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2020年3月21日 (土)

「小泉改革」を再考

≪日本って、本当はものすごく貧乏で、知的水準も低くて、国民の意識も低い、後進国なんじゃないんだろうかっていう気がしてきた。「その通り」と言ってもらった方が、まだ諦めがつくかも知れない。今まで思ってきた日本は、幻想だったんだろうか。≫

小説家の乃南アサ氏がこういうツイートをしてるのですが、具体的じゃないのでどういうことに対してそう思うのかわかりません。

乃南さんのツイートに賛同する意見には次のようなものがあります。

・日本は排他的で差別的
・汚職ばかりの政党が長年政権を握っている
・格差が酷い
・お上に盾突くな、という空気
 

 

みんな世界の国々がどんな具合だか知ってるんでしょうか。
(あくまでも総体的にですが)日本人って排他的でもないし差別的でもありません。弱者や外国人に対する優しい態度は日本人の持って生まれた好ましい性質だと思います。欧米人の有色人種差別意識は根深いものです。表向きは優等生みたいなことを言ってるけど、事が起こると本音が出るだろうなと私は思っています。→「差別断固反対!」 

汚職なんてどの国でもあります。日本よりずっと酷いところはいくらでもあります。汚職のない国を挙げてみてほしい。

経済が悪い時には倒産もあるし自殺も増えるけれど、それでも国に頼れば餓死することはありません。

日本は自由にお上に盾突けて、政権批判し放題です。そんなことしたら消されてしまう国だってあるというのに。

 

こういったことを考えてみたこともないのでしょうか。そうか、思考力のない日本人は多いのかもしれない。
そういうところは改善しないといけないでしょうね。

でも本当に変わらなければいけない大事なことは他にあるんじゃないでしょうか。

日本は基本的に良い国なんです。例えば治安が良い、教育水準が高い、清潔、礼儀正しい、人心が穏やか等々。土台は極めて優良です。

でも経済面で見ると、株価も国際競争力も低迷したまま、少子高齢化で生産能力も落ちるばかり、という情けない状況なんです。 

乃南さんが言っているのはそういうところかどうかわかりませんが、バブル崩壊からの30年は一見回復途上のようにも見えるけれど、実際は国力はたしかに落ちている、と「東洋経済」に書いてありました。→ https://toyokeizai.net/articles/-/325346

日本ならではの「各方面への忖度」が何もかも中途半端にしてしまい、構造改革ができないままここまで来てしまったということです。

≪本来なら市場から退散しなければならない企業を数多く生き残らせてしまった。潰すべき企業を早期に潰してしまえば、その資本や労働力はまた別のところに向かって、新しい産業を構築することができる。負の結果を恐れるあまり、政府はつねにリスクを先送りしてきた。≫

この論考には人それぞれ意見があるでしょう。

でも「日本の国際競争力は落ちてきている。このままでは日本は衰退に向かう一方だ」との意見は右派左派関係なく発信されていると思います。

産業構造改革、規制撤廃、既得権益打破を断行しなければ国が衰退するのであれば、生き残りのためそれはやらねばならないことだと思います。

国が体力を取り戻し国際競争力をつけるためだとしても、政府が情け容赦のない政策を推進すれば、国民はそれを歓迎するでしょうか。

「国のため、痛みに耐えてくれ」とリーダーが必死に頼めば耐えてくれるでしょうか。

国民みんなが平等に痛むのならなんとか耐えてみようと思うかもしれませんが、敗戦後のようにみんなが無一文で同じスタートラインに立てるならともかく、痛みが不公平だとそう簡単ではありません。

 

小泉改革の時には「痛みに耐えて頑張ろう!」と鼓舞されて国民は熱狂的に支持しました。

しかし改革は守旧派の抵抗をはねつけることができず、中途半端に終わったということになっています。

足して2で割るような生ぬるいことをやっていたら日本の産業構造は変えられないということでしょうか。

明治維新並みの大変革が必要なのか、それともあちこちの勢力に気を遣いながら従来の自民党政治でなんとかかんとかやっていけるのか、私にはよくわかりません。

しかし、国際競争力をつけるために思い切った改革が必要であるならば、「日本の未来のために今の痛みに耐えてくれ」と国民に真摯に訴える勇気を持つ指導者の登場に期待するしかないと思います。

そんな人は見当たらない。橋下徹ぐらいか。しかし嫌われてもやってやろうという気にはもうならないでしょうねえ。相当しんどかったようですから。

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