いかにして賢い子は育つのか
「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」での女優・芦田愛菜さんの祝辞とそれを読む姿は実に立派なものでした。
彼女の聡明さはつとに知られていますので、多少の添削はあったかもしれませんが、文章も自分で考えたというのは本当のことでしょう。
どうしたらあんな素晴らしい子に育つんでしょう、と子供を持つ女性がテレビの街頭インタビューで言っていましたが、多くの親御さんたちの率直な感想だと思います。
愛菜さんは年間180冊を読むほどの読書家で、テレビドラマ「mother」に出演していた就学以前からいつも本を読んでいたそうです。
元々頭の良い子なのでしょうが、読書の習慣がさらにその優秀な頭脳に磨きをかけたと言えるでしょう。
知識や考えるタネが詰まっている本には人を育てる力があるんですね。
幼い頃から読書の習慣をつけてやる、それが「どうすればあんな素晴らしい子に育つのか」という疑問に対する答えの一つだと思います。
それにはまず親が本好きであることが必要なのだろうと思います。
私たちは事がうまくいかないと、政治や教育のシステムに不満の矛先を向けてしまいがちです。
でも社会を構成しているのは一人一人の人間なわけで、その一人一人が賢くなれば社会はもっとうまくまわる、かどうかはわかりませんけど、「国の政治は民度の反映」というのが真実であるならば、最も重要なのは、政治というより子育てではないかというところに行きつくんじゃないかと思います。
まあ、本をたくさん読み知識が豊富で勉強のできる人が必ずしも賢明ではないので、そこが一筋縄ではいかないところなんですが、読書に加えて「色々な人とつきあう」ということが重要になってきます。
幼いころから芸能界で大勢の大人と交流してきた愛菜さんが、大人の世界に毒されることなく、あのように立派に育ったのは稀なことかもしれません。
けれども、周囲の大人のしっかりした支えがあれば、早くから大人の世界に入るのも悪くないと思われる一つの事例だと思います。
現に、芸能人に限らず、スポーツや音楽などの世界に早くから入る子たちって大人びていて考え方もしっかりしてますよね。
それほど勉強しなくても、「学校の授業を真面目に受ける」「本を読む」「色々な人と交流する(当然SNSによる接触には警戒)」、これだけで水準以上の知性を身に着けることができるのなら安いもの・・・、と思いたいところですが、現実社会は「大学ぐらい出てないと」「人並のことはやってあげたい」ということになってますから、学費に加えて、塾、予備校、お稽古事などの費用で親御さんも大変です。
そんなにお金をかけて大学に入って遊んでいる人と、あまりお金をかけずに真面目に高校まで勉強して就職した人のその後の人生の違いがわかるようなデータでもあればいいのですが。
まあとにかく、子供がゲームに興味を持ち始める前に、絵本の読み聞かせなどで先手を打つ、その機を逃さないことですね。健闘を祈ります。
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コメント
初めてお邪魔します。
いい歳の爺さんでありながら今私の一番のお気に入り女優は芦田愛菜さんです。顔だけで言えば他の女優さんでもいくらでも好みの顔がありますが、彼女は特別です。
知性なんでしょうね、引かれる所以は。
その知性が読書による部分多々であるなら、一体どんな本を
好んで読んできたのか。そこが気になります。
東大生の親の半分は東大卒と聞いたことがあります。
事の真偽はわかりませんが、なんとなくやはり遺伝的形質が大きいだろうと思います。
愛菜さんもご両親がとても知的な人なんでしょう。
違ってたら鳶がたかを生んだということになりますが、、。
何れにせよ、彼女が将来どんな風になっていくのかとても楽しみです。
投稿: 愚石 | 2020年3月17日 (火) 22時15分
★愚石さん
コメントありがとうございます。
テレビで時々見るのですが愛菜さんは本当に感じの良いお嬢さんですね。
賢くて出しゃばらずお調子に乗らない、あまりに出来過ぎで「人生二度目」と言われる所以です(笑)
>一体どんな本を
好んで読んできたのか。そこが気になります。<
「愛菜の読んできた本」だったかな、読書歴を書いた本を出しているようですよ。
>東大生の親の半分は東大卒<
そのようですね。最初から目指すものが決まっているのでしょうし、遺伝もあるでしょうね。努力のほうが大事とは言うけれど、努力遺伝子もあるんじゃないでしょうか。
>彼女が将来どんな風になっていくのかとても楽しみです<
私も楽しみです。
投稿: robita | 2020年3月17日 (火) 22時56分