММさん
>国別で平均値未満を「貧困層」と見做しているので<
そういうことなんですか。なんか変だなあと思ってはいましたが。
日本は「報道の自由度」でも下位のほうだ!と騒ぐ人がいますが、いい加減な調査してますよね。
日本を悪く言いたがるある種の勢力がいるのはもうわかっているのだから、一般の人は騙されないようにしてほしいです。
投稿: robita | 2019年11月26日 (火) 12時05分