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2020年7月25日 (土)

みんなが望むのに進まない

ALS患者に頼まれて二人の医師が安楽死を施し逮捕された事件ですが、私は最初はこの医師たちが過剰に糾弾されることがないよう願っていました。
けれどもその後、多くの人が望む安楽死の概念とは全く違う彼らの過激な思想やSNSでの発言を知りました。

こういう過激な言動をする人たちは、安楽死を法律で制定してほしいと願っている国民にとっては困った存在になりますね。「安楽死反対」の一部の勢力を勢いづかせるだけです。早速「安楽死は優生思想」などと騒ぎ出しています。

周りの知人友人、またSNSなどでの意見では大部分の人が安楽死を法制化することを望んでいると感じます。事実アンケートを取れば日本人の7割以上が安楽死に賛成だそうです。

死生観は人によって違いますから、安楽死絶対反対を主張することは自由ですし、自分は安楽死を選ばなければいいだけの話です。

しかし、回復の見込みがない病で耐えがたい苦悩の中にいる人や老衰死の域に達している人にまで「生き地獄を耐えて生きろ」と強いるのは明らかにおかしいのです。
それは第三者の自己満足でありエゴでしかないと思います。

安楽死の議論はなぜ活発にならないのでしょうか。
強力に反対している勢力が議論することを邪魔しているのでしょうか。

今回の事件については実行した医師への不信が生じてしまいましたが、安楽死議論が活発になるきっかけになればいいと思います。
きっかけなんか、今までもいくつもありましたけどね。そのたびに問題の本質が国会でもマスコミでも議論されることもなく、可哀そうに実行した医師だけが犯罪者として裁かれ医師としての命を絶たれただけに終わってしまっています。

いくら声を上げても安楽死が法律にならないなら私は「絶食死」をしようと思います。→ https://www.minnanokaigo.com/news/kaigogaku/no211/
この橘玲氏の寄稿に一例として挙げられているオランダのアネットさん(享年83歳)の覚悟と強烈な遺言は思わず笑ってしまうほど痛快です。
しかしこれも、ボケてないから強い意志を示すことができるわけで、だからこそ元気なうちの意思表明が大事なんですね。
無理やりの延命に反対の皆さん、ともに声をあげてまいりましょう。

 

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