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2020年4月24日 (金)

容体急変の怖さ

女優の岡江久美子さんが新型コロナによる肺炎で急死されたことで、「PCR検査を早くすれば助かったはず」と言ったり書いたりしている人がいます。

たしかに、この場合は、かかりつけ医は当然岡江さんが乳がんの放射線治療中で免疫力が低下していることを知っていたでしょうから、すぐに検査を勧めたほうが良かったのかもしれません(それでも、その時の問診がどのようなものであったのか、速やかな検査が必要だと思われるようなものだったのかは当事者でなければわかりませんが)。

でも、こういうケースがあるから検査をもっと拡大すべきだ、という論に持っていくのはおかしいのです。容体急変という事態は検査をしていようがいまいが簡単に防げるものではないと思います。

 

ちょっと前の状況とは変わってきていて、病院以外の隔離施設も用意されつつあるので、擬陽性の人を収容することは可能になってきています。その場のケアスタッフを確保することができるのなら、検査拡大する意味はあるでしょう。

しかし、ここで問題なのは、陽性と判定された人を強制的に施設に隔離することはできないということです。
「自宅療養か施設か」という選択肢を示すと、ほとんどの人が自宅を選ぶそうです。

そりゃあそうだと思いますよ。ホテルならまだしも、体育館のようなところで一切外に出られずベッドに寝かされて2週間、相当辛いだろうと想像できるからでしょう。

家に居れば全然自由度は違います。監視の目もないので、マスクさえしていけばコンビニぐらいは良いだろうなんて思ってしまう人もいるでしょう。2週間外に出るなと言われても症状が軽くなってくれば人間てそんなもんだと思います。

それなら擬陰性の人の行動と変わりありません。

「(PCR検査をしなくても)とにかく家にいてください」というのはそういうことだと思います。

 

また、この肺炎に効くと言われる「アビガン」は、投与から2週間程で回復が見られる、ということなので、薬効なのか自然治癒なのかは実際のところまだわからないそうです。
副作用の可能性もあることから、まだまだ手探りの状態だそうです。


これという治療薬もない、隔離施設も敬遠される、無症状の人もいる、PCR検査は「陰性証明」にはならない、コロナ以外の重篤な病人はたくさんいる、医療崩壊は防がなくてはならない、・・・こういった諸々のことを考えれば、PCR検査さえ拡大すればうまくいくなどという主張はとても危ういと判断せざるを得ません。

治療薬ができ、隔離施設に強制的に収容することが可能になり、PCRよりもっと精度の高い検査機器が完成し、医療従事者の負担がこれ以上大きくならないような検査体制が整う、・・・これらのことが達成されれば、検査の意味はおおいにあると思います。

 

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コメント

岡江さんは若いころから知ってますが好感のもてる方でしたね。ガン治療中だとはいえコロナさえなければまだ亡くならなかったでしょうから残念です。いろいろ最善を尽くしたと思いますが運が悪いとしか言えません。それにしても元都知事の男がPCR検査をすぐしない政府が悪いとか頓珍漢なこと言って批判殺到したらしいですが、現場の苦労を知らないで言いたいこと言ってます。この人には外出のみならず話すことも自粛してもらいたいものです。

投稿: akira | 2020年4月24日 (金) 22時09分

★akiraさん

>岡江さんは若いころから知ってますが好感のもてる方でしたね。<

そうですね。さっぱりした性格で後輩からも慕われていたという報道がありました。
突然のことで残されたご家族も本当にお気の毒です。

>元都知事の男がPCR検査をすぐしない政府が悪いとか頓珍漢なこと言って批判殺到したらしい<

何か問題が起こるとすぐに政権批判に結びつける人が出てくるのですが、批判するなら論理的にやってもらいたいものですね。

投稿: robita | 2020年4月25日 (土) 09時20分

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