最前線で戦う人たちがいる
テレ朝「モーニングショー」はネットではすこぶる評判が悪いのですが、スタッフも出演者もそういった批判を見ないのか気にしないのか、相変わらず同じ主張を変えようとしないのは、思考力がないのか頑迷なのか開き直りなのか、驚くべき厚顔ぶりです。
この番組はずうっと「PCR検査をとにかく増やして感染者を見つけ出し早期治療することだ」と言い続けているのですが、それは論理破綻して既に意味のない主張であるにもかかわらず、意固地になって連日感染症専門家の岡田晴恵先生をお招きして同じことを言ってもらっています。
「こんなに言ってるのになぜPCR検査を増やせないのか!」と番組出演者はイライラをあらわにしますが、「むやみに検査を増やさないでくれ」と止めてるのは現場の医療従事者だと私は思いますよ。
「検査希望者を送り込まないでくれ」「軽症の陽性患者を送り込まないでくれ」「これ以上忙しくさせないくれ」「我々は眠りたい」「少しでいいから休みたい」というのが検査技師や医療従事者の本音ではないかということは容易に想像できます。
しかしその本音を言うことはできません。医療に従事するとはそういうことです。
テレビでは、現場に出ていない「専門家たち」がコメンテーターとして出演して色々なコメントを発しますが、寝る間も惜しんで現場で働く医師や看護師たちはテレビに出て現状についてコメントする時間などあろうはずもありません。
テレビに出ている自称専門家の先生は現場の悲鳴を代弁してくれそうにもないですし。
ところで、今日の「モーニングショー」ではこんなリポートも紹介していました。どのくらい実態を表しているのかは知りませんが:
ホテルに隔離された軽症患者の不満:
・食事は冷めたお弁当。せめて温かいお味噌汁でもあれば。
・家族からの差し入れも禁止される。
・こんな待遇では検査してもらった人のほうが負け。
これに対し、岡田晴恵さんは「改善が必要ですね」とコメント。
隔離施設はそもそも不自由を我慢する場所だと思うのですが、隔離施設より自宅を選ぶ人が多いのもむべなるかな。
そして何故だかわからないのですが、今日の放送では「検査にはあまり意味がない」と思わせるような結論を導いていました。
≪患者に症状がなくなっても、何回検査しても陰性にならない。
こういう場合は退院させてもいいのではないかと判断する医者と、退院させたら感染のリスクがあると言う医者がいる。≫という取材結果を示したところ、
岡田晴恵さんは、「ウイルスの死骸が残っていてそれが検査結果に出てくるのではないか。検査機器の感度の問題だ。」と言いました。
これはPCR検査では実態はよくわからないということではないのでしょうか。
それでも、番組は「いずれにしても検査を増やすことが大事です」とシメてましたけど。
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